今週はポワロの週だった
朝は大体5時ごろから活動している私。
(パソコンを覗く時間帯は深夜よりも早朝が多くなってきたのは、
年のせいでしょうか、過覚醒よりは体にいいのでしょうか)
目覚めると肌寒い。ようやく秋らしい朝がやって来た感じ。
それにしても温度が下がり過ぎだ。心地よい涼しさというよりは、寒い。
猛暑に慣れた体は、本来であれば気持ちよいはずの涼しさを通り越し、
一気に下がった気温に戸惑いを覚え、何だかなあ・・・。
それでも、その心地よさは昼間にはあっという間に消えてしまった。
相も変わらず暑い。一日中ずっと涼しいままというわけではない。
なのに、気が早いというかもう毛糸のカーディガンで来た人が。
お洒落は先取りというけれど、どう考えても暑いだろう。
それにしても季節はカレンダーを読んでいるのか、
月半ばにして涼を運んで来たのだろうか。
体調は普通だと思うのだが、気持ちは今一つ盛り上がらない。
淡々と毎日が過ぎていくように見えて、
実は周囲の流れに乗り切れず、泡のように漂っているのでは、
だから、気持ちの切り替えができないままなのではと不安になる。
行事が続く、予定が続くはずの日々。
なのに、どこか遠くから間接的に行動を見ているような、
離人症的な感覚で一日が過ぎる。
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走り書きのような書類を携えて、市内に出向き、
バイト先の職場を辞めたい人の相談を聞き、
コンビニで水分補給の水と、ぱくつきながら運転できるコロッケ、
帰宅すれば22時前だ。もう、ポワロは半分近く終わっている。
折しも殺人はもう行われてしまったようだ。
ああ、ポワロのこの蝶ネクタイ、ペイズリー柄。
昨日のマフラーもペイズリー柄だったなあ。
原作ではポワロの服装、好みの柄まで言及していたっけ?
自分の好みのお洒落をしている小太りのポワロを見ながら、
少しばかり疲れも癒される。異世界に遊ぶ、という点においては。
でも、作品世界のおどろおどろしい人間関係には、辟易。
昨日の『サードガール(第三の女)』もそうだったけれど、
今日の『死との約束』も、どうしてみんな働かなくてもいい、
富裕な階級の人々が、更にあくせくとお金の亡者なのか、
経済的に不自由していないような人々の不幸な家庭を、
ワイドショー的に心理的にえぐり出すことがミステリーなのか、
ドラマの仕立て具合は納得できても、(頑張って製作しているから)
作品世界そのものにはうんざりさせられる。
老いを迎えて、汗水たらして労せずとも執事に一切を取り仕切らせ、
座れば食事が出てきて、着替えの手伝いまでしてもらって、生活。
白い麻の背広を着込んで、砂漠の発掘現場に寝泊まりしている、
高等遊民的な世界が展開することに、嫌悪感を抱いているだけなのかも。
ポワロの世界には、付いていけない理解しがたい古きよきイギリスの、
貴族的な生活が描かれているのかもしれないが、本人は、
「ベルギー人」であることを常に主張している。
それにしても、秋の夜にミステリーは良く似合う。
愁いを帯びた良質の画面から匂い立つような、人間の業。
愚かさ、醜さ、嫉妬、愛憎、狂気。
本格的に涼しくなってくれば、もっともっと楽しみたい、
ミステリーの世界。(現実逃避の夜のTVドラマへ)
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