Festina Lente2

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手塚治虫 漫画 音楽 そして人生

皆さん、見ましたか? 手塚治虫の特集、久々でしたね。
よりにもよって、こんな日に人間ドックって。
誰か、録画していましたか? ああ、私に愛の手を。
本来ならば就寝時間のはずの病院内。7階はナースステーションも留守。
人間ドック等は誰もいません。もう、常識ない人間なら、
その辺のものをどうにかしてしまいそうです。
私と大学教授と称する御大は、眠れないを理由に食堂TV前に陣取り、
手塚治虫の番組を見ることに。ああ、録画したかった。


私が筋金入りとまでは行かなくても、手塚治虫のファンである事は、
かなり昔の記事にアップしてあります。
こちら→http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061103
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061104/1162647925

  
何といってもリアルタイム手塚治虫世代。
幼稚園の運動靴はリボンの騎士。小学生の頃の手袋はレオとライヤ。
下敷きはウランちゃん。むろん下敷きを折り曲げて音を出し、
アトムの歩く「足音」を創作するのはお約束。
アニメを見て育った。アトム、マグマ大使、ワンダースリー、
どろろ、バンパイヤ、悟空の西遊記、不思議なメルモ。
そして手塚アニメ音楽最高峰を誇るジャングル大帝レオ。


カラーテレビになってから「海のトリトン」に感激。
遠足バスの中で主題歌を歌うのは当たり前。
ファンレターも書いた。自筆の返事を2通も頂いた。宝物だ。
親戚の兄ちゃんのトランプは「千夜一夜物語
連載漫画も読みまくった。思春期真っ只中。
中学・高校の文化祭では8ミリで創作ブラックジャックごっこ
流行ったのは言うまでもない。
火の鳥ブッダ、MW、きりひと讃歌、数え切れない。


全てがリアルタイム手塚治虫だった。生まれた時から。
物心付いた時から。そんな時代がずっと続くと思っていた。
とうとう大学時代、中の島の阪大医学部祭では講演も聴いた。
記念に模造紙に描いた火の鳥を頂いた。
私の天の夕顔。忘れられない青春の思い出。学生時代の恋。
手塚治虫を生で見た。講演前、タクシーから降りてきた所。
講演で。目の前で次々に人気キャラを書き上げていく彼を。


病院の7階。暗い食堂の中。TVだけが光る。
音楽が流れてくる。懐かしい主題歌が。
手塚治虫の目指したアニメ音楽。
雑炊ではなくシチューがお望みらしい。
山下達郎の歌う『アトムの子』を聞いているうちに、
不覚にも涙がこぼれた。昔の歌ではないけれど、
胸が熱くなって、涙がこぼれた。


昭和の時代と一緒に逝ってしまった手塚治虫の特集を、
没後20周年の特集をするという。
それは自分の過去を振り返るようなもの。
子供時代、思春期、思い出の全てが、手塚治虫とリンクする。
思い切って録画機器を買い直さねばなるまい。
こちらを見れば懐かしい映像が見られます。
http://www9.nhk.or.jp/pr/keiei/shiryou/soukyoku/2009/01/006.pdf


そしてこれから楽しみな手塚治虫2009
http://www.nhk.or.jp/tezuka/
いのち・科学・未来へGO!

芸術新潮 2008年 11月号 [雑誌]

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