Festina Lente2

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様々なため息

昼休み、同僚がネットニュースに溜息。
某野球選手の契約金額4年48億円。
私達の標準生涯賃金を、たった3ヶ月で稼ぐというわけか。
溜息も出るはずだ。我々は、一攫千金、宝くじだけが頼り。
私達の生活は、貧しくはないけれど裕福でもない。
しかし、経済的にも知的にも貧しい部分に直面している仕事。
モチベーションを維持するのが難しく、溜息。


果てしなく溜息は続く。学力低下の止まらぬ日本。
未来に夢の無い日本。科学的知識を活用する気持ちもなく、
人のためになる仕事もしたくない。
読解力も応用力もなく、その場その場が楽しければ良い、
楽だけしたいのは、若者のみならず。
毎日プリントアウトされる、通学路の不審者情報。
職場も学校も中も外も、ちっとも安全じゃない日本。
自分の身は自分で守れといっても・・・、これじゃあ。

現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)

現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)

下流が主流の、超債務国家。
底辺の為に、生活保護基準を引き下げ、
底辺の下に底辺を再設定する。
経済成長率も低ければ、政府高官の常識も低い。
夫婦ぐるみでゴルフ接待三昧。
倫理観欠如の中で、リセットだの出直しだの、
再建、再生、再構築という言葉ばかりが独り歩き。
あくせくしたってしょうがないじゃないかとうそぶき、
限りなく何でもあり、どうでもいいという「テイタラク」。
それで恥も何も感じない。


高度経済成長期に幼少期を過ごした私達は、
テレビが白黒からカラーになり、洗濯機が全自動、
電子レンジに大型冷蔵庫に一喜一憂しながら生活してきた。
頑張ればどうにかなると、単純に信じていた上昇志向。
そして、頑張らない世代を大量に抱えて疲れ切っている。
頑張らないことを知らない世代は、休み下手。
無為の空白が、空虚な罪悪と同義に思える。
損な性分で年を取ってきた世代に、自ら溜息。

労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)

労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

小田和正、還暦でオリコンチャート1位。
最年長首位だよ、やったね!
暗いニュースが多い中、憧れと尊敬を込めて溜息。
コンサートに行ったのはいつの日か。
オフコースの頃から、自分のペースで歌い続け、
4世代から指示される還暦アーチストへの思いは複雑。
誰からも受ける歌手は、もはや自分の世代だけの歌手ではなく、
国民的規模での人気歌手。それが嬉しくも半ば悔しい。


娘は昔の私に似て食べるのが遅い。小学校の給食を残し、
何とか昼休みを確保しているよう。残してきたパンを差し出す。
やれやれ、こんな所似なくていいのにと溜息。
でも、必要に迫られれば早く食べられるようになるから大丈夫。
就職してから私は早食いになった。
同時に太り始めたので、反省の溜息は尽きない。

自己ベスト

自己ベスト

自己ベスト-2

自己ベスト-2

大学時代の友人から、恒例のクリスマスプレゼントが届く。
娘が生まれてから、小窓をあけて楽しむ待降節カレンダーと
かわいい小物達が送られてくる。そして、今年旅行した
お土産も一緒に詰められてくる。
どうやら今年は韓国だったらしい。
フットワーク軽く自分らしく生きている彼女に、溜息。
「Mastery for Service(奉仕のための練達)」の
学び舎を、お互い離れて早幾とせ。
生き方に違いはあれど、健康と幸せを祈るばかり。


彼女も一人っ子。
娘も興味を持ち出した「しゃばけ」の主人公、
一太郎も一人っ子。
先日、クリスマスの飾り付けに呼んでくれた所も一人っ子。
テレビのきょうだい喧嘩を見て、「私は一人っ子だから、
喧嘩しなくていいもーん」と呟く娘に複雑な思い。
娘に悟られないよう、心の中で嘆息。

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ読本

しゃばけ読本

        
          
安定した学力をつける事が難しいので、
私学受験が当たり前のように言われている中、
塾や習い事はどうしようと気になる中、
音楽教室の課題は厳しくなる一方で、
自分の子どもの頃との違いにあたふた。
アジアで最低の学力を持つ、モノに取り巻かれた
無気力な日本の子どもとして育つ事が無い様に、
どうすればいいのか、一人っ子の親のかーちゃん。


子育てという、たった一度のチャンス、
たった一度の試練を、綱渡りを、僥倖を、
無駄にしたくない、失敗したくないかーちゃん。
これから先、こんな国で育てていけるのか、
不安でたまらないかーちゃん。
千の風になるよりも先に、千の溜息になって
毎日を送っているようなかーちゃん。
そんなかーちゃんの娘よ。
君は、まだ朝のまどろみの中にいる。


炬燵猫のかーちゃんの溜息が届かぬ、
暖かな布団にくるまれて、
安らかな寝息を立てて、幸せな朝の眠りの中に。
娘よ、娘よ。
その寝顔を見ている時、母はほっと溜息をつく。
母として一瞬、安らぐ時に。

RED RIBBON Spiritual Song ~生まれ来る子供たちのために~

RED RIBBON Spiritual Song ~生まれ来る子供たちのために~

ダイジョウブ

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