Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

「ELLE」と敬老の日

昨日18日敬老の日、家人が両親にプレゼントしてくれた
文明堂のカステラでお茶。
「いつまでもお元気で」の文字と鶴亀と花の絵がカワイイ。



仕事先に戻る家人を送りがてら、2人で映画「ELLE」鑑賞。
ジェットコースタームービーのように次々に事件が起こり
気が休まらない映画。内容も心臓に悪いというか、
悪趣味で病んでいるというか、話題性に惹かれて見たことを後悔。
仏映画に対する偏見さえも。
これを強い女性の生き方として受け止めるには、
刺激が強過ぎて疲労感が募る。

非常に後味の悪い、こういう物を理解するのはしんどい状況の私。
元気一杯の人ならば、こういう人生もあるかもねと
懐の広くて深い理解力を示すことができるのかも知れないが、
何かしら鬱々とした怒りとエネルギーを以てして、
自分も他者もコントロールするような部分が恐ろしい。


ヒロインの実年齢の割に美しい顔とスタイルには憧れるが、
アンチエイジングの見本と女優という職業のプロ意識が為せるワザ、
凡人の自分がどうこうするものでもあるまい。
えてして、演じる人と主人公の役柄が重なりそうな錯覚があるが、
そんなことをしたら役者業はアブナイ世界とイコールになってしまう。
想像と創造の狭間にあるから面白いはずなのだし。




お気に入りの中華の支店で遅めのランチ、
新大阪で家人を見送り、本屋をブラブラ眺め、
予約注文していた新しいレンズに交換して帰宅。
これで少しは老眼眼鏡、中近レンズも見易くなるか。




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一足早めに娘の誕生会

さて、昨日の日曜日、台風が近付いているはずなのに、雨が降らない。
土曜に台風前の雨の中、高野山まで出向いた疲れがどっと出て、
せっかくの日曜をダラダラと過ごしてしまった。
雨が降らず洗濯して正解の17日、暴風警報の出ている日曜の昼下がり。
雨の中歩き回って疲れた家人はひたすらお昼寝中。




夕方は娘の誕生日祝いも兼ねてご飯を食べに行こうか、
当初の予定を思案中。台風次第。
暴風警報が出たにもかかわらず、雨も降らず風も吹かぬ一日の終わり、
家人が赴任先に戻る前に、10日ほど早いが
娘の誕生日祝いのお食事会決行。



昨年の台風のシーパラ体験といい誕生日のご飯といい、
台風の日に限って外出しているような我が家。
よく利用するチェーン店につつがなく出向けば、
あちこちにバースデー家族の姿。
ピアノ演奏もあり雰囲気良し、上げ膳据え膳嬉し。



娘があっという間に大きくなってしまったような気がして、寂しさ一杯。
老親の衰え具合も胸に応える毎日だが、
仕事を休んでも変わりない家族に感謝して過ごす9月17日の夜。
帰宅してやっと風の音。



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金剛峯寺と霊宝館

昨日土曜、台風にも関わらず高野山に出掛けた記録、後半。
今日日曜の方が雨が少ない。台風が近付いているにも関わらず。
気を取り直して、記録記録。

 
 
 
 

16日の午後、小雨から本降りになり、
辿り着いた金剛峯寺のお接待で頂いた茶菓子。


 
 
 
 


雨の降る石庭、ようございました。
庫裏の大釜、2000人分のご飯を賄ったという。
明かり取りの天井、梯子段、地下に降りるような焚き口、
鼠が来ないような工夫、修行は綺麗事ではなく生活。


 
 
    

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台風前の高野山へ

昨日帰阪した夫と雨の中、敬老の日切符を使って物好きにも高野山へ。
以前から敬老の日を中心とした連休に発売された、敬老切符、
1日格安で南海電気鉄道に乗れるこの切符を初めて買い、
四半世紀ぶりほどの参詣を楽しみにしていたにも関わらず、
あいにくの台風接近という予報。
折悪しくというか、晴れ女の私が何と言うこと。
心身の状態麗しくなく、職場を離れ多影響なのか。



小雨交じりの朝を迎えて、土曜。朝寝坊家族は一向に起きてこない。
晴れでも雨でもこの体たらくにイライラするのは私だけ。
結局の所本格的な台風が来る前に、できるだけ見学してしまえと
強行出発、見切り発車。電車の本数が少ないにも関わらず、
行き当たりばったりに乗車したため、乗り継ぎ乗り継ぎで、
予定よりも30分以上遅れて昼過ぎに高野山に到着。
極楽橋からケーブルカーで高野山、そこから1日バスチケット購入、
雨の中奥の院へ。まずは、昼食腹ごしらえ。



台風接近にも関わらず結構な人出。
本来夏の避暑地として賑わうのだが、この天気のせいで
温度差が余りなく有り難みが少ないこの時期、
思い立って信者でもないのに高野山、およそ30年ぶり。
林間学校と大学卒業後の友達との宿坊宿泊、
同僚とのドライブ以来。



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進路説明会だったが

昨日木曜は郵便局の窓口(何故か猫柄Tシャツの話題)や
茶店のレジ、相席の人としか対面で話をしなかった。
本日金曜、進路説明会は受け身で話を聞くだけだが、
大勢の人の顔を見るのはしんどい。


金曜の夜、単身赴任先から家人が帰阪するので、
いつも以上に頑張って掃除をしていたら、何故か徹夜。
木曜日、職場関連で苛々したのが良くなかった。
イライラせずに淡々と済ませることができるはずのことが、
文字を一文字書くだけでも、目眩がしそうにしんどいって、
どういう事だよと自問自答して、更にしんどくなる。


家庭の主婦の出てくるドラマのように、よく「鍋を洗う」のではなく、
私の苛々は片付けや掃除に向かう。
発作のようなものだから、ろくな片付けにならないのだが。
いわゆる怠け者の節句働きのようなもので、計画性がない。
行き当たりばったりに山を崩し始めて、途方に暮れるのが落ち、
そんな片付け片になってしまう。
迷路にどんどん嵌り込んでいくような、不毛の片付け方。


 
1日1つ、手放すだけ。好きなモノとスッキリ暮らす

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嫌、嫌なものは嫌

自分の調子が悪いということは、
今まで当たり前にできていたことが、できなくなっていることで判明する。


私の場合は専門書を読む、仕事上の文書作成、
締切を守る、整理整頓、細かい計算など。
事務処理能力が落ちてきたのは、一体何時からなのだろう。
気持ちの問題か、能力の問題か、加齢か。


締切・約束事・文字の記入が嫌、どうしてもできない。
不安がざわめく、沸々と怒りが湧いてくる、時にフラッシュバックする、
辛い出来事、声、顔、苛立ち、やるせなさ、切なさ、動悸。



あることに関することをしようとすると、とてもしんどい。
書物の中なら空白や1行のみで終わることが、
延々と続くのが現実。
理論や法則の中では滞りなく物事が進行するのに、
実際には予想通りに行かないのが現実。
この現実にどうやって向き合う?

 
あれも嫌いこれも好き (朝日文庫)

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「散歩する侵略者」

職場関係の書類を見るだけで、動悸息切れ頭痛苛々の水曜、9月13日。
歯医者に行き、帰り軽食を買い込み、
レディスデー「散歩する侵略者」を見る。
予想外に面白かった。


ショッキングなオープニングもさることことながら、
日常生活を侵食していく様子が、記憶を抜き取ること、
概念を奪取することから始まるとはね。
そして、壊れた夫婦の再生が地球侵略を食い止めることに
重なってくることが面白い。
失って得られる物がある、の典型と言えばそれまでだが。


日常がひび割れていく、その淡々とした崩壊の過程を、
誰も気づきもしない。そして、何がそれを食い止めたのかさえも。
当事者は密やかに病み、やつれ、静かに朽ちていくだけなのか。
それが愛ある生活? 思いやりに満ちた人間関係の一側面?
現在「散歩する侵略者」どころか、散歩する気力もない離職者の私。
厳密に言えば前線を撤退して療養中なのだが、
それはそれ、これはこれ。中途半端に生活していることに変わりはない。
映画の主人公からすれば、厄介な存在と見られても仕方の無いような。


出てくる俳優陣は日本の映画界が狭いせいもあって、
見たことある人ばかりというのが残念だし、
NHKドラマのように、後のことはご想像にお任せします的な
終わり方だったのがスッキリせず何だけれど、まあ良し。
どう受け止めるかは各人の問題。
全てを提示し、答を用意する必要はない。


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