Where do I go?
小学校の時に耳にし、忘れられない音楽がある。
後年、それはミュージカル映画「Hair」として観る事ができた。
心に響くメロディーと歌詞は、意味がわからなくても
まだ幼かった私に何かを語りかけていたのだと思う。
好きな曲は沢山あるけれど、有名なオープニング
「アクエリアス」ではなくて、最近心に浮かぶ歌詞はこれだ。
Where do I go Follow the river
Where do I go Follow the gulls
Where is the something Where is the someone
That tells me why I live and die
Where do I go Follow the children
Where do I go Follow their smiles
Is there an answer In their sweet faces
That tells me why I live and die
Follow the wind song Follow the thunder
Follow the neon in young lovers' eyes
Down to the gutter Up to the glitter
Into the city Where the truth lies
Where do I go Follow my heartbeat
Where do I go Follow my hand
Where will they lead me And will I ever
Discover why I live and die
Why do I live (beads, flowers)
Why do I die (freedom, happiness)
Tell my why (beads, flowers)
Tell me where (freedom, happiness)
Tell my why (beads, flowers)
Tell me why (freedom!)
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心の中に何時も迷いがある。取捨選択しなければならない事が多すぎる。
時間は限られている。優先順位をつけなければならない。
しかし・・・単純に割り切る事ができるのならば、悩みはしない。
誰にも知られず何処かに行きたくなる。
しかし、何処へ行きたいのかはわからない。
何があるのか、誰かがいるのか。いたたまれない思いになる時、
心の中でこだまするフレーズは、いつも同じ。
why I live and die ? もしくは別のミュージカルからだが、
could we start again ? この問い掛けが、何時も何度もこだまする。
生まれ落ち、もの心付かぬ時から人生をスタートさせて、
何もわからぬまま周囲の価値観にしたがって育てられ、
自分と言うものを持ち始めても、その価値観と戦いながら成長し、
自分の中に取り込まれているものは既成の価値観なのか、
自分なりに創造・獲得したものなのか、区別することはできない。
ステージを自らの意思で一段階上げるためには、
与えられた役割をこなそうとしているだけでは駄目だと
わかっていながら、逃げ腰・後ろ向きになる自分がいる。
家族や様々な責任から放たれて、しばしの自由を試みたくなる。
虚ろな身軽さをまとって、町をさ迷い歩きたくなる。
透明人間にはなれないのに、静かに無視されているような
この社会で生きていくという肩透かしの手応えの無さと、
受けとめきれない覚悟の無さから逃れるように、
どこかへ行ってしまいたくなる自分を見出だす時が増えた気がする。
自分を捨ててしまいたくなるような衝動が。
揺り返しや揺り戻しを感じながら、それは日常の不安なのか、
かつての衝撃の後遺症なのか、静かに検証しながら、
フラッシュバックに備えて低く身をかがめる自分がいる。
もしくは、これからの未来に羽ばたこうとする羽の弱さを隠したくて、
実は何もできない虚勢を張り続けることに疲れて、
離人症状にも煮た壁を構築する自分を見出す。
Leave me alone
本心から出ていながら、本心からかけ離れた言葉。
その言葉を胸に持ち続けている私は、これから何処へ行こうというのか。
誰が私に言えるだろう、私の命が何処まで届くかを。
このリルケの言葉を胸に刻んだ中学1年の時から、何も変わってはいない。
それ以前からもずっと変わってはいない。
わからないまま、今日まで来ている。
平成19年11月19日。
191119
時を止めるのにはまだ早い。
だからこそ、これからどこまで、いつまで、どんなふうに
過ごしていけばいいのか、思春期の少年少女のように戸惑う自分。
中年思秋期なのか、熟年思春期なのか。
木の葉の舞い散る道を、紅葉が踏みしだかれていく道を、
道を尋ねて道に迷い、道を究めることならず、半ば。
あるべき道を得(う)ること叶わず、進まねばならぬ心持ち。
在りたき道を請うこと叶わず、去らねばならぬ心持ち。
where do I go そして Quo vadis, domine
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