Festina Lente2

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宿題

母親にとって宿題があるとすれば、それは育児。
毎日毎日必ずある。手抜きをすると後が痛い。
日常生活の中で、食事、掃除、洗濯いずれも大事だが、
結局は育児の中にすべて組み込まれているような気がする。
家事、HOMEWORK、宿題。全てイコール。


やらないでいると、次の日困ってことになる。
恐らくは、宿題が片付けられることが毎日の日常生活を
成り立たせているといえる、衣食住の回転、稼働率
主婦は、子供のいない主婦は、もしくは独立した主婦は、
仕事が無ければ、趣味に時間を費やすという。
しかし、趣味は家事ではないし、やらなくても困らない。
趣味が家事と直結している部分があれば、話は別だが。

小学生100冊読書日記―フィンランド・メソッドで本が好きになる (RYU SELECTION)

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子どものための論理トレーニング・プリント

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娘が宿題をしなくなってきている。
馬鹿馬鹿しいのだろうか。内容も、量も。
懸案事項。担任の先生が替わってやっと1学期終了目前。
娘の学力が、1年の時よりも伸びているという実感が無い。
宿題をしなくなってきている。
勉強に興味を示さなくなってきている。
本を読んだりするのは好きだが。


自分自身が親に付きっ切りで、宿題を見てもらったことなど。
なのに、娘は時間割も忘れ、宿題も忘れ、出かける時は、
かばんの中を確認もせず、同じものを入れっぱなし。
重かろうが軽かろうが、同じものを入れっぱなし。
必要なものだけ持って歩こうとはしない。
全部持って移動すれば、忘れ物はしないとでもいうのか。


質問しても、生返事。とうとう筆算の計算が、
それも3桁になった繰り上がり繰り下がりが、怪しくなってきた。
空間認識もおかしい。仕事柄WISCなんぞを思うと・・・、不安。
K式発達検査は・・・。これは杞憂というものなのだが、
好きなことにしか熱中しなくなり、
かーちゃんの帰宅時間の遅いのに任せて、
いい加減な夕食、手抜きの宿題、のんびりマイペース。


君はやっぱり子供だから、自分のマネジメントは難しい。
とうとう、とーちゃんは切れてきた。
「物事の筋道が分かっていない」
とっくの昔から、かーちゃんはいつも切れている。
育児書には、「早く」「急いで」は駄目だというが、
時間は無限ではない。乗る電車は決まっている。
せかして何が悪い? どんどん遊ぶ時間が減るのに。


やっぱり君は子供だから、頑張っていても無理がある。
宿題はしない、もしくは忘れる、別のことに夢中になる。
ドラえもんはいないというのに、のび太のように何もしない。
漫画の世界では何事もどうにか丸く収まるが、
現実では時間は巻き戻しできないし、
タイム風呂敷はないし、タケコプターも無い。
遅れるか、ご飯抜きで駅まで走っていくか。
全ては自分の責任の範囲だ。


やっぱり君は子供だから、どんどん覚えてどんどん忘れる。
小さな子供の頃の記憶を捨てて、忘れてしまう。
今のことにどれくらい執着しているのか分からないけれど、
とーちゃんやかーちゃんが大切にしている君の記憶は、
君の中では空白で、曖昧で、ぼんやりしているだけ。
それでは今がどれほど鮮明かというと、?
「のんびりしたい」と、何もせず、ぼーっとしている。
私もこんな子供だったのか?


とーちゃんとかーちゃんは、この頃どんどん無口になっていく君に、
どうしていいのか分からない。
与えるものが多すぎるのか、少なすぎるのか。
何も考えようともせず、受身になっているのか。
考えずに眺めるだけで、何を見ているのか分からない君。
本当は感じたり考えたりしているのに、何も言わない君。
もう反抗期になってしまったのか。


とりあえず、自分が乗る路線の駅の名前を、
そして、宿題を忘れずに持って帰ってきて、
仕上げるように。でないと、週末の移動は無い。
楽しい週末も無い。宿題だけは仕上げるように。
筆算を早く覚えるように。
繰り上がりや繰り下がりは難しくないよ、大丈夫。


かーちゃんにもとーちゃんにも、毎日宿題がある。
小学生のノートの様に、人様に見せられるものではないけれど。
毎日の宿題、それは君を見て色々思ったり、
腹が立ったり、意外に思ったり、どうしていいかわからなくなる時も
実は沢山あるけれど、君の親をやめないでいることが宿題なんだ。
毎日毎日、見たことも聞いたこともない宿題に、
実はゼーハーしているんだ。


赤ちゃんとは違う。君がどんどん分からなくなる。
君がどんどん遠くなる。7歳までは神のうち。
もう、それが過ぎて、君はどんどん人間になっていく。
どんどん凡人になっていく。どんどんわからなくなっていく。
かーちゃんは、今からついて行けるか自信がないなあと、
毎日の目に見えない長距離走に、ばてている。


自分の子供だから、理解しようと思うことは傲慢なのか?
そんなふうにさえ思える、今日この頃。
子供っぽいしぐさを見せても、君はやっぱり子供なのか、
まだ子供なのか、子供の振りを覚えたのか、
分からなくなってきているかーちゃんなんだ。

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