Festina Lente2

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明るい話題が欲しいなあ

例のテロから5年。朝のニュースで知ったのだが、
その時救出に当たった警察官が、マスクをつけずに作業を続けた結果、
喘息となり、普通に呼吸もままならず、
1年後退職せざるを得なかったという・・・。
なんということだろう。これって労働災害だよね。
PTSDのみならず、実際に健康を害しまい、医療費に生活を圧迫され・・・
と聞いていると、朝からやりきれない気持ちになった。
(もちろん、病気になったのは警察官ばかりではない)


誰が助けてくれるのだろう、誰がわかってくれるのだろう、
どうやって生活していけばいいのだろう、そんな思いに苛まれながら、
生きていかなければならないなんて。
彼は断言していた。「その時、やらねばならないことをしたまでだ。」
責任を果たした結果が、殉職とまでは行かなくても、病を得て・・・
というのは、どうしたらいいのだろう。なんと言えばいいのだろう。
もしも自分だったならば? 朝からちょっと辛かった。
何だかなあ・・・。


「ユナイテッド93」も「ワールドトレードセンター」も映画として
人々の記憶を新たにすることは、決して悪くは無い。
むしろ、記録的に作られた作品は価値があると思う。
フィクションではなくて。
自分のささやかな生活のために、与えられた責務を全うするために
自分の信念に従って生きることが、自分を損なう結果になってしまった時、
これが自分であれば、もしも、自分だったならば…。


この、2・3日、自分を落ち込ませたニュースというよりも、
悲惨な事件が多すぎる、様な気がする。
明るい話題はニュースにならないのか・・・。
事件、事故、訃報、自殺。わが耳と目に届くニュースの物憂さよ。
休憩に読むニュースに、がっくり来るものばかりじゃなあ・・・。


現在のところ私を落ち込ませているもの。
本日、「お客様」が泣いちゃったこと。
(泣かせた訳ではないけれど、2名)
家族で大ファンの、「おじゃる丸」の原作者の自殺。
おじゃる丸」であいうえおも、お歌のマイクも、お人形も、ストラップも、
歯ブラシも、CDさえ数枚、探せばもっとある・・・。
家族で楽しんできた「まったり世界」が崩壊したようで、ショックだ。

個人的に尊敬していた阿部謹也先生が亡くなられたこと。
私は学者じゃないけれど、エッセイ自分のなかに歴史をよむ (ちくまプリマーブックス (15))
とても好きだった。
週末から週明けにかけて、朝も夕も悲しいニュースが多い。

「教養」とは何か (講談社現代新書)

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阿部謹也自伝

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