Festina Lente2

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プロであり続けるために

さあ、自分に足りない所、必要なことは何だろう。
プロである、もちろんプロであり続けている。
ずっと仕事をし続けている。内地留学の長期研修、
病休(骨折・憩室炎、その他)と産休・育休以外、休んではいない。
有給休暇も結婚後は確実に消化している。
長距離選手のつもりなんだけれどね、これでも。


プロであり続けるために、必要なことは何だろう。
何のプロかにも、よるんだけれど。
自分の立ち位置は、立場はと訊かれると、複雑。
例えば、本業としては、そこそこいけているだろう。
親業、「かーちゃん」としては、何とかやっとこせー。
妻、刺身の「つま」程度に。
主婦ね、こりゃ失格だろうなあ。甘めにつけて「可」。
娘。これはもう極道です。親にとっちゃ堅気には程遠い。
(親の理想が高すぎるんだと思うけれどね)


心理関係、まだまだアマチュアだろうと思う。
胸を張ってどーんとプロだ! というほどの年季も無いしね。
勉強してきた時間の蓄積はあれど、理論と実践は異なる。
扱う顧客は本業で手一杯だし。


プロ。好きだからやっていられるんですという
その言葉に反対する気は無い。その仕事が好きだ、
というシンプルな志向性は必要欠くべからざる。
その気持ちを持たずして、行うには無理がある
とまでは言わないけれど、「辛い」「しんどい」仕事だ。


単に夢を与えるというものではない。
単に夢を見出すというものでもない。
現実に対峙する角度に、多様性を持たせるといった方が良い。
人は見たいものを見、聞きたい言葉を聞く。
だが、見なくてはならないものを見、
聞かなくてはならないものを聞けるように、
話さなくてはならないことを話せるように、
物事の枠組みを、視野を、認識を、受けとめ方を、
表現の仕方を変えられる心の柔軟さを磨く作業は、楽ではない。

プロ論。

プロ論。

プロカウンセラーの聞く技術

プロカウンセラーの聞く技術



されど、プロとはそれで食べていけるかどうか。
仕事内容に見合う「ペイ」を手に入れられるかどうか。
生活を賭けているかどうか、という事ではないか。
玄人と玄人はだしが異なるように。
もちろん、熟練していなくても未熟でも仕事はできる。
しかし、プロですというからには未熟ではあるけれど、
どうぞよろしくという訳にはいかない。


好きだからではなく、やりたいからだけではなく、
やらなければならないから、仕事。
やりたくてやる、好きだからできる趣味の昂じたもの、
では無いことは確かだ。
好きな部分もあるけれど、ねばならぬの「立ち位置」
「縛り」はきつい。それを乗り越えるバネとして、
支えとして、その仕事が好きだという気持ちが根底に必要なだけだ。


「好き」だけでは、プロにはなれない。
「好き」だけで、恋愛が成立し、長続きしないように。
「好き」だけで、結婚生活が、長続きしないように。
「好き」という言葉と気持ちで人生のモチベーションが高いと、
人は勢いと力を得て、エネルギーに満ちて物事に対処できる。
むろん恋愛も、仕事も、士気が必要。やる気が必要。


しかし、体調が悪く、モチベーションが低く、
様々な私的な問題を抱え、どうにもやりくりが難しい時でも、
相手から求められた内容、ニーズに応えてやれるかどうか。
ブログでは盛大に愚痴っているが、やらねばならないことを
放り出して仕事に穴を開けて生活、なぞできる訳が無い。


仕事には失敗も成功も付き物。やりたい仕事もやりたくない仕事も。
知っておくべきこともあれば、知りたくもないのに、
知らざるを得ないこともある。不本意ながらやらざるを得ないことも。
その苦しさにめげずに、呻吟しながらでもやり続ける。
なおかつ、それは生活(の一部)を支えるものでなくてはならない。

ザ・マインドマップ

ザ・マインドマップ

パートタイムでも、限られた時間の仕事内容でもプロはプロだ。
ペイという対価が発生しているならば。
好きでやるだけでは、ボランティア。もしくは趣味。
意味合いは違う、仕事内容はプロとは変わらないとはいえ。
そう、仕事。プロとして仕事をするという事。
楽しくもあり苦しくもある、波のある生活。
その波にバランスをとりながら乗り続けている、
続けていくことができる。


・・・昔、よく聞いた言葉。「継続は力なり」
プロとして仕事をするのか。
マチュアで、趣味で携わってみるのか。
責任やペイの重みが違う、しなければならないことの連続に
耐える事、工夫を凝らすこと、手応えを見出すこと。
そう、与えられるのではなく自分から見出すことができること。
それがプロとしての、仕事。


単にニーズにだけ応えるのではなく、ビジョンとイメージ。
続けてきたからこそ、見出すことのできるビジョン。
練り上げ、鍛えられてきたイメージ。
相手に迎合するのではなく、あるべきものとしての理想、
スタイル――それがプロには備わっている。
実績を創り上げて来たからこそ、創り上げていくからこそ、
持ちえるもの。もたらされるもの。


プロに必要なものは何か。
好きこそ物の上手なれ、で終わらないこと。
何があろうと必要とされることができる、
相手が必要としているのは、個人的な事情ではなく、
結果を生み出す行為。満足と納得が得られるかどうか。
その時の気分で、出来不出来に差が出る様ではダメ。


などなど、基本的なことを。
夏、暑くて、しんどくて、だるくて、頭が回らなくて、
モチベーションが上がらなくて、自己嫌悪に陥っていても、
ルーティンワークだろうが緊急事態だろうが、
対応できている、そんな貴方はプロだという事。
なるほど。


一つの山に上ったら、次に登る山が見えてくる。
登りたい山、登らなければならない山、
なるほど。まあ、登り方は人それぞれという事で、
できることなら楽をしたくなる、仕事。
そういう時、上手に充電放電できるのがプロ。
楽をするなんて絶対ダメと妙にこだわるのは、アマチュア

死にゆく者からの言葉 (文春文庫)

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愛と癒しのコミュニオン (文春新書 (047))

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プロ、ねえ。何が必要なんでしょう。
モチベーションが低くてしんどい。高けりゃ、楽。
本日は「安定性」がメインの話題。
低め安定、高め安定、安定・・・。
やはり、頭に浮かんでくる受験生時代の合言葉。
「継続は力なり」


慢性病の管理のようだ。「変わりない」ことが、
治療の効果の賜物だという、安定性。
水鳥の優雅な動き、水面下の必死の足さばき。
いつもと変わりない、「確かさ」を与えられること。
その手応えを自分自身が維持できること。
持続・継続。急変は出来れば避けたい。
でも、対応できなければ・・・ならない。


本業でも、親としても、妻としても、娘としても。
プロであり続けなければならない。
単なる自然体ではなく、作られた形だけでもなく。
そうありたいと、思い続けなければ形は崩れる。
関係は壊れる。望み、願わなければ維持は出来ない。
最初からベストな形が出来上がっている訳ではない。


8月葉月、茂りすぎた余計な枝葉を剪定し、
夏枯れした部分を取り除き、
すっきりと仕事モードに戻る時期。
枝葉末節よりも本体を維持。
そんな、猛暑の最中、静かに仕事モード。

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

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本を読む本 (講談社学術文庫)

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