Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

『フォーチュン・クッキー』に憧れる

2時間の仮眠だけで、やっつけ仕事というか、何というか。
もはやこれは既に手抜きの突貫工事では?
キーを打つ手も覚束ない。ぼーっとした頭で、タイプミス続く。
結局はしょって、大勢に影響の出ない関係ない所はすっ飛ばす。
同時並行が出来ない、気力も体力も消耗。
充電してもすぐに切れる昔の電球。発光ダイオードにはなれない。


シャワー、朝食、出勤、寸暇を惜しんで文書を手直し、印刷。
フルタイムであっという間に昼になり、こっそり母の通院に付き添う。
6週間おきの通院だが、前回は私も退院したてだったのでパス。
母の主治医に会うのは久しぶり・・・。
16時、職場に戻り打ち合わせ。明日の準備。
音楽教室にお迎えに行かなくては・・・。今日は2時間の残業は無理。


18:30 お迎え、銀行、振込み、マック、本屋。
気が付けば20時半。あっという間に時間が過ぎる。
娘は基礎英語をラジオで。私は久しぶりにBSで映画。
残念ながら途中からだけれど、かねてから観てみたかった
フォーチュン・クッキー』母親と娘の体が入れ替わる話。
親子版『どっちがどっち』みたいな感じか?

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出張に出かけると街中の人々のファッションや、
地下鉄の中吊り広告に季節や流行を感じる。
殺伐と数字や画面に向かい、会議や打ち合わせに追われ、
何だかとにかく締め切りに間に合わせる為に、
という仕事の仕方に流されてしまうと、もう・・・。


久しぶりの母の通院に付き添うため、昼食抜き。
大学病院へ向かう歩道の植木が、クチナシだったことに気付く。
残念ながら、もう終わりかけ。白い花びらが茶色に変わっている。
さぞかし薫り高い歩道だったろう、梅雨時。
ここは銀杏並木だとばかり思っていたのに、そこに続く歩道は、
クチナシだとは、3年目にして始めて知った。


どういうわけか物凄く混んでいる。予約しているのに、
1時間以上も待たされた。まずい、職場に戻れるだろうか。
今日の母は少しハイだ。余りハイになりすぎても困るのだが。
血圧も結構高い。あれれれれ。でも、以前に比べると元気になった。
じいじに後を頼んで、職場に戻る。
薬の受け取りまでは待っていられない。


と、目に留まった1枚のチラシ。
ああ、最近流行のオープン・キャンパスの宣伝。
私達の頃にはそんな言葉も無かったし、
この大学病院の存在さえも、医学部そのものも・・・。
え? 高校生だけじゃなくて、小中学生も対象?
小学生は保護者同伴でお越し下さいって?


小学生で、医学部と附属病院見学のオープンキャンパス
マジ? 小学生用の講演会が午前にも午後にもある。
正直言って、ちょっと体験してみたい気も。
どんなふうに未来の金づるを、いや、医療関係者を獲得?
というよりも、今ってそういう時代なの?
かーちゃんが遅れているのか。
小学生からオープンキャンパスという受験競争の少子化世代?


ちょっとしたカルチャーショックを感じながら、
大急ぎで病院の売店で買ったパンを齧りながら運転。
打ち合わせにちょっと遅刻。申し訳ござらぬ。
でも、どっちにしても私がこの書類、打ち直すんだものね。
さて、今日はあと、何をしておかなければ・・・。ぜーはー。
ああ、お迎えの時間だ・・・。ひょえー。
結局これは・・・、またお持ち帰りか。


で、もう、今日はのびてます。TVの前で。
今? とっくに娘は寝ています。
私はBSでアニメの主題歌の解説を聞きながら、
昔懐かしい思いに浸りながら、元気だった子ども時代を
思い出しています。『仮面ライダー』なつかしー。
これで気分転換して、仕事仕事ー。


黄金の70年代、カラオケの定番で歌えるアニメの名曲。
これが人生の応援歌、ヒーローソング。
モチベーションの通奏低音
フォーチュン・クッキー』のロックじゃないけれど、
私達の世代には欠かせないヒーローソング。


そして、老いと迎える母と青春真っ盛りの娘が入れ替わる、
夫を亡くして子連れで再婚しようとする母と、
母親を理解しきれない反抗期の娘のやり取り。
時間と空間を飛び越えるのではなく、
年齢と肉体を交換して初めて知る、貴重な体験
普段なかなか分かり合いたくとも、語り合えない内容。


娘よ。かーちゃんは、クールでもヒーローでもないけれど、
何かに憧れ、理想を夢見て、ここまで来ているよ。
叶えたい、認められたい、理解されたい理解したい、
そんな思いを捨てきれないでいるよ。
毎日の生活に、仕事に、とーちゃんにも君にも。
未来を、占い入りのクッキーに頼らなくても味わえる。
そんな毎日を目指しているよ。
昨日みたいに、すとんと落ち込むことはあっても。


病院から職場へ向かう帰り道、紫色の槿の大木を見かけた。
ああ、花が咲いていると気が付いた。
朝夕運転していても、なかなかわからない。
日々の気ぜわしさの為に。
いつもと違う時間を過ごすと、普段の景色に新しい色を感じる。
どこからかメロディが聞こえる。何かに気付く。
だから、疲れて仕事に戻る夜中、
元気な君とちょっと入れ替わって1日過ごしてみたくなる。


小学生に戻って見える世界って、どんな感じ?
目も歯もよくて、体も心も柔らかいってどんな感じ?
幼馴染の男の子にミサンガを貰って着け、ピアノレッスンに向かった君。
君の日常は? そして娘が私の職場での日常を見たら、何を思う?
とりかえばや、とりかえばや。
いつの間にか槿が満開になり、また、夏が来たよ。

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