娘に甘い私たち - Festina Lente2

親バカです。新学期ともなると何かと物入り。
新しいものが必要になると、こんなものを使うようになったのねと、
妙にウルウル来たりする・・・。全くもってセンチメンタル。
小学校３年から必要になる書道の道具、水泳教室の新しい水着、
音楽教室の来年度の教科書。（目の玉が飛び出る値段）
皆さん、どのようにしていらっしゃるんでしょう。

一人っ子でさえあれこれこんなに･･･、きょうだいがいると？
本当に何だか物入りです。でも、お古でも嫌がらない娘、
リコーダーもピアニカも、知り合いから頂いたお古で平気。
洋服も130センチのものまでは、結構頂き物。貰いもの。
フリマでゲットしたり、バーゲンで買ったものだったり、
元気だったおばあちゃんが縫ってくれていたり。
高価な服は無いんですよ、全然。
でも、気が付けば箪笥が溢れ返っている。
私の子供時代なら考えられないこと。
（小学校から制服だったせいもあるけれど）

勉強机もお古です。でも、部屋が貰えるだけでも嬉しい娘。
あれこれ文句を言わない。注文も付けない。
いいんだろうか？　こちらが不安になるくらい。
物に執着が無いのかな？　自分のものにしたくないのかな？
幼い頃から破いたり落書きしたり、モノを壊すこともなく、
いわゆるいい子で育ってきたのですが、ちょっと心配。
いつかどこかでこれは発散とくか、爆発するのでは？

駄々をこねて何かを手に入れようとしなくても、
物が溢れている状態で大きくなっているせいか、
淡々としている事が多い娘。
私達が子供の頃、特別だった外食やお土産も、
仕事で構ってやれない、帰宅が遅い引け目で何かと買う。
本、おやつ、小物、ちょっとしたものばかりだけれど、
塵も積もれば山･･･。

本日は娘の音楽教室の進級試験。初めての経験。
私もそういうシステムで学んだ事が無いので、？
グレードなんか関係無しに、弾ければどんどん次の曲。
そういう「教えられ方」が懐かしい。
その、娘の生まれて初めての音楽教室の進級試験の日、
私は研修で一日中ビルの中。申し訳ない気分一杯。
というか、やっぱり心配。で、家人にお願いした。

課題曲を自分で選んで3曲。カデンツァ。所見。伴奏。
といっても、初めての級だから、本当に易しいレベル。
同じ曲ばかりだと飽きてしまう私、次々新しい曲の方が楽しい。
試験の為にこんな3ヶ月･･･、実は親の方が飽き飽きイライラ。
「てきとー」な娘は、同じ曲を丁寧に弾き込む事ができない。
飽きる以前に、練習の工夫の仕方がわからない。
それで親としては、あれこれ口出ししたくなる。
そうだろうな、家で練習しているのはピアノなのに
教室はエレクトーンなんだもん。タッチの差もある。

でも、個人レッスンか集団レッスンかで悩んだ挙句、
一人っ子だから両方経験させようと、併用クラス進級を選んだ。
何かしらの経験、「同い年」「仲間」「ライバル」体験が必要？
そんなふうに考えてしまう、親であるような親バカであるような。
学習雑誌に習い事、自分だって経験したことだけれど、
昔は通信教育は無かったし、水泳なんて無かった。

そして、親があちこち連れて歩いてくれる休日なんてなく、
夏休みに親の田舎に帰るぐらいが関の山。
外食はデパートの屋上、大衆食堂のお子様ランチ。
それが、今日の夕方は試験ご苦労さん会という事で･･･。
こういうものを食べました。さて、どこへ行ったでしょうか？

私の研修場所、大阪の町ベタベタの商店街が続く市内の北部、
平日の閑静な家へ戻る家人が、娘を連れてミナミへ、合流。
夕食は、最近閉店が決まり、話題の店へ思い立ったら吉日。
娘のリクエスト「たこ焼きグラタン」とミニ太郎サンデー。

そう、こちらは「くいだおれ太郎」で有名な道頓堀です。
娘は夜のネオン華やかな街の景色にびっくり。
大きなカニやグリコにもびっくり。
まあ、繁華街を早くから知る必要も無い。
でも、夏休みまでに閉店するし、連休中は混むだろうし、
どうせ待ち合わせするならと、くいだおれ太郎の前で合流。
ミーハー（死語ですね）で、娘に甘い私たち。

観光客、おのぼりさんよろしく、写真を撮りました。
夕方からの雨にもかかわらず、凄い人出。
当然、本来のくいだおれ、和食の階は予約で一杯。
入れるはずもありません。一度予約して来てみようかしら。
父から話を聞かされていたせいか、
大人が宴会を開く所と刷り込まれていて、
自分では利用した事が無いお店。

というより、あの馬鹿馬鹿しいほどの人出の中を横切って、
食事に行こうという気持ちにもならなかったし。
それにしても、１階の洋食コーナーは特に普通の洋食屋さん。
太郎の眼鏡付お子様ランチは、さすがに恥ずかしかったよう。
大きな蛸の入っているたこ焼き入りグラタン、
娘は一人でぱくつき、味見させてくれなかった。