Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

帰省は雪で大荒れ

予定の高速道路本線は通れず、京滋バイパス阪神も封鎖され、
新名神に辿り着くことさえ出来ず、東名阪西名阪に入れる所まで遡り、
旧道をえっちらおっちら・・・。ホワイトクリスマスならぬホワイト年越し!?
暮れも押し迫ったぎりぎりの31日、伊賀のパーキングに辿り着くまで4時間。
途中の雪景色を見ながら、何故晴天の大阪から1時間余りで雪?
途中からの交通渋滞に巻き込まれつつ、のんびり音楽など聴いているわけですが、
この程度の雪でチェーン走行の隣のとろい車に、思わずこの先の行程が思いやられ。


かーちゃんは仕事柄、雪道がどういう事態を引き起こすか想定して、
大体丸一日分の食料(非常食おやつ)と飲み物は常備している。
パーキングに辿り着けなければ、購入できないしね。
しかし、トイレのことまでは考えていなかった。うーむ・・・。
いざとなれば、羞恥心をかなぐり捨てねばならないか、
まあ、幸い日も暮れてきたことだし、なんて考えていると、
幸いにして伊賀のパーキングに辿り着くことが出来たのだった。
やれやれ、杞憂で終わって良かった良かった。


それにしても、雪でぐちょぐちょ。
かーちゃんは、天気予報を聞いて道路閉鎖状況を知った時点で、
車内にスノトレを持ち込んでいたのだが、まさに出番。
家人の実家で紅白を見ながら上げ膳据え膳の夕食という計画は脆くも崩れ、
予定外だが暖かい食事にありつけただけでもましと、雪の中、
車に戻り、出発して翌日気が付くことになる娘の愛用の帽子。
伊賀のレストランに置き忘れたらしく、行方不明。
寅年最後の忘れ物として、長く我が家の記憶にとどまる事に。
うさぎ年の娘の厄落としも兼ねて、ピンクの帽子は永遠の別れを告げた。


長浜辺りまで来ると、年越しのカウントダウンを
温泉遊園地リゾートで過ごすのか、照明がやたらと明るい。
一路愛知県目指して運転、関のトンネルを越えてここまで来ると、
雪景色は嘘のように跡形も無く消えて、狐に化かされたかのような感。
始まってしまった紅白歌合戦のオープニングを聞きながら、
嵐のファンになったのか、娘はTVで見たいようとぶつくさ。
我が家の愛車にはTVどころかナビも付いていないので、
(その代わりカセットテープが聞ける)ラジオで紅白。


21時を回って、8時間ほどの道中を経て到着。
夕食を遠慮し、お茶だけ頂く。紅白の後半から最後のまでを見て、
どうやら娘お目当ての嵐には間に合い、行く年来る年に。
紅白はどう見ても白組優勢。桑田圭佑の復帰に嬉しく思うと同時に、
命や人生を感じさせる歌詞の内容にしみじみした。
相変わらずのはしゃぎっぷりの歌の陰に、その対極にあるものを考えさせられた。
(後日、医師は点滴を持って待機していたのを知った)


それに比べて紅組のトリ、ドリカムは軽薄な若作りでうんざり。
ボーカルの彼女もお連れ合いのことでは悲喜こもごもあっただろうに、
それを感じさせないように張り切りすぎたのか、ポップに派手な、
白々しいくらい明るい意味の無い歌詞が裏目に出ている感じで。
白組のトリのスマップの雰囲気がけじめの付いた落ち着いた、
5人それぞれの異なるスーツ姿がいっそすがすがしかった。
持っている雰囲気、気合だけで勝負付いたなーという感じ。
娘は祖父母のデジタルTVから早速視聴者採点。


全盛期を過ぎた懐メロ的存在の大御所歌手に過去の名曲を歌わせるのは、
ある意味拷問だなあと思う瞬間。森進一や和田アキ子石川さゆりはひどかった。
プロの歌手が声が出ない、伸びない、音程は狂う、
声量が無いのを目の当たりにして、自分の年齢を省みる一瞬。
幾ら昔の曲がそれぞれの持ち歌でも、やはり・・・。
老兵は去り行くのみとまでは行かないが、もう少し何とかならないか。
それとも、そういう状態を受け入れるのが、聞き手の側の度量か。
お気に入りの歌手のファンじゃないから、辛口になってしまうのか。


今年は雪の帰省で疲労困憊の31日となったため、元朝参りは見送り。
岡崎城の八町味噌の炊き出しよ、さらば。
そして、寅年よ、さらば。
良いお年を。

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