Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

距離を取りながら学ぶ一日

朝御飯を作り、洗濯物を干し、覚悟を決めて耳鼻咽喉科へ。
1週間の服薬だけでは直りきらない頬骨の中の微かな疼き、
鼻の横の鈍痛、奥歯が浮いたような気持ち悪さが続く限り、
きちんと直しきらないと、まずい、まずいぞと頭の中で信号が点滅。
家人宅の近所となると、歩いていける同窓生のクリニックしかない。
ああ、何だか患者の立場が分かっていても気恥ずかしい。


前回よりも軽快しているので、抗生物質を軽めのものに変更、
2週間様子を見て、何ともなければOKということに。
あの割れるような頭痛から解放されて現在、完璧を期す! ではないけれど、
ぶり返すことだけは避けたい。そして、抗生物質に体が慣れることも。
吸入して、薬局に寄って、気分転換と慢性肩凝りをほぐしに整骨院へ。
先週よりもかなり柔らかくなりましたねえと言われて、
そりゃ連休の間仕事していないし、頭痛も歯痛も肩凝りも、
みんなみんな連動して体を痛めつけていたから、
重石が取れてくれば、楽にもなってくるよなあと納得気分。


きちんと噛むことによって、身体の骨に伝わる振動が体を整序し、
ひいては神経全体への刺激が体を引き締め・・・。
感覚的にわかっている。きちんと噛み、噛み締めないと、
体は微妙に「ずれていくもの」だと。
そのためのメンテナンス、刺激、会話、食事、運動・・・。


他力本願ではないけれど、受診・服薬、そして自由な勉強時間。
こういう刺激が自分を本業に埋没して、うだうだしてしまう感覚から
どうにかこうにか救ってくれている。歯止めになっている。
だから、今日は久しぶりの研修場所へ。転職して再就職した知人の、
全く別人のような表情立ち居振る舞いに驚かされる。
そして、こういう出会いや別れ、今までとは異なる距離感を抱きつつも、
彼女の変化に喜ぶことが出来る自分に、初夏の爽やかな風が吹き抜けていく、
そんな快さが通り過ぎていくのだ。

行動の基礎―豊かな人間理解のために

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行動変容のための面接レッスン行動カウンセリングの実践実例DVD付

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久しぶりに本を読んでみれば、予想を裏切りこういう内容だったのかとも思い、
いや、やはりこういう内容だったのだと納得したり。
誕生日を過ぎて大台に乗ってしまったせいか、がっくりと気落ちする部分と、
何だか10代の頃と余り変わらないフワフワした部分がやたら目に付いたり、
みんなどういうふうに歳を重ねていくのだか。


今日の研修・勉強会の場は私のような年齢の人間は少ない。
どちらかというと、20代後半30代前半。
これからこの世界をメインに、自分自身の才能を掛けて
やっていこうかという前向きな人間も多い。
むろん自分を癒しながら、コントロールする術を覚え、
その心身の制御の経験を元に、仕事の種にしようかという人間が多い。


人の役に立つというと「聞こえ」はいいが、
ボランティア100%で物事をする人間は少ない。
何から白の恩恵、見返り、利潤を追求するのが当たり前で、
自分のプラスになるからこそ、気体の度合いに見合うからこその
「行動を起こして次に繋げる」キャリアアップの世界。
人の心を扱う産業が増えて、医療ではなく遊びでもなく、
危うい部分を扱うことが、世のため人のための遣り甲斐と信じ、
修羅場を、地獄の釜の蓋を開けることに嬉々とする輩が、
いないでもないと感じることさえある。


メンタルトレーニングという目標設定と目標達成は、
深い癒しをメインにしないので、効果効率のある心身の鍛錬、
訓練方法という見方をすれば、これからの世の中有効なのだろう。
出来るかできないかを突きつけられてうんざりする世の中。
目に見える結果を出すことが全て、心の世界もココロを扱う企業の一つ、
それがどうなるものだろうという鬱屈を抱えるよりも、
鬱屈を料理する多彩な方法を会得する事を教える。
それを合法的に知的に行うことがスマートな起業だと、
多くの人が必要としているからと・・・。


そうして、人を信じたいと思う人間が集う場所を作る力を、
エンロールすることだと、巻き込み、勇気付け、
自分の可能性を見出す旅に誘うことだと・・・。
無気力で無力感蔓延するどんより停滞した大海原を航海するための、
帆を張り、風を自ら吹かせ、漕ぎ出すのだと・・・。


一人ひとりの目標はみんな違う。
だからこそ、人は集い、人は耳を傾け、今の自分に必要な言葉を聞く。
人は幾ら多くの言葉を聞いても、自分の聞きたい言葉を聞き、
身分の見たい言葉を拾い出す。人は見たいものを見、聞きたいものを聞く。
そんな世界の片隅で、何かの役に立つために、
自分自身を沈没させないために学びながら、何かを得ようと、
還元するための力を付けようと、ささやかな時間を割いてみれば。


予想以上に「巻き込みの下手」な話を聞かされるは目になり、
予想以上に短絡的な答を求めて噛み付く人間を見て、
その場を後にしたい気持ちになる。
人間が増えていくからには多くの色んな人間と対処しなくてはならない。
受け入れた限りはその人間の要求にこたえなければならない。
しかし、・・・。


私は誘いの声に応じず、その場を後にする。
穏やかな日常生活に戻っていくために。
私が学び続けているのは、静かな家庭、波風の立たないひと時の貴重さを
心の底から味わうために、反面教師を探しにこの場に来ているよう。
そんな気さえする今日。・・・以前は、
以前の勉強会や研修は、こういう内容ではなかった。
爽やかな風に背中を押されながら、時の流れを、風向きの変化を思う。

人材開発マネジメントブック―学習が企業を強くする

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教材設計マニュアル: 独学を支援するために

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