どうしたものか

私は住所管理に、つまり年賀状用といった方がいいが、
筆まめを使っている。書体がすっきりしていて綺麗だし、
編集画面が使いやすいからだ。
かなり前に買ったver.14の簡易版で重宝していた。
不祝儀があり、色々調べる為に住所録を開けようとしたら、
差出人の編集画面にしかアクセスできない。
住所録関係のファイルには一切アクセスできず、
画面が落ちてしまう。exe．がどうも不調らしい。

今まで過去5年分の住所録どれも開く事が出来ず、
うっかりしてcsvの拡張子ファイルも作っておかなかったので、
エクセルで開くこともできやしない。迂闊だった。
どうしたものか。住所管理ピンチ。
メールアドレスから電話まで、普段使わなくても、
一旦事あれば・・・。有事の際には困ってしまう。
どうしたものか。

娘の質問が、いい加減に答えられないものばかり。
そういうことに興味を持ち始めたのだろうけれど、
いや、しかし、何だなあ、その、うーん、と
親としても困ってしまう質問が増えてきた。
幼い頃の「あれ何」「これ何」「どうして」とは、
質的に難しくなってきて、試されている気分になる。

私より親歴の長い方々、どのように対処されてきたのでしょう？
例えば、「どうしてお父さんと結婚したの？」
「お父さんの、どんな所が好き？」
「お母さんの、生きがいは何？」
先日も「私、結婚で切ると思う？」と訊かれたし。
これって、「中学生になったら携帯買ってくれる？」とか
「いつからブラジャーするの？」なんていう質問より
断然答え難いものなのだけれど、・・・。
どうしたものか。

理性はどうしたって綱渡りです

10才までに知りたい! なぜ?どうして? 科学のふしぎ (きっずジャポニカセレクション)

さらりと流すには難しい質問でしょ？
で、悪知恵を働かせて問い直してみた。
「○○ちゃんは、お父さんのどんな所が好き？」
すると娘はすんなりと答えるどころか、
「うーん、そんな風に改めて訊かれると、
答えにくいものだねえ」とこまっしゃくれた返答。やれやれ。

で、家人にメールしてみた。娘がこんなこと訊いているよと。
すると私のメールには滅多にすぐに返答が来ないのに、
随分早くメールが帰ってきた。
「答えられないというのは、どういうことだ？
　好きな所が沢山過ぎて、選べないということか」
･･･親バカもここまで来ると、馬鹿丸出しだ。

娘との会話。あのねえ、パパがこんなことを･･･。
「？　好きな所があり過ぎるという表現そのものが、おかしい。
　あり過ぎるわけないよ。そんなに一杯あるかなあ･･･」
面と向かってこんな事を娘に言われたら、とーちゃん凹むだろうな。
まあ、具体的にどこがいいかというのは時にに答えやすく、
時に答えにくいものだ。美点より欠点に目が行くものだし。

「○○ちゃんの生きがいは？」という問いに対して、
「えーと、友達を沢山作って、楽しいことや面白いことを一杯して、
　趣味というか、好きなことが出来るのが理想というか･･･」
はいはい、なるほどねえ。しかし、君の友達、親友は誰？
趣味は何？　把握できないでいるかーちゃんなのだが･･･。

「おかーさんもみのちゃんと大体同じだけれど、
　生きがいに関しては、もう一つだけ多いねえ。
　○○ちゃんが、色んなことを沢山沢山経験して、
　心も体もどんどん大きくなって、自分の世界を広げて
　豊かになっていくように成長するのを見守るのが、生きがい」

嘘ではない。かーちゃんの生きがい。
とーちゃんだ！とは言えない。娘でしょう、やっぱり。
生活の仲の楽しい事・面白い事といっても、
かーちゃんの日常は、遊ぶ以前に仕事に追われている。
仕事が充実していると、帰宅しても余裕がある。
トラブルが多いと、どうしても家の中が手薄になる。
予定が詰まると、どうしても手抜きになる。

例えば今日、フルタイム。君は熱を出して休んだ時の、
水泳教室の振り替え補講。終わって迎えに行けば19時半。
週末を駅で外食して帰る。親子2人、ちょっと侘しい。
20:45　帰宅。君はラジオでチャロと基礎英語を聞き、
私はちょっと雑用。メールチェックで訃報を知り、
そこからばたばた。君は宿題の朗読。
時計を見ると、あっという間に22時半。
あちこち連絡を取っているうちに夜半になる。

なかなかに手抜きな生活。それでも、子は育つ。
「親は無くとも子は育つ」ではないが、子は育つ。
いつの間にかみんな、保育園時代の面影がどんどん薄れ、
小学生としては中堅どころ、3年生。
やっと週末に辿り付けば、お休みなさいの前に、
あれもこれも質問。
どうしたものかと思案するかーちゃんの前で、
あっという間に眠りに落ちている君。

さて、明日は休日なれど登校日。授業参観。
夜は、お通夜。

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