Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

和ざらし・手染めの浴衣

同僚の誘いで、堺まちかどミュージアムの中の、
ざらし浴衣の工場見学へ。郷土勉強の一環。
彼女は明治時代の商標を研究していたりと、
地道に勉強を続けている。今回は、手染めの浴衣製作工程の
一部を間近に見学させて頂いた。
協力は、本郷染工株式会社。見学は無料です。


実は、大阪南部堺市は、週末堺まつり です。
どうぞ、お暇な方は、ザビエル公園での出店、
タイフードフェスティバル、パレード、
千利休ゆかりの茶会など、各種催しがあります。
実は20年ぐらい前に見たきりで、とんと御無沙汰な祭ですが。


町工場を覗くなんていう、新鮮な体験。うーん、
もしかしたら、徳島時代の造り酒屋見学以来かも。
とにもかくにも、みんなで車に分譲し、狭い路地奥の工場へ。

おとなの学校 (2) 染めと織りを楽しむ 別冊太陽

おとなの学校 (2) 染めと織りを楽しむ 別冊太陽

手織りの実技工房 絣からもじり織まで

手織りの実技工房 絣からもじり織まで

説明して下さった内容には、ものづくりに対する意気込み、
つまり、プロとして、仕事に対する姿勢、
手作りの良さを知って貰いたいという熱意に溢れていた。
そして、自分達の技術力・特許に対する自信、
人間の手による「ものづくり」哲学。
そんな話を伺い、垣間見ることのできた2時間だった。


残念ながら、急だったのでカメラを用意していなかった私。
注染と呼ばれる作業工程は、熟練の職人技を必要とする。
昔のような精緻な小紋を生み出す、伊勢型紙は既に無く、
かつてもてはやされた図柄が今に受け訳でもなく。
かつての技術を受け継ぐことはが、今のご時世では難しく。


浴衣。実は娘には私の子ども時代のお古。
新しいものは、母が手縫いで塗ってくれた。
私は手縫いは愚か、浴衣や着物の畳み方から混乱する人。
なのに、たまたまこんな工房に来たに日は、
手染めの柄の浴衣の一つも欲しくなってしまった。


稲刈りも終わり、秋祭りも済んで、冬を迎える支度時。
そんな季節に、浴衣。
何だかちょっと不思議な気もするけれど、
いつものと違う午後を過ごして、気分は茜色。
夕焼け小焼けの、帰宅。
昨夜帰りが遅かっただけに、明るいうちに帰宅。
ふう。

日本の染織〈第1集〉絣 (日本の染織 第 1集)

日本の染織〈第1集〉絣 (日本の染織 第 1集)

苧麻・絹・木綿の社会史

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