Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ほかほか言葉

昼休み時、余り時間が無い。仕方なくカップ麺で昼食。
なぜかテーブルの上に、昨日の毎日新聞。ま、いいか、これでも。
行儀が悪いが、食べながら新聞を読む。活字には目が無い哀しいサガ。
家では読売なので、別の新聞は新しかろうが古かろうが読みたいのだ。
そこで見つけた言葉。生活欄の「女の気持ち」という投稿コラムで。


「ほかほか言葉」初めて聞いた。投稿された65歳の方は、
小学校3年生のお孫さんとの会話から、この言葉を知ったのだという。
学校で先生が「ちくちく言葉」を使ってはいけない。
「ほかほか言葉」を身に付けようと教えられているのだそうだ。
お孫さんに詳しく尋ねた所、
「ちくちく言葉」・・・うざい、くさい、ダサいなど言われた人の胸がちくちくと痛む言葉
「ほかほか言葉」・・・ありがとう、ごめんなさいなど、声をかけられた人の心が
         ほかほかする言葉  
とのこと。


この方はいじめ・自殺・虐待などのニュースが、毎日のように報道されていて、
学校や先生が悪いという報道は多いが、孫の話を聞いていて
先生方は、きちんと教えて下さっていると話を結んでいた。
しかし、学校でいくらきちんと教えていたとしても、
きちんを覚えてくれる児童生徒、
このように家族に伝える児童生徒がいないと、「学びの輪」は広がらない。
このご家庭・家族には、会話が、コミュニケーションが、触れ合いが、
知識や知恵、情報を共有して広がる「学びの輪」の存在がある。

子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)

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いちばん大切なこと。

いちばん大切なこと。


冬休みの宿題を学校に忘れていた、小学校1年の娘。
実は、一昨日それにサインしたばかりだった。
それは、保護者に見せる「ジャンプアップ」というノート。
そこでは学期の間、生活科で学んだ事がわかるようになっている。
運動会でのこと。公園に散歩に行った「秋探し」
クリスマスの帽子を作ったこと。それぞれの行事の写真。
連絡帳や作文で子供たちがどんなことを書いているか、抜粋。
お母さんがたのお返事の抜粋。先生からのメッセージなどなど。


その2学期の学習の中の一つ。「どんな言葉を掛けるか、考えてみよう」
お友達が泣いている時、寂しそうにしている時など具体例が挙げてあり、
あなたはどんなふうに声を掛けてあげますか、書いてみましょうと
空欄があって、言葉を入れるようになっていた。
娘は娘なりに考えて、色々な言葉を書き入れていた。
その他に、自分が不安な時、辛いことや嫌な事があった時、
いじめられたりした時、どんな言葉を掛けてもらいたいかなど
簡単ではあるものの、子供なりに考えられるように説明も付いていた。


                
昔で言えば「生活科」ではなくて、道徳の授業なのかな?
それともHR活動に相当するものだろうか。
冬休みが終わってから、「おかあさん、サイン頂戴」と持って来た
ジャンプアップノートの中で、娘が小学校でどんなことを学んでいるか
初めて知ったのだった。(このノートは学校に置いておくノートで、
学期に1度しか持って帰ってこない)こういう勉強の仕方をしていたのか。
            

恥ずかしながら連絡帳を見るのも忘れたりする、ドジなかーちゃん。
何をどんなふうに習っているか、きちんと把握しているとは言い難い、
よく言えば教育ママではない、鷹揚。だが、何の事は無い、
忙しいのにかまけて、帰宅時娘が寝てしまっている、(言い訳)
毎日「今日はどんなこと習ったの?」と根掘り葉掘り訊く、
教育熱心な、細やかな配慮が行き届いたかーちゃんではない私。
一昨日ジャンプアップノートを見て、驚きもし、感激もしたのだった。


担任の先生は、学んだことを記録して整理してノートに貼るように指導し、
子供達の感想、保護者の感想(父・母・祖父母も含めて)等も抜粋して
プリントにしてクラスの児童全員が読めるようにまとめてくれていた。
だから、学期の終わりに保護者がこれにサインする時、
学んだ内容、それに対するクラスの児童・保護者の反応がわかる。
私自身、他のお母さん方・お子さんのコメントが読めるのは新鮮だった。


                 
特に、娘の小学校初の運動会に入院していて見られなかった、私。
保護者のコメント欄を見て、複雑な心境になった。
そのページの見出しは、「おいしいお弁当ありがとう」になっていたが、
娘は当日、コンビニ弁当で祖父母と赴任先から駆けつけた父親とで
昼食を取ったはずだ。心づくしの手作り弁当ではなかったのだ。
「ほかほか言葉」からそれてしまうが、色んなことを思い出してしまった。
                    


しかし、ちょっと辛い思い出も含めて、生活の中の行事を
それぞれの家族(児童・保護者)がどのように受けとめているか、
少しでもわかるように配慮されたノートを見て、やはり感激。
ここには、会話や、コミュニケーションや、触れ合いを促す、
知識や知恵、情報を共有して広がる「学びの輪」の存在がある。


新聞からもブログからも、いつも気付かされる。支えられる。
そこにも「学びの輪」がある。
つながりがあり、触れ合いがある。
何を、どう受けとめ、伝えて行くか。
知識や知恵、情報を共有して広がる「学びの輪」の存在がある。
実は至る所に「学びの輪」がある。
それにどう気付き、加わり、実践して行くか。
負うた子に教えられる。
娘よ、かーちゃんはまだまだだ。でも、頑張るよ。
君も、頑張れ!

子どもが育つ魔法の言葉 for Mother and Father

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