Festina Lente2

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読めず書けずまとまらず

どんどん本が読めなくなってきている。
娘と同レベルというと娘には悪いが、
いい年をした大人が読む本ではないような、
気分転換にしてももう少し選べないものかと、
我ながら情けなくなってしまう。
気合いを入れて専門書を読み切ることが出来ない。
論文の類なんぞ読む気にもなれない。
ムック本でもめんどくさいなーとさえ思う。
ストーリーが頭に入っていかない、
もう駄目なのかと思うくらい集中力が続かない。


文章を書くにしてもそうだ。
もやもやした霧状のものが浮かんでいるだけで、形にならない。
せめて入道雲とまで勢いはなくてももう少し雲らしい雲、
イデア・発想・記憶の塊になってはくれないだろうか。


疲れが溜まっているとは思えないのだが、
仕事は肩に来る、目に来る、しんどいことこの上ない。
心の中の澱、どうしようもない苛立ちは
人事に関するもの、異動に関すること、
これから先のことをどれだけ考えても、
自分の手に負えないものなのに、
書類を見ると煮えたぎるような思いに駆られてしまう。


ああ、思い通りになることなどないのに、
「仕事にかける」ことなど馬鹿馬鹿しいのに、
必要以上に手抜きをして、自分に楽させる時間も作れない。
不毛という毛布にくるまって病に陥る感触。
いやだいやだ、目に映るもの、耳に聞こえるものが、ダブルバインド
こういうものは、年を経たり経験を持ったりしても、
上手く捌ききれないものの一つなのか。


物事受け取り方次第だと言うけれど、手紙一つ描くにしても、
何度書いても送る気にもなれなくて、書いたり直したり。
以前はこんなに思い切りの悪い人間ではなかったと、
もう少し素直に素朴に相手を信じることが出来たと思うのに、
志望校にことごとく振られた受験生宜しく、
劣等感が通奏低音になってしまう。
卑屈な「羨ましい病」で、絡め取られてしまっている。


やるべきことをやって正当に認められたいと思い過ぎるのか。
能力もないのに、分不相応なことをしているのか。
この不満が膨らんで、膨らみ過ぎてしんどいのか。
パチンと割れて萎むタイミングを逃して、
何処までふらふら飛んでいけばいいのかわからぬ、ゴム風船の自分。
仕事仕事仕事、文字書類文字書類文字の合間に、落ち込む。
仕事のやりがいの無さ、形にしていることの曖昧さ、
「それがどうした」感だけが募ってばかりでいけない。


年齢や立場や役職や、その他諸々何も考えずに、
目の前のことだけを片付けいればどうにかあっていた時代は遙か昔。
そんな頃に戻りたいとは思わないが、先が見えてる徒労感に苛まれて、
過ごさなくても良かった分だけ若かった頃に戻りたい、
そう思ってしまう毎日がてんこ盛りの、職場での日々だ。


飼い殺しなのか、半殺しなのか、良くわからないまま、
捨て置かれるでもなく、コマのようであってコマでもない、
コマにもなれない、「一抜けた」も言えない、
それでいて、代わりがないからと仕事が集まる。
そのことで一体どうしろと言うのか、分かりかねる、
淀んだ澱の中で体も心も冷えていくばかりの秋なのだ。


書くだけで人生が変わる嫌なことノート―仕事、自分、家庭、人間関係…

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