Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

娘と私の・・・

良くも悪くも娘は私に似た。ズボラである。
かーちゃんが「加減はいい加減」の人。
世間では前向きには「大らかな人」を称される。
たまに「明るく」という言葉付き。
娘はおしゃべりである。私は基本的に会話が嫌いではない。
興に乗ればの話。しかし、乗ってしまうと他人の話を分捕ってしまう。
トンでもない奴である。娘も大人の話に割り込む時がある。
自分のことを棚に挙げて、叱る。かーちゃん、この程度。


娘が似てくれて良かったなあ、本好きで。うん、読書家。
ただし小学校1年なので、薫り高い文学作品を読んでくれる訳ではない。
でも、保育園の年少さんで「忍玉」、年中さんで「怪傑ゾロリ」を読破。
この頃はBSのチャングムも、字幕で読みながら一緒に鑑賞できる。
上出来である。先日は字幕で映画を見ると言い出した。
なかなか強気の発言。いいぞ。その意気だ。(何の意気だ?)


娘が母よりも既に「うわて」を行くなあ・・・と思うもの。
最近学校で「課題」と称してやらされている「剣玉」と「縄跳び」
「もしもしかめよ」の歌に合わせながら剣玉を操る様子は、
テレビの何とか名人みたいだ。そうか、練習すれば剣玉ってできるのね。
縄跳び。X跳び(綾跳び)も、小学校1年生では出来なかった私。
娘は軽々と跳んでみせる。おお、凄い。
運動神経の遺伝子は、私も相方も恵まれているとは言い難いのだが。
我がことのように喜ぶ私よりも冷静に、娘曰く、
「クラスではそんなに上手ではない」とのこと。
ま、何事にも上には上がいるものだが。


そう、似ないで欲しい。内気で自意識過剰だった子供時代。
早くから近視になって眼鏡のせいで余計に暗くなった子供時代。
甘いものが好きで、虫歯と歯並びに苦労して矯正した子供時代。
通院の必要上、暇つぶしの読書が高じて「本の虫」。
読書家はいいけれど、夢見がちというよりも現実から逃避しがちな
世間ずれした文学少女にはなってもらいたくはない。
(これで痛い目を見続けてきたから)
娘と過ごす日々。自分の知らない不思議な世界。
自分を思いださせる、不思議な毎日。


しかし、本日、未知との遭遇。保育園でも出会わなかったし、
X回目の年女となるこの年まで、図鑑でしか見たことのなかったものに
出逢った・・・、出逢ってしまった・・・、逢いたくなかった、見たくなかった。
まさか、よもや、本当に、こういうモノが生息しているとは、
身近に、見つけてしまうとは、あろうことか、娘に。
保育園でも小学校でもずっと「お知らせ」(注意事項!)は来ていたが、
本当に流行っていたのね、外の世界では、
貰ってきてしまったのね・・・、ああ、何てこと。


娘の水泳教室にお迎えに行った。いつも行ってくれる人がいなかったので、
仕事をサボる形で迎えに行かなくてはならない。(この時点で既にブルー)
水泳教室は暖冬であるにも拘らず、暖房中で暑い。
(裸んぼさん達が更衣中に、風邪を引いたら大変だからね)
なのに、何故か娘は真冬のお着替えを持ってきていた。
暑い部屋に暑い格好。これを見た時点で、私は更にブルー。


そして、濡れた娘の髪を見て水滴が残っていると思って
ドライヤーをかけたけれど、水滴が消えない。
ン? 水滴じゃない? これは何? これは? これは?
もしかして、ずっとお知らせで届いていた、例の、注意事項の、
なかなか簡単には取れません、ふけではないので注意して下さいの

しらみのたまご?


我と我が目を疑う。今朝方、髪を梳いてあげた時ちょっと引っ掛かるけれど、
夕べはシャンプーしなかったせいね、と思っていた。
しかし、こんな上から見えない奥に卵があるという事は・・・
「本体」もいるんだ! あの「本体」が!
ギョエーーーーーー。問い詰めると痒みもあるという。
すぐさま薬局へ、スミスリンシャンプーを買いに。
ついでにパウダーも。脱兎の如く帰宅。


娘だけに夕食を食べさせている間、
家中に掃除機をかけ、コロコロで髪の毛や糸くずをとり、
衣類・シーツ・枕カバー・毛布類を熱湯で洗う。
ああ、自分まで痒くなってきた気がする。
いや、待てよ、娘とおねんねしたという事は・・・。
痒くなくても・・・。予感的中。


梳き櫛で見つけました。娘からはでっかい成虫の本体を。(5ミリ位)
私からは、小さい奴(1、2ミリ)を。どちらにしても、不気味。
気持ち悪い、気色悪い、気味が悪い、気分が悪い、・・・。
二人でサルの親子ならぬノミ取り、いや虱取りシャンプーと梳き櫛合戦。
風呂場は「戦場」と化しました。


深夜、家人との電話で「娘を責めた」私の行為は間違い。
学校でなくても、脱衣所でも空気感染でも流行る時は流行ると叱られました。
でもねー、子供ってどんな遊びをしてくるかわからないんだもの。
人から落っこちると生きていけない虱だそうですが、この異常な暖冬です。
そこらじゅうに落ちている目に見えない状態から、
一気に卵から孵るエイリアンのように、「本体」が髪の中を行進する様を想像して
かーちゃん、気が狂いそうです。
本日は洗った衣類を、コインランドリーに「乾燥」機にかけに行きます。


梳き櫛で髪を梳かしすぎた娘は、地肌が傷ついて痛がっている様子。
うーん、かーちゃんも初めての体験でどうすればいいのか。
とりあえず、まだまだお洗濯と掃除は続きます。
明後日から寒波が戻ってくるという事で、ちょっとほっとしている。
何だか暖かいと、異常に虫が湧いてくる妄想に、
今の今までちっとも痒くなかった体が、痒いような気がしてたまらないのです。

はっきり言って、髪の毛に付いた卵はローテクで取る以外、方法は無いのか?
家内制手工業の世界に辟易としている、娘と私の未知との遭遇の今日です。