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朔日の嬉しいニュース

あっという間に弥生朔日。
雨に降り込められ、出かけられぬまま。
されど今日は職場で嬉しい出来事。
1月から休んでいた同僚が2ヶ月ぶりに復帰した。
心臓に障害を抱えて職務に就いていたものの、
再手術が必要とて、夏場の検査入院を経て、
この度本格的な手術に及んだ。
大丈夫とは思っていたものの、何があるか分からない。
せめてもとお守りを手渡し、無事を祈った。


8時間にも及ぶ手術を経てICUへ、そして一般病棟へ。
私たちの心配に反し、驚くほど順調に回復、
予定よりも早く退院、自宅療養となり、
更に予定よりも2週間も早く職場復帰。
めでたいというか、この年度末の嵐の中に
よくぞ舞い戻って来たというか・・・。
医学の進歩はめでたかりけり。主治医が親の年から、
同年輩に変わったと聞かされてはいたものの、
働き盛りの君だから、お医者様とてその年代でしょう。


それにしても外科の手術の回復の早さよ。
本人曰く、「はよ立って歩け、はよ退院せいと追い出され、
行く所がなくて、家でも居場所がなくて、仕事しかないと」
いやいや、ご謙遜。若いからこその回復力の速さ、
新しい術式と聞いて手術前は不安を隠せなかった君、
でも、外科手術は後がつかえていて、退院が早い。
「満床で入院待ちが多いから、経過良好だとすぐに退院で」
本当に私たちもびっくりした。
大手術を受けて、2週間余りで退院。
自宅から病院まで遠いのに大丈夫か? と。

心臓手術後の生活ガイド (病後・手術後のすごし方シリーズ)

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元気と幸せのおすそわけ―名盤・珍盤・告知板

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仕事は山積。されど、今日は早めに帰ります。
そうしてそうして。1日目から無理をしないで。
いつもの顔ぶれが久しぶり、とても嬉しい。
気心の知れた仲間が復帰、ほっとする。
それでなくても、見慣れた笑顔、本当に嬉しい。
同僚で出身校も後輩ともなると、贔屓目に見ることも多々、
心配することもそれなりに。
話したいことは沢山あるけれど、今日は疲れさせたくない。
入院し退院、自宅療養を経て職場に復帰する時の気持ち、
自分自身がこの4年間に2回味わっている。
あれは本当に周囲に気を遣うものだ。


お見舞いに行こうと思いつつ、病院は遠く、
退院してから自宅に押しかけるのは慮られ、
お守り一つで申し訳なかったにもかかわらず、
気遣いの御礼のお菓子、申し訳ない。
でも、復帰した際、自分自身もかつてそうやって、
周囲にちょっとした銘菓を配ったものだ。


不思議なもので、この所我が家には高級な到来物。
クリスマスプレゼントのお返しにと、バレンタイン時にチョコが。
娘のひな祭りにと、90を過ぎた伯母から高級イチゴが。
例年にないことで、ちょっとびっくり。
(幸い両親の実家、東北の親族にも地震津波の影響は出なかった。
 避難はしたものの、実害はなく・・・。)
ほかにもラスクやカステラなど、あちらこちらから頂いて、
つまむお菓子に不自由しない。お陰で間食は駄目を破るのは楽勝、
・・・人生、こんな楽勝を続けては駄目なのに。


何かを頂く日というのは重なるもので、
実家の庭の金柑のお裾分けが、ジャムになってお返しに。
何とまめで律儀なこと。野菜と一緒に添えただけなのに。
この春先、急に暖かくなり雨も多く、花が咲きかけの実家の野菜。
食べられなくなる前にと、あちこちにお裾分けした分が、
巡り巡って戻ってくる。
何とも不思議で、とても嬉しい。


今日は一日、弥生の朔日。月初めから縁起がいい。
こんな日もあっていい。
日々がこんな風にしっとりしてくれれば。
よいニュースに溢れていれば。

春の魔法のおすそわけ

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