Festina Lente2

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愛車の失明

再び月曜日。仕事に追われて、身動きが取れない。
追われているというのは本当によくない。
会議が重なっているというのも。
だんだん自分が「棒切れ」になってそこに突き刺さっているだけで、
何のために立っているのか、
わからなくなってきている感じがする。
この年になってもこんな思いに苛まれて仕事をするとは。


どの仕事に何時間掛かるか、何を割り当て、どれくらい人が必要か。
何年人の上にいても何も把握しようともしない人。
「これは要るのか要らないのか」わからなければ訊きもせず、
適当に割り振って会議を仕切ろうとする人。
人が積み上げてきたものを足で蹴飛ばして知らん振りするような、
そんな人々とのやりとりにうんざりし続けるこの4月。
月曜日はまさにブルーマンディだ。


人も物も連動するのか。愛車のヘッドライトが点かない。
ラクションまで鳴らない。
シンクロニシティ
目が見えなければ暗闇を走る事はできない。歩く事さえも。
ドライバーの気持ちに連動するかのごとく、あきめくらの愛車。
走りたくても走れない職場での今の私のよう。
声を大にしても、誰もわかってはいない。
そう思わざるを得ない事態の連続にうんざりしている。


面と向かって筋を通して動こうとしない、
立ち話ですれ違いざま、裏でこそこそと囁きあい、
うやむやにする「やから」を相手に、
にこやかに応対し続けるほど忍耐力を持ち合わせていない、
そういう営業的な持久力は、この3年で使い切ってしまった。
目を開けていても痛いだけ、耳を澄ませていても痛いだけ、
あてつけでものを言って人を動かそうとする人々。


この年度末年度始めは本当にやるせない。
そんな私の疲れ切った気持ちに連動しているかのような、
愛車のヘッドライト。
見たくないものを見るのに疲れたかのように、点かなくなってしまった。


ディーラーにも車屋にも行く事が出来ないこの時間。
故障を見直す時間を作る事が出来ない。
今の自分の仕事振りに良く似ている。
つまずきや綻びが見えていても、誰も何もしない。
誰もしない事を、しようとはしない事を押し付けられて、
あと何年ここに居ればいいのだろう。
絶望的な気持ちになりながら、会議に臨む。
会議の用意をする。会議を持つ。


何も見えない。何も言えない。
点かないヘッドライト、鳴らないクラクション。
私の体が壊れるように、車も壊れていくようだ。
そんなふうに思ってしまう自分が哀しい。
情け無い思いに打ちひしがれながら、今週が始まる。

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