Festina Lente2

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元同僚と再会

昨夜、転勤した元同僚と会って久しぶりに晩ご飯。
お互い話すことがあり過ぎて、何と4時間も食べて喋っていた。
仕事場で親友を見つけるのは難しい年齢。
同じ仕事をしていても、親しくなれるとは限らないからね。
一国一城の主ではないけれど、専門職の人間はお互い頑固。
でも、同性で親のこと、仕事のこと、子どものこと、
色んな話題を話せる存在は有り難い。


お店の人には申し訳ない、さすがに4時間、学生時代に戻ったかのよう。
彼女が転勤して仕事を引き継いだ部分、彼女ほど自分が出来なかった、
その忸怩たる思いと、彼女が出来なかったことを自分が出来ていることと。
それにしても、両方出来ないかなあとお互い苦笑い。


そう、それぞれ得意分野は限られていて、できることできないこと、
得意なこと苦手なこと、何でも出来るわけではない。
歳を重ねたからといって、それは余り違わない。
取り繕うのが上手くなっただけで、出来ないものは出来ない。
上手くいかないものは上手くいかない。
それをお互い補って、チームで仕事が出来ればいうこと無しなのだが、
この世界、なかなかそうならないのが辛い。


それどころか、自分自身あれもこれもと思っているうちに、
考えられなくなったり、忘れてしまったり、
脳の許容量を超えだしたか、の感。気持ちと体もすれ違い、
仕事速度もどんどん落ちていく。
ワーキングメモリーが駄目になっている。
そんな自分の現状を律していくべきか、諦めてしまうのか。
易きに流れてしまいそう。


だから、仕事仲間、あらまほしき先達、良き親友、ライバルは必要なのだが、
寄る年波、どんどん減っていってしまうのは仕方がない。
自分にはどうしようもない別れがあったり、再会ままならぬものだったり、
会おうと思っていてもなかなか時間を作れないのはお互い様で。
へんぴな初めて通る道、なのにちょっと小じゃれた店。
ゆっくり夕御飯、珍しいメニュー。
だいぶ前から設定して、お店を予約して、話し込むことができる、
それはそれで幸せな時間。

女子会川柳

女子会川柳

再会と別離

再会と別離

彼女の嘆き・・・勤務先の市の図書館の本棚の前に
椅子が置かれていて本が取れない状態だとか。
司書さん、いないのか? 誰かのいたずらか? 
そりゃ勤労意欲も落ちる。隣の町の図書館に行きたいそう。
というか、図書館運営は地方自治体で差があり過ぎる。


まあ、大阪は学校司書さえ置かないで予算削減、
情報リテラシーだの、レファレンスだの、そんな言葉は死語の教育界。
本を読む人間が減っているのだから、本に携わる人間もカットらしい。
もっとも行政担当者は、読んだり書いたり考えたりする人間を、
本気で育てようと思っているのか、分かったもんじゃない。


人民に銭湯を与えて機嫌を取った古代ローマ政治の如く、
市や府の活性化、官民一体だとか偽って、
イルミネーションだの手作りの祭りだのと上っ面。
文化施設福祉施設は切り捨てているのが実際だから。
カジノを設置とか構想した人もいたことだし。


公共の図書館で「ビブリオバトル」なんて企画できるのは、
余程人員と能力のある司書がいる所なんだろうと思う。
自分の住む市の図書館も、時間延長サービスは有り難いが、
専門の司書は減って、外部サービスの導入でレファレンスは手薄になった。
貸出機械の導入で人員削減、それは仕方ないにしても。


仕事の資料を探しに、個人的な楽しみのために図書館に行く回数は
娘が中学生になってから、どんどん減ってしまった。
クラブで勉強で、図書館に通わなくなってしまった娘。
同じく、仕事に追われ時間サービスのある図書館に行かなくなってしまった私。
本とのお付き合いが、狭く浅くなってしまった。


本だけではなく、生身の人と会って話すことも減ってきてしまった。
これでいいのかと心の中で焦る。仕事を続けるってこういうことなのか。
狭い世界の中で同じ人とばかり会って、それで年を取っていくことなのか。
そんな焦燥感の中で、SNSにはまっていくのは淋しいことだ。
田舎の夜のレストラン、更けゆく夜、楽しい時間はあっという間。
さよなら、またね。
それにしても店の柚子胡椒照り焼きピザ、美味しかった。

どうか、お静かに 公立図書館ウラ話

どうか、お静かに 公立図書館ウラ話

図書館のはじまり・うつりかわり (図書館のすべてがわかる本)

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