Festina Lente2

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猫鍋から思い出の湯気

職場で苦瓜ことゴーヤーと、無花果ことイチジクを配って歩いた私。
ええ、実家から食べきれないほど渡されて消費しきれず、
本日、もったいなさの余り、宅配ならぬ職場配。
ゆるゆると仕事しつつも、今日は肉体労働が多かった。
そんな私の頭の中、昨夜から点滅している光景。


その一つは猫鍋。昨夜見たNHKの番組で取り上げられていた、
今話題の動画だという、猫鍋。ねこ鍋
最初、本当に中国の巷で見かけた犬鍋を連想。
赤犬が美味しいという話だけれど、本当かな)
土鍋に入った子猫ちゃん達、すやすやお休みだったり、
仲良くじゃれあっていたり、なかなかに懐かしい光景。


もっとも、猫を飼っていた昔、我が家では蜜柑箱猫だったり、
シンデレラ猫(灰かぶり猫)が一般的だった。
オーソドックスに狩の獲物を披露する猫とかね。

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

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ジェニィ (新潮文庫)

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我が家の動物達は毛並み・毛色で命名される。
猫も同じ、白黒ならタマ、三毛猫ならミケ、白ならシロ。ミー。
虎猫・唐猫はトラ。・・・みんな何故か段ボール箱が好き。
大きさが良いのか、爪とぎし易いのか、
柱の傷は一昨年の・・・♪ 歌ではないが爪とぎ用の柱。
居間の衾がボロボロ。爪とぎボードなんて無かったし。


寒がりの猫たちは五右衛門風呂だった竈の焚き口の下、
温かみの残っている灰にもぐって暖を取っていた。
白くて尻尾が鍵になっていたミーは、よく竈ですすけていた。
灰かぶり姫のシンデレラ猫。
さすがに土鍋に入ったことはなくても、
ゴミ箱に入って子供を産んだ猫もいた。
布団の中で夜中に子猫を産んでいた猫も。


動画を投稿した人の言葉。
かわいくて面白いからほんの出来心で撮影した猫鍋風景。
こういうのに癒される人が多いっていうのは、
やっぱりみんな疲れている人が多いのかな。

そう、心寂しく疲れていて、土鍋にあっためて貰うのではなく、
猫鍋に癒されるのであればそうなんだろうなあ。

猫語の教科書 (ちくま文庫)

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ちいさなチカラ―猫エイズと白血病 黒猫あいの物語 (ラセ)

ちいさなチカラ―猫エイズと白血病 黒猫あいの物語 (ラセ)

私は猫を飼っていた子ども時代。両親が元気だった頃、
4人家族だった頃、猫を抱いて眠っていた頃を思い出して、
TVを見ながら思い出に耽ってしまった。
それが丸一日経っても、頭の中で点滅している景色。
犬が飼えなくて、拾ってきた猫を大事にしていた頃。
海辺の家、潮風の匂いの懐かしい家。


台所のテーブルの下に、鼠や雀をしょっちゅう持ってきて、
狩の腕前を披露してからバリバリ食べて、
半ば半殺しにしてから子猫たちに与えて、
英才?狩教育を施していたミー。
あの得意気で、親として当然とばかりに獲物をくわえて来る、
あの律儀さが、何とも言えず懐かしい。


猫鍋から思い出がむくむくの1日。
私の頭の中が、てんこ盛り、特盛、激盛状態みたい。
ちょっとした感傷で。

猫だましい (新潮文庫)

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吾輩は猫である (岩波文庫)

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