重陽の節句に
せっかくの菊の節句というのに、
その風情を吹き飛ばすほどの懸案事項累積のため、
身動きが取れない。というか、
自分からどうすることもできないものなので、様子見と会議待ち。
結果がわかっているものもあるが、
何件も積み重なると憂鬱と言わざるを得ない。
自分の人生の時間がこのような仕事で「削り取られていく」
というのに、
仕事だからと割り切らなければならないか・・・と思うと、
その非生産的な日常に歯噛みしたくなる。
非生産的。そう、一体何が生まれてくるというのだろう。
何が変わるというのだろう。
その見込みや希望が少ないのに、頑張る?
誠心誠意を尽くしても、変わらないもののために?
それは何の手続き? 何の方策? 何のための?
そういう中、せめてもの救いは、同じように感じている、
徒労の中でも動いている同僚がいること。
誰もが感じている「やるせなさ」の深さの違いはあれど、
報われることが100%ある仕事などないと割り切ってみても、
この先行きが見えないことに関わることが、次の何に繋がって、
別の形での知見となるものなのかどうか。
そう、これに関わることが何に繋がるのか。
別の形に変えて、物事を考えていかないと身が持たない。
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菊花の契りの今日この日。
長寿を願って菊酒を飲む日。
自分の折れそうな心に、痛む胃に、少しでも安らぎが欲しい。
九月九日。昔小学生時代、同じ社宅に住んでいた男の子の誕生日。
そんなことをふと思い出す。
私たちが生まれた年は、伊勢湾台風があった時。
海辺の社宅は怖かったと母は言っていたっけ。
比較の問題ではないけれど、仕事で悩むことが出来るのはまだまし。
家も仕事も財産も、人の生き死にをすったもんだではないから。
そう思って、腰を据えるしかないか。
来週に繰り越す会議の日々を塗って、喧噪のスケジュールは続く。
忙しさの度合いは増すばかり。
せめて、土日は家族の顔を見て過ごす日にしなければ。
家族のいる幸せ。
そして、様々な家族の形に
否が応でも関わらなくてはならない哀しみ。
今日は菊の節句。その高貴な花に祈って
「邪気を避け、寒さに向かっての無病息災」を願うしかない。
今はただ、この先どのような繋がりが見いだせるかわからないが、
禍々しいものから距離を置けるように、毒されることのないように、
菊の力を借りてでも、自分を守りたく思う一日。
菊には「困難に耐える」という花言葉もあるそうだから、
かくありたいと願うばかり。
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