Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

様々な仮定・想定

薄曇りの5月の末に突入の今日。平日、2人で寝たり起きたり。
2人でお粥、胃に優しい食事、水分補給。ごろごろ。
病み上がりのかーちゃんとやっと熱が下がった娘。
こんな風に平日ゴロゴロしているなんて、不思議。
まあ、こんな日もあっていいのか・・・?
だんだん世間様と活動サイクルがズレて来ている。


本来ならば職場では、午後からAEDの使い方の講習会。
(来週から出勤なので、私は受ける事ができなかったが)
設置されてから8ヵ月後に、やっと講習会。
それも強制では無いからどれくらいの人数が参加しているか。
私が直接担当している訳ではないけれど、気になる。
今日は、こんな記事を見つけたのに。「AEDを置きましょう」
http://kekimura.blog.so-net.ne.jp/2008-05-20-2


人が沢山集まる場所でありながら、実際はというか、
幸か不幸かそういう事件や事故に遭遇していない。
でも、もし、何かあれば、一旦事あれば・・・。
仮定・想定の元に訓練、準備は常日頃から大切。
でも、哀しいかな。「知っている人がやればいいでしょ」
という雰囲気は、どうしようもない。


幸い娘には、市の保健祭りで簡易講習を一緒に受けている。
AEDや人工呼吸のお人形にも触らせているので、
「救急の知識は必要」という意識を多少なりとも持っているはず。
親バカはそう信じているのだけれど、・・・どんなものだか。
でも、機会があれば何度でも必要。忘れてしまうから。


かつて娘が乳幼児の頃、阿南市の保健センターの子育て支援の集まりで、
救急救命士の方から成人と赤ちゃんのお人形での講習会。
人工呼吸、心肺蘇生、喉に異物が詰まったときの処置、火傷は・・・。
後にも先にも、新米ママにはありがたかった講習会。
海辺の町は夏の水の事故も多い。
みんな結構、意識は高かったような気がする。


そして、また別の所ではこういう話題も・・・。
http://nozakoji.exblog.jp/7129703/
「国際緊急援助 被災者を救え 
 国際緊急医療チーム 派遣シミュレーションゲーム
試してみました、現時点での常識で。50%正答率。
まあ、こんなもんでしょう。
(どれくらい出来た?と娘のチェックが入る)
自分が実際に何が出来るか、という以前に、
こういう事が必要なんだとシミュレーションできて、
知っただけでも良かったとしておきましょう。

ODA(政府開発援助)―日本に何ができるか (中公新書)

ODA(政府開発援助)―日本に何ができるか (中公新書)

転機の海外援助

転機の海外援助


さて、シミュレーションですが、例えばですね・・・。
「親子の会話のシミュレーション」ゲームなる物が欲しい。
というのも、本調子で動けない娘から退屈しのぎの質問が。
返答に窮するというか、どう答えたら良いものか。
「100万円あったら、300万円あったら」という類の物。
「もし別の仕事に就くのだったら、どんな事がしたい」だったり、
「初めてボーイフレンドが出来た時、どんな気持ちだった」
果ては、「お母さん、私、結婚できると思う?」
など、次々に質問が飛んできて、
これを元に会話をするとなると、どうしたものかと悩んでしまう。


まあ、世間のお母さんお父さんよりは、年を喰っている私たち。
若くて綺麗なお母さん、強くて逞しいお父さんという範疇から、
大きく外れていることは否めない。
いつ、自分が、どんなふうに、誰と結婚するか? 出来るか?
そんなことを想像する年になってきたんだねえ。


保育園の年少さんぐらいまでは、「お母さん何歳? 体重何キロ?」
なんて質問は笑い飛ばして、「100歳、100キロ」と答えたりしていた。
しかし、今はそういう冗談やごまかしが利かない。
楽しく会話なのか、真剣に会話なのか、その中間の雑談なのか、
親としても見極めが難しくて、どうしたらいいかな? と思ってしまう。


親子の会話に仮定・想定なんてない。いつも真剣勝負、真正面。
そんな風に考えている方もいらっしゃるとは思う。
適当に受け流すには難しい時期に入ってきているなと感じる8歳。
あと4ヶ月で9歳。ギャングエイジの3年生。
そろそろおませな3年生の世界。
どうしても、遥か昔の自分の子供時代とズレがある。


ちょいと悩んでいる私に追い討ちを掛けるように、
夕食後、娘は友人の話を始める。
「あのねー、私の友達のNちゃんに5年生の友達がいて、
 もうね、ボーイフレンドいるんだって。
 でね、もうキスもしたんだって」
・・・、お友達とそういう会話しているのねー。3年生で。


だから、初めてボーイフレンド出来た時、
どんな気持ちだったって訊いて来たわけか・・・。
彼女なりにかーちゃんの答えを聞いて、新しい話題と、
自分なりのシミュレーションのふるいに掛けているわけね。
まあ、友達づきあい、異性との付き合い。
ある意味、未知との遭遇ではあるな。
自分の未来、5年生になったらを、仮定・想定しているわけね。


シミュレーション、それは、沢山ある中から練りに練って、
自分の進むべき道を選び取る過程。
沢山の選択肢の中から、もっとも良かれと思うものを選りすぐる。
しかし、友達付き合いどころか、恋愛は「偶然と妄想と勢い」の産物。
本格的な情熱までにはまだまだ至らないだろうけれど、
そのシミュレーションの入り口に、立ちかけているわけだ。
既にねえ。まあ、まだ口にしてくれるだけましと思っておこう。
そのうち、そんな話題も出来なくなる。


「あのね、お風呂やさんは、10歳になったら、
 男の子は女風呂に、女の子は男風呂に入っちゃ駄目なんだって。
 私はあと1年しか、お父さんとお風呂に入れないねえ」
そういう話題を出すようになってきている娘。
そういう所に意識が向くようになってきている娘。


親としてどんなリアクションで臨めばいいのか。
黙って聞き流すべきか、うなづくだけか。
仕事で聞き取りをする以上に、娘との会話の難しさに
楽しい以前に悩みが増えている自分に驚きつつ、
寂しい気持ちになっている。


熱が下がり、食欲も出てきて明日は登校できると喜ぶ娘。
お友達とどんな会話をして笑うのか。
どんな話題で小さな胸をときめかせるのか。
もうそれは、かーちゃんのシミュレーションを超えている。
ちょっとやそっとでは、追いつけないような気がする。
かーちゃんは、正直、複雑な思い。
甘く、酸っぱい、それでいてほろ苦い思いで寝顔を眺めるよ。

抱きしめよう、わが子のぜんぶ―思春期に向けて、いちばん大切なこと

抱きしめよう、わが子のぜんぶ―思春期に向けて、いちばん大切なこと

子どもに言った言葉は必ず親に返ってくる―思春期の子が素直になる話し方

子どもに言った言葉は必ず親に返ってくる―思春期の子が素直になる話し方