Festina Lente2

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授業参観と学級崩壊

本当は、動きたくないくらいしんどかった。
けれども、単身赴任中の家庭の一人娘の、
学校での状態を知るためには、授業参観は見なければならぬ。
何が起こっているのか、小学校時代よりも分からない。
娘が話さない以前に、全く教師や担任を信用しなくなる、
学校に行きたくないという会話が増える、
あれほど塾を嫌っていたのに、塾に行った方がいいかなと呟く、
そんな事態になっているのだから、行かざるを得ない。


娘の授業参観に行って、ますます血圧上がる。
危機管理の出来ていない学年、学校と見た。
若手の教師の授業が下手とか、クラス経営が出来ていないとか、
それ以前に、もっと根深いもあるかも知れない。
それにしても、この「荒れ」の中心で動いているグループを、
「発言力のある集まり」だとか、
「クラブに行きたい生徒の集まり」とか、
どれだけいいように見て甘やかし、
駄目な所を指摘せずに野放しにしてきたのか、
うんざりさせられた学級懇談会。


一つのクラスが崩れたら、他も崩れるのは早い。
学年全体が、どんどん駄目になっていくのは早い。
高校のように停学処分を発動できない中学は、
それがどれほぼ暴力的で悪質でも、子羊と狼を一緒に檻に入れる。
喰われた弱者は「抵抗力のない世の中で生き抜けない子ども」扱い。
まったく、この公立中学校は異常だ。


そこで生活して荒れた生徒は次のクラスも荒らす。
学年が代わり、クラスが変わって落ち着いていくということよりも、
どんどんみんなで落ちれば怖くない的に、
色んな意味での水準が下がり、雰囲気が悪くなり、
いじめや不登校が進行し、やる気のある生徒は能力を失い、
どうでもいいようなレベルで横並び。


基礎学力だの授業の質だのいう以前の問題。
ここまで荒れるのをほっておいたのかと、信じられない。
今時の公立中学校ってこんなものなのか。
それともこの学年、担任だからこうなのか。
授業参観は、参観とは言えない崩壊を見せつけられただけの、
喧噪の1時間、私以外の保護者は全て教室を出て行き、
廊下に立っている状態となった。


みんなで足の引っ張り合いをして、下品で力自慢、
つまらない冗談と上下の力関係、
教師をからかい、無視し、立ち歩き、扇動し、
自分たちの好きなように騒いで、空間も時間も支配できる、
そのわがまま勝手ができることが、自己表現だと主張する輩が横行、
そんなクラスに、学年になっているのを手をこまねいて見ているのかと、
そう思えるほど酷い授業参観。
そしてこれを日常ですと言い切る、中学校の恐ろしさ。


その後の学級懇談会は紛糾。
怒り心頭、疲労困憊した。
地元の公立中学校に入れるのではなかったと、
心の底から後悔した1日。
血圧は上がり続ける一方だ。

学級崩壊―荒れる子どもは何を求めているのか

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学級崩壊 (朝日文庫)

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