Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

のんびり焼き板・BBQ

朝・・・。昔は早起きして周囲を散策し、景色を写真に撮ったり、
貪欲に観光旅行をしていた私。でも今回はささやかな家族旅行。
(ホタルだけを見るならば、車を飛ばして日帰りで十分)
のんびり朝寝。昨夜の疲れが少々残っているカンジ。


一泊を集団行動や大きなお風呂、ピロティ、食堂でのセルフサービス、
2段ベッド、鶯やホトトギスの声で目覚める朝、ひんやりとした空気、
洗面、洗顔、長い廊下、広い空間。
何もかもがいつもと違う、その非日常を味わいに来ている。


働く主婦にとって食事の用意が出来ているというのは、夢のような世界。
いわゆる上げ膳、据え膳。お金を出せば外食は可能だが、
豪華な楽しみもしょっちゅうだと空しい。たまにだからこそ有難い。
ましてや、家族以外の方々と席を同じくしての食事、会話。
立ち居振る舞い、一挙手一投足。社会生活訓練の場として、
普段知ることの無い自分達の生活を振り返るよい機会。


夕べのバイキングも、どの料理も満遍なく食べる家族。
フライドポテト系の揚げ物ばかり食べている子ども。
野菜・煮物・サラダなど全く無くて肉っ気のものばかりの人。
仕事柄ついつい比較観察している自分が、少々怖い。
バイキングは好きなものを食べればいいというけれど、
それはそれで、お里が知れる食事の仕方、栄養の摂り方。
朝は朝で、お櫃や味噌汁の鍋を運んで配膳するのに、
手分けして出来るテーブル、出来ない家族様々。


娘があちこちキャンプ施設で「バイキング」を喜ぶのは、
定食に付いて来る卵料理を食べなくて済むせいだ。
幼い頃、一時アレルギーの疑いがあって卵を控えた後、
目玉焼きや玉子焼きを口にしなくなってしまった。
お好み焼き・ホットケーキ、お澄ましの溶き卵は平気なのに。
後は目立った好き嫌いが無いというのに・・・。


そんなこんな朝食後、10時までは自由時間。
小鳥の声を聞きながら身体を横にする贅沢を存分に味わった。
散策で足が疲れて、(翌日すぐに疲れが出るのはいいこと?)
先週のフィールドアソレチックをクリアした自信が砕けてしまった。
気を取り直して、午前のプログラム。焼き板と折り紙。



バーナーではなく、カセットコンロで木の板を焼き、
木目が浮き出るように新聞紙やたわしでこすって、彩色飾りつけ。
折り紙を教えて頂き、ホタルのお尻の部分には蛍光塗料。
暗い所でちゃんと光る折り紙になり感激。
娘は前衛的な花火柄を裏に描いていたけれど、私は表だけ。
家人は眺めるだけで何も作らず。


自分で裏表ひっくり返しながら焼く。
むやみにこすってしまうと木目が崩れてしまう。
素朴な雰囲気が出せるかどうか、どれだけ磨きをかけるか。
どんな飾り付けにするか。子供に戻って図画工作の時間。
創意工夫と一言で簡単に言うけれど、これが難しい。
観るのは好きだけれど、創るのは苦手な私。
鑑賞は得意でも、ね。


昼食はBBQ。道具を一から用意してするのは大変だけれど、
(まして3人家族分だけ、なんてね)施設には道具も食材もある。
限られた食材だけれど、私達にはこれで十分。
キャベツに薩摩芋・玉ねぎ・ピーマン。お肉2種類とウィンナソーセージ。
炭火も起こして貰って、自分達の焼き網を道具にセットし、
それぞれの場所で食べる。ご飯も炊いて貰ってある。
何て楽珍なBBQ。本格的アウトドア派の人には叱られそうだけれど、
やっぱりこういうのは有難い。


学生時代、野外活動リーダーだった私もこの年になると、
何から何まで自前でという大変さはこたえる。
娘はこれからそういうものを知って行かないと、いけないのだろうけれど。
集団で動く時の注意、マナー。用意や準備の段取り、手順その他。
焼肉一つでも上手に焼けるかどうか、美味しく食べられるかどうか。
無駄に焼いて炭にしてしまっていないか、火加減炭加減はどうか。
色んなことが当たり前にできて、美味しいものをスムーズに頂ける。
これが意外と難しい。


後片付け後、デザートのソフトクリームまで。
こってりお肉にさっぱりアイス。幸せ・・・。
楽しい時間が過ぎるのは早い。あっという間に2日目の午後。
ありがとう少年自然の家。ありがとう、スタッフ、リーダー。
ボランティアの方々。一緒に過ごしたご家族の方。
のんびり家族の時間、ファミリーキャンプを楽しみました。
またリピーターで来たいです。
笹ゆりが咲き、ヤマモモが実るこの場所へ。


お別れ会の後、早速ほの字の里へ。温泉でゆったり。
露天風呂で温まりながら涼む贅沢。
月曜からはハードな1週間。
飛ぶ前に低くかがめ。ハードな仕事の前にゆっくり休養。
本当は逆の方がいいのだけれど、ね。
「ホタルと舞おう」の思い出を今週の糧に、頑張ろう。