Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

LED王国徳島の夜

徳島は人口およそ80万だったか。勤務地の市の人口にも及ばない。
でも、山も川も海もある自給自足のできる豊かな土地だ。
そこで注目を集めるLED。某企業によって一躍有名になった徳島。
そのお膝元、阿南市に住んでいた私たちにとっては、
有名になる前からLEDは懐かしい土地の思い出に繋がっている。
大都会のイベントではないからこそ、イルミネーションもほのぼの暖かい。
そんなふうに感じられる徳島の夜をどうぞ。


 

LEDの夕闇の中でも阿波踊り

  


夕闇の徳島。そして新町川沿いまで歩けば・・・。
LEDアートフェスティバルの会場。実は会場は川沿いに広がっていて、
小船でないとぐるっと回れない。徒歩の私たちは、とりあえず
メイン会場周辺をそぞろ歩き。


 

 


LOVEの明かりの前に佇むカップルを思わずパチリ。
その後、この前で娘を撮りました。
あと何年したら、彼女に素敵な人が現れることか。
さて、新町川の橋が何色にもお色直しをしながら輝いています。

 


川面に反射する光も美しければ、橋の裏側のあれ?こんなデザインという
意外な一面も楽しい。夜目遠目傘のうち、LEDの真価や可能性をアートで表現。


  

 

街中にはスタンプラリーのスポットもあって、様々なLEDアートが。
例えばこんな感じでさりげなくショーウィンドーの中。
床の星空が伸びて樹になりかけているような、そんな感じ。

 


そして川沿いのボードウォークのみにステージの階段は、
きらめく夜空、または花園のようにLEDオンステージ。
光り輝く階段を眺めながら、しばし夢見心地。

  

 


その側にはLEDと共に、徳島の藍染めを紹介する様々なポスター。
昼間家族と共に藍の館に生けなかった私には興味深い。
伝統を次世代に、次の時代に伝えていくために、
地道にイメージ戦略を展開? それにしてもこの藍色に、
えもいわれぬ郷愁の念を抱いてしまうのは、日本人のDNAの為せる業?


 

 


そして、商店街の中では光る衣装を身にまとって、不思議な動きをする人物。
面白いというべきか、気味が悪いというべきか、LEDパフォーマンス。
商店街の店の中に突然浮かび上がる人魚姫? 夜の女王?
野菜売り場の籠も、イルミネーションボックスに。

 

 


さてさて、小腹も空いてきたものの、ネットで探した美味しいお店、
評判のお店は予約で一杯。何件か訪ね歩いたが、土曜の夜の上、
イルミネーションに協力している店にはそれぞれ特典があり、
みな目当ての店に殺到している。
もっと早めにいい店をゲットしておくのだったと反省。
昔よく行った店は時勢に流れに乗り遅れたのか、閉店して跡形もなく。
結局、お肴の美味しそうな居酒屋で寛ぐことに。
 
 


下戸の家人は最近になってお酒の味に目覚めたのか、
徳島で覚えた魚の美味しさに加えて、アルコールも嗜むように。
うろうろ歩き回った体、五臓六腑に染み渡るお酒。
美味しいおつまみで元気を取り戻して再び歩く。


まるで壁面がLEDの花畑になっているかのようなビル。


 

商店街の天井さえも、次々に色を変えて光り輝く。
脇道にそれると、竹のたがで囲まれた前衛的なLED活け花?
横から覗き見ると幻想的なモダンアート活け花。

 


商店街の中でも歩道でもあちらこちらに美しいイルミネーション。
ガス等を模した風情ある明かりも、華やかさをいや増しに増す。


再び川沿いに戻る。光の彫刻は静かに色を変えて佇む。
さすがに人影は減り、静寂が戻って来た。

 

 


ふと見上げると、まるで教会のようにベルをぶら下げた階段上、
花が飾られ、結婚式の雰囲気にLEDが散りばめられている。

 

何か、物語のワンシーンのように人影が見える窓。
夜はまだまだ、秘密の話を隠し持っているよう。
そんな余韻の中、ホテルに歩いて帰る私たち。


LED王国、徳島の夜。

NHK 美の壺 藍染め (NHK美の壺)

NHK 美の壺 藍染め (NHK美の壺)

藍 Japan Blue

藍 Japan Blue