Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

元、子ども向け?

仕事モードが本格的稼動に至らないまま、プチ鬱続く。
それでも生活は普通に流れていくから、ルーティンワークは凄い。
家でも外でも。適当でも流れて行く分には支障が無いらしい。
生産的かどうかは別として。


家族でべったりといてもいなくても、一人になる時間が欲しくなり、
夜中にずっと起きていることになる。
醒めている時間なのか夢の中の時間なのか、とにかく。
炬燵猫になって本を読んだ。私にすれば少々マイナーな内容?
ある意味大人の読書? 仕事に全く関係の無い非生産的な、
興味本位の読書が時間つぶしだという罪悪感に苛まれる昨日今日。

東京島

東京島

実は、抜粋で読んだ。
昔、父が読んでいた週刊新潮に連載していたなあ。
(曖昧でおぼろげな記憶)
侍の話なのか、単にエロいのか。
東京島」は去年話題作。一応読んでおこう。
そんな感じで図書館に予約。読ませる筆力と言うか、
人を引き込む迫力はあるのだけれど、やはり後味が良くない。
この手のストーリーはやっぱり心が晴れない。
うーん、大人版「蠅の王」って感じかなあ。
そんな雰囲気の中で2冊を読み流した昨日今日。


そんな昨日今日の映画は読んでいる本とは反比例。
冬休み中のせいなのか、BSで放送される映画が子供向け?
昨日は「ターザン」
今日は「ピーターパン」「ウィズ」(オズの魔法使い
娘はアニメのターザンに目が点。「ピーターパン」は気に入ったよう。


その合間に、もう片方のBSチャンネルを盗み見すれば、プログレ関係。
ピンク・フロイドジェネシスロキシー・ミュージック
おまけにデビッド・ボゥイ。いやあ、お懐かしや。
ジギー・スターダスト。久しぶりピーター・ガブリエル
昨年鬼籍に入ったリチャード・ライトがインタビューに答えている。
わあ、老けたな、フィル・コリンズ
相変わらず渋いおじさん、ブライアン・フェリー。
なんて豪華なメンバー。なんて懐かしい面々。
懐メロなのはわかっていても、こういうゴールデンタイム、
21時台に放送する? ええ?
余りにも懐かしいグループの映像と音楽。

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真夜中の「ウィズ」ダイアナ・ロスマイケル・ジャクソンの共演。
老けたドロシーに仮装が好きなマイケルそのまま。
昔懐かしいメロディも、何だかうるさくて歌詞も大仰でだるくて仕方ない。
おまけに何だか人種差別映画なのか、カラード賛美なのか、
極端な黒人ミュージカルの体裁に、却って違和感と言うか、抵抗を感じる。
かつてエネルギッシュに見えた物が鼻に付いてたまらないのは、
プチ鬱のせいだろうか。
真夜中過ぎの深夜にする映画じゃないなあ。


日中は仕事と言っても本格的始動ではなく、試験運転中って感じ。
その分、気持ちが幾分穏やかに過ごせる。
プチ鬱の時は大勢の人に囲まれ仕事をするのは辛い。
気分的には、大人になりきれないという気持ちが強く湧いてくる。
上手に演技して大人の振りをして仕事をしている。
そんな感じだ。オズの魔法使いの国の色眼鏡を掛けて過ごすか、
誰かに服従して過ごすか、大差ない思い込みの中で、
仕事が成立しているに過ぎない。
そんな感じがする。


人生や人として必要な物を示唆する比喩に富んだ作品だったはずなのに、
小うるさい映画、大人向けなのか子供向けなのかわからない、
中途半端な印象を与える映画にしか受け取れない「ウィズ」
ストーリーよりもショーである事を強調しすぎて、
お祭気分で盛り上げる歌と踊りに付いて行けない。
ミュージカルは好きなはずな私が・・・。
やっぱり真夜中過ぎて、この作品は見るもんじゃない。
いや、私の年齢で楽しむもんではない。
そんな感じがする。


かろうじて、プログレ音楽だけがセーフ。
頭の中は永遠の放課後にも似て、青春時代に馴染んだメロディと
思い出を刺激する音楽と映像が、受け入れ可能再生可能みたい。
これから先、どんどん年をとって行ったらどうなる?
歌声喫茶じゃないけれど、BSのプログレ特集を見るたびに、
かすかにテンションが上がって、
あの頃は若かったなあ、LP全盛だったなあと思い出に浸り、
生活パターンが懐メロ化する毎日かしらん。


そんな私の横で宿題を広げている、炬燵の机の娘。
狭い部屋の中。いや、小学生が聞く音楽じゃない。
君にはピーターパンがお似合い。
でも、飛べない大人に向かって「じじい」呼ばわり。
大人は年寄りで、孤独、惨めと連呼して落ち込ませる、
子ども達の邪気の無い悪意。


フック船長に一瞬同情したくなる。でも、海賊にはなれない。
そしてピーターパンに憧れる。でも、ピーターにはなれない。
ネバーランドは永遠の放課後のようなところ。
オズの国だってそう。
現実には人生を豊かにする魔法などなく、
自分で創り出していくしかない。
だから、手探りのロック百花繚乱の時代が懐かしいのか。


年をとっても仕事をしていても、頭の中は永遠の放課後。

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