Festina Lente2

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土方さーん(新撰組)

仕事の事でよくぼやく私だが、今年は例年に比べ人間関係は良い。
仕事がマイナーな気分になる分、みんなそこそこ仲が良い。
そんなわけで新年は帰省土産が一堂に会する感じ。
シロを失ってやや頭の回転が止まっている私の脳天に、
電流を流れさせたもの。それは、これ。


色んな部署があるのだが、とある仕事での相方が持って来たもの。
まさか、土方さんの故郷の人だとは知らなんだ。
土方さん、そう親しげに私は脳内で呼んでいる。
新撰組土方歳三と言ってしまうと、何だかいかついが、
私の心の中では、田舎のおんぼろ道場で木刀を振り回し、
沖田総司のにーちゃん兼保護者で、ロマンチストで、
古風な青雲の志を抱いて、融通の利かぬ武士道と心中するように、
自分の腕、刀一本で夢を切り開いて青春を駆け抜けていった。
そんな脳内イメージで、キラキラしている。


実は、中高生の時に読んだ漫画だったに影響されている。
後年、色んな小説や伝記を読んだのに、結局はメビウスの輪
最初に読んだ漫画にいまだ影響され続けている。
気ぃ遣いなのに、へそ曲がりで素直になれない情熱家、
いったん進んだら止まれない強情な意地っぱり、
そして寂しがり屋で孤独な、大人の顔をした少年。
そんなイメージが植えつけられてしまっている。

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天まであがれ! (2) (秋田文庫)

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お土産は瓦煎餅。新撰組の旗、誠の一字がくっきりと。
早速賞味させて頂いた。おまけに、中にはプロマイドのように絵葉書が。
ええ、これもしっかり頂きました。
周囲からは「新撰組のファンだったの?」と訊かれ、
「土方さんのファンです」と答えて、笑われた。
とっても意外に思われたようだ。

 


「たとい身は蝦夷の島根に朽ちるとも 魂は東の君や守らん」
この辞世の歌、何故か皇女和宮の歌を連想させる。
「惜しまじな君と民とのためならば 身は武蔵野の露と消ゆとも」
この時代の人は命を掛けるものが、信念が、使命が、夢があった。
自分を犠牲にしても、露と砕け散っても、その運命こそが人生と、
捨て身の諦観を身の内に持っていた。


相方は笑いながら、母校には土方姓の奴が一杯だったよと。
知らなかったなあ、そこが故郷だったなんて。
彼曰く、NHK大河ドラマ新撰組』の時にやたら土産物ができて、
うんざりだったそう。で、今は幾つか減ったとかで。
それにしても私には、嬉しかった。特に今日の私には。

  


あと、チョコレートやおかき等色んなものがテーブルに。
本日の仕事の合間、お茶菓子に事欠かなかったのは言うまでも無い。
ちなみに私が持って来たのは、昼のお菓子。うふふ。
豆菓子は美味しそうだけれど、味見をする暇は無かった。


ちなみに今日は出張。不況に喘ぐ現実を垣間見て、少々萎えた。
やっとの思いで帰宅したのだが、シロの死のショックは大きく、
私は予定表を見落としたままだった。
・・・本日、夜の勉強会。すっかり忘れてすっぽかしました。
全く脳内から消えてしまっていて・・・。
すみません・・・。

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