Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

京都は雨のち晴れ

昨日のうち、「京の七夕」を楽しみ散歩していて良かった。
夕べ遅くから雨が降り出し、今朝も雨模様のまま研修で京都。
傘を差して歩くのは蒸し暑く、朝から気が進まない。
ワークショップが無ければお出かけはやめにしたい所。
されど、わがままは言っていられない。通勤電車で一路京都へ。
ちなみに我が家で京都に行く時、JRを使いたがるのは鉄ちゃんの家人。
今でこそJR京都駅は特徴のある駅ビルが建ち、
四季劇場と伊勢丹が陣取るが、それは全く馴染みが無い。
私にとって京都行きは、1に京阪、2に阪急、
従ってJR京都駅を1歩出ると、観光名所以外わからない。


ところが予め渡されている地図は曲者だった。
信じた私が馬鹿だったのだが、駅に向かって右か左か、
駅から通りに向かって右か左か、目印が?
パソコン検索で会場アクセスをプリントアウトしてきたが、
これで始めてくる人間が歩けると思うのか、平面図でなくて半立体図。
通りの名前だけで、東西南北がわかる京都人仕様の地図だ。


地下鉄から地上に出てきた人間、滅多に来ない京都駅。
地上との関係、方向感覚が今一つ。
(大阪の地下も阪急デパートの工事に伴い、
従来の通路が塞がれてしまい、非常に歩きにくくなっている)
まず、JRの中央口は地下鉄を降りてどちらが近いのか?
私にわかるのは四季劇場、伊勢丹京都タワーなのだが、
地図に書いてある最寄の目印は・・・郵便局。うーむ。


どうやら地元の人間だけがわかる道の書き方。
東西南北の目印になる銀行やホテルなどわかりやすいものを、
アクセス地図に書き込む発想が無いのが京都人らしい。
中華思想と少々似ている。
昨日の方が周囲に建物がない分、わかりやすかったのに、
大都会の真ん中から一本路地裏どころか、二本も三本も入ると・・・。
方向音痴ではないのだが、京都に来るのにJRを使わない人間にとって、
JR中央口と郵便局が一番の目印では・・・。


最近の地図には縮尺も無ければ、東西南北も無い。
駅を中心に上りも下りも無い。同封の地図を舌打ち。
出張に慣れている私が迷うとは・・・。雨の中、後悔。
もう少しきちんと調べて来れば良かった。
タクシー乗り場で運転手さんに尋ね、裏通りを歩く。
辿り着いたと思えば、お目当てのビルの裏側。
これまた入り口のわからない建物で、裏口というものが無い。
駅とは真反対が入り口なので、かなり迂回。
下手な不動産業者にに騙された気分。駅から○分。大嘘だ。
結局歩いて10分の予定が、30分も・・・ウロウロ。


いつも以上に土地勘の働かない雨の中、
全くテンションの下がったまま、ワークショップ会場に滑り込む。
ところが苦労して来た甲斐あって、講師はなかなかの手練れで、
講演とワークのバランスも絶妙、スライドも明快、例示もばっちり。
ユーモアと切れのよさを備えた、若手からベテランに移行して脂の乗った感。
いやあ、よれよれになった頭がしゃっきり。来た甲斐あったわー。

地図で歩く はんなり京都さんぽ

地図で歩く はんなり京都さんぽ


何かを学ぶ前に、いつも「抵抗」と戦わなければならない。そんな雨の京都のワークショップ。
課題・・・夏のクリスマスプレゼント。
何が欲しいか。もしも貰えるならば・・・。
即座に「健康。痛くない体」と答える。
「若さ」よりも、「健康」を望む切実な自分。


昔、ナラティブ、家族療法、短期療法というものを学んだ。
ほんの少し齧っただけだが。立場上、一つの方法にのっとって動くのではなく、
その場その場に合わせて使い易いものを参考にする場合が多い。
色んな方法を総ざらえ、総論で学んできた人間にとって、
なかなか理論以上に進めないのでワークショップは貴重だ。
おまけに、早々近場で、お値打ち価格でありつけることは余り無い。
時間もお金も掛かるものに、自腹を切っても頑張りたいという
意気込みのある人が集まるだけあって、場が熱い。


坂本真佐哉氏のご指導のお陰で、久しぶりのブリーフセラピー。
色んなことがリンクして、先週今週と分野の違いはあれどインプット中心。
同じ内容を別の言語で学んでいるような感じ、
円柱を別々の側面から眺めているような感じ。
ある時は長方形、ある時は円、そんな感触がする。
お上の研修は法律と文言、上意下達の「今からはこれをせよ」。
ワークショップは型に嵌った現場に使えるようで実は? も多いが、
的を絞り、事例が豊富で、おまけに自腹の研修だとこんなに楽しいものか。


それにしてもあっという間に1日が過ぎ、昨日は放課後が楽しく、
今日は授業が楽しい、そんな感じの2日間。
友人とお茶をして一息。ハードな2日間。
娘が帰って来るまで、あと3日間もある。
さて・・・、どんな風に過ごそうか。
仕事を離れ、距離を置き、しばらく頭を空っぽにしたい。
そんな思いで一杯の、8月の第2週。
7月末から出張と研修が入り混じり、気持ちが落ち着かない。
ルーティンワークでない分刺激は多いが、反動が強い。


これは年を取ってきた証拠かな。
吸収して沁み込む前に、脳内を整理して要らないものを捨てないと、
引き出しに余裕がなくなってきたか、ガラクタに化けたか、
そんな思いで電車に揺られて戻る。
いつの間にか雨は上がったが、蒸し暑さで体がふわふわするような宵。
充実した時間を過ごした分、やはり疲れも大きい。
ゆっくりできる時間が欲しい。
頭の中を整理できるように。

家族療法の秘訣

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子どもたちとのナラティヴ・セラピー

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