絵と言葉と心と
小雨降る中、大阪市内まで出向いて久しぶりに少しだけ勉強。
アートセラピーを知ってから、20年ほど経った。
我ながら年を取った。途切れ途切れの勉強を続けて。
ぎりぎりに到着したので、大勢の人が集まっていてびっくり。
まだまだこれからの若く美しい人たちに交じって、
自分よりも更に年配の人もいる、そんな会場に陣取って、
通訳を通して講演者の話を聞く。こんなことは何年振りか。
所々こなれていない日本語よりも、英語を聞た方がわかりやすい。
こういう形で学ぶのは本当に久しぶりで、新鮮。
講師も英語圏外での講演に慣れていて、
日本人には易しい英語を使っているのかも。
その分野のことを学んでいれば、専門用語がどのような意味で、
どのような場面で使われているかわかるだけに、
共通のバックグラウンドがあると、理解はし易い。
毎日の仕事に直結しているわけではなくても、改めて若いうちに勉強、
そこそこ学んでおいて良かったという、そんな気持ちに。
知っていること、感じていること、
読んだことがあること、疑問に思っていること。
そういうものが、人の話を聞いている時に一瞬にして繋がるような、
ああ、そうだったかと瞬時にリンクする、この感覚。
勉強している時「わかった」「そうだったのか」「なるほど」と感じて、
楽しかった若かりし頃の感覚、そういうものが蘇ってくる。
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研究者ではないけれど、熱烈なファンでもなんでもないけれど、
こうやって「学び」の時や、形を持つことは大事なこと。
そして人の話を聞いた後に、頭のリンクしたものを再構成して、
紡いでいくためには、考える時間も必要。
人と語り合う時間ももっと必要なのだけれど、
残念ながらその先は、でこぼこどころか途絶えているところか哀しい。
独学。組織に身を置いているわけではない、
仲間と頻繁に勉強会を持てるわけではない、
現場に直結しているのではない、(間接的に関係していても)、
学びたいことや知りたいことが生活の、仕事のメインではないということは、
仕方の無いことなのだと身に沁みていても、心寂しさは否めない。
ただ、自分のために勉強しているのだから、
かつて学んだことの上に、少しずつゆっくり石を積み上げているのだから、
それはそれで良しとして、今日の自分を認めてやらなくては。
くいっぱぐれた夕食をどこで取ろうか探しあぐねて、見つけた店は、
紅茶飲み放題パン食べ放題の、閉店間際のパン屋さん。
ここでよし。滅多に食べない調理パン、久しぶりの熱々紅茶、
仕事を終えて大阪まで出てきて、また帰る。
結構気持ちとしては高揚していても、体は正直疲れ切っている。
予定より1時間ほど遅れて帰宅。23時過ぎになった。
娘が心配していた。「電車遅れたの?」
別段地下鉄に異常はなかったが・・・。
和歌山で震度5の地震があり、JRを中心として交通の乱れ。
2階はかなり揺れたよとのこと。
かーちゃんが出かけて何事もなく帰って来られたのは、
ある意味、幸運だったのかもしれない学びの夜の出来事。
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