風邪か食当たりか？

日曜は何事も無く夜更けとなり、穏やかに終わるはずだった。
少なくともそう期待して生活、だったはずなのに、
そうは問屋が卸さない･･･。
ゆっくりした朝、フリーマーケット10分、車検予約見積もり20分、
昼食1時間、買い物1時間、図書館1時間。ごくありふれた日常、
いつのものTV番組、家族揃っての夕食、入浴。
『平成教育学院』を観て、『篤姫』を楽しんで、
次の週末まで家人とのしばしの別れ。そういう予定だったのに。

TVは『ナルニア国物語（ライオンと魔女）』の映画。
1度見ているが、はやり観たくなるのは致し方ない。
しかし、娘は宿題をサボって日記をつけていなかった。
消しゴムが無いからできないと、ほざくふてぶてしさ。
かーちゃんは叱らざるを得ない。
学年が上がるに連れて、言うことを聞かなくなる。
ふくれっ面で2階に上がった娘、うんともすんとも。
様子を見に行くと、布団を被っている。
何て奴と布団をめくると、「さっきトイレで吐いちゃった」

赤ちゃんと子どもを病気から守る本―こども病院のカルテより

殺菌過剰!―正しい殺菌、抗生物質の使用法を理解し、子供や家族を病気、中毒から守る本

我が家では発熱はともかく、嘔吐は珍しい。
特に娘は私に似ず、お腹が丈夫で腹痛・嘔吐・下痢に無縁。
結局夜中までに、夕食を全部戻してしまった。
37℃台からどんどん熱は上がり、夜半過ぎには38℃と39度の間。
水やお茶も一口飲むと、しばらくすると吐いてしまい、
胃液しか出て来ない。余計に体力を消耗することになる。

熱が高くても吐いたことの無い娘。お腹も痛いよーと転げまわる。
腹部は柔らかい。下腹部痛無し。お臍の周りだけ。筋性防御無し。
脈は速いけれどしっかりしている。過呼吸も無し。
「暑いよ暑いよ」「頭が痛いよ」
「喉が渇いているのに飲めないし、吐きたくても吐けない」
「お腹の中で灰色のもやもやが、ぐるぐる動いている」
「どうしてこんなに頭もお腹も痛いのー」

夜中、1時間おきに熱を測り、水枕と冷えピタで様子を見る。
２人して一睡も出来ないまま夜明けが近付く。
痛くて熱くてしんどくて身の置き所が無いのだろう。
手持ちの頓服、解熱剤を使っていいものなのかどうか、
でも、飲ませてすぐにマーライオンになっても困る。

この季節に食中毒は早い。そんな変な物は食べていないはず。
それに、食あたりなら、夕食後6時間近くたって？
シーフードミックス炒め物、鳥そぼろあんかけ、味噌汁、お刺身。
生モノはあるけれど、家族全員何とも無くて、
娘だけに症状が出ているのは、どうして？
それに、冷凍シーフードミックスは解凍して水洗い、
お酢に付けた後、料理酒・調味料で下味をつけ火を通している。
油は使っていない。お刺身？　何だろう？　食べ物？　
わからない。デザートのわらび餅も一緒に食べた。

風邪？　こんなに一気に高熱、出るかな？
保育園年少さん、インフルエンザ以来だ。
熱が出ても頭が痛いと言った事の無い子だったのに。
38度ぐらいでは平気で遊んでいる子だったのに。
土曜日微熱が出ていたのは、家人。風邪気味だった？
伝染った？　でも吐いているのは娘だけ。

血液検査や入院設備の小児科のある病院は限られている。
真夜中、一瞬救急車か？　と思ったりもした。
夜間小児科救急に駆け込もうにも、担当病院は二つ先の市。
行きつけの小児科が開くまで待った方が無難か。
娘が心配な夜明け前、初めて使った救急電話相談。

「小児救急の電話相談
　夜間の子どもの急病時、病院へ行ったほうが良いのかどうか
　判断に迷った場合、365日、小児科医と看護師が相談に応じます。」
「電話相談であり、診療や指示等の医療行為は行いません。
　明らかに緊急を要する急病の場合は、119番をご利用ください
　問：大阪府健康福祉部医務・福祉指導室医療対策課」
市立病院の救急のHPから見つけて、問い合わせてみた。
･･･食当たりかも知れない。でも、今の状態なら救急診療よりも、
　　午前診療まで様子を見ても･･･とアドバイスされる。

どうかな？　全くお腹は壊していないけれど。
あげ下しが無いから、違うような気もするけれど、
風邪だとしても、いつからこんなに不調に？
ぐるぐる頭の中を同じ考えが回る寝不足の夜明け前。
後もう少し頑張れば、病院に連れて行ってあげられる。
午前診療が始まるよ。

布団を蹴飛ばす、火のように熱い体の娘。
ぶつぶつ言う元気がある。何しろ、ぐずりながら、
「今日は水泳テストの日なのにー」
「明日火曜日休めない、パソコンと図書室の日なのに」と
呻く合間に嘆いている。私が仕事に執着するのとそっくり。

これならある意味大丈夫、心配は心配だけれど。
悩んだ挙句、夜明け後ガソリン補給、朝一で診療予約のため
診察券を受付に入れに行く。大きい病院には行かない。
娘が怖がらないだろう、通いなれているお医者さん。
8年のお付き合い、小児科内科クリニックに決めた。

新版 小児科のお医者さんからママたちへ

こどもの病気の地図帳