Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

再びにしなりクラシック

梅雨が明けて34度35度という暑さ。この猛暑の中をえっちらおっちら、
にしなりクラシックを聞きに大阪まで出かけていく。
本日は、麗しのオーケストラ特集。本当は美女特集にしたかったそう。
指揮とお話は吉田行地、森のくまさんのようなユーモラスな指揮。
バイオリン・ソロ、田中美奈。大阪フィルの第2ヴァイオリン奏者のトップ。
暑い暑い夏の午後、大阪フィルを間近に聞く2時間足らず。

チャイコフスキー:バレエ「眠りの森の美女」全曲

チャイコフスキー:バレエ「眠りの森の美女」全曲

グリーグ:ペール・ギュント

グリーグ:ペール・ギュント


第一部は「ラテン」
ロッシーニ/歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
ヴェルディ/歌劇「椿姫」第三幕前奏曲
ビゼー/歌劇「カルメン」よりハバネラ
ビゼー/「アルルの女」第2組曲より“メヌエット”(美しきパースの娘)
ラヴェル組曲マ・メール・ロワ」 より“眠れる森の美女のパヴァーヌ
ラヴェル組曲マ・メール・ロワ」 より“美女と野獣の対話”
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28★


第二部「踊り&歌」
アンダーソン/舞踏会の美女
ハチャトゥリアンバレエ音楽「ガイーヌ」より“ばらの乙女たちの踊り”
ハチャトゥリアンバレエ音楽「ガイーヌ」より“子守歌”
グリーグ/「ペール・ギュント」第1組曲より“アニトラの踊り”
グリーグ/「ペール・ギュント」第2組曲より“ソルヴェイグの歌”
チャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」より“ワルツ”
チャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」より“アダージョ、パダクション”


アンコールはレハールの「メリー・ウィドウ」
今年この曲を生で聞くのは4回目ではないだろうか。
一番ゆったりしたリズムで演奏された気がする。
同じ曲を全く違う指揮者で聴くとこうなるのか・・・。



実は予定がバッティングして、今回のお出かけは痛かった。
おまけに、肝心の娘は連日の夜更かしの影響で居眠り。
せっかくの名曲の数々を舟を漕いでいる。
そういう私も忙しさと気ぜわしさで鬱々と過ごし、
梅雨明けの猛暑にぐったり、仕事が一段落の解放感と、
その先の予定を思うとまた苛々とし、
夏の計画が昨年よりも立たない、どこにも行けない、
集中して勉強できない、考えがまとまらない、
物がかけない、誰に当たるわけにもいかない苛々で、
煮詰まったまま来場。


そう、仕上げきることが出来なかった書類に終われ、
ぎりぎり開場に間に合った次第。
もう、疲れたのなんのって・・・。
あれもこれもしたいやりたいの都合が付かぬまま、
体は一つ、気持ちは破れかぶれ?
美女特集に程遠い、ビジョビジョのワタクシ、
クラシック生演奏は、たとえようもない子守唄となり。


何の事は無い、親子だから似ている?
母も娘もうっかりしなくても舟を漕ぐ。やれやれ。
今日の指揮者は『美女と野獣』も勤め上げたとあって、
ユーモラスな会話と身振りでけっこう「見せる」指揮をする人だったのに、堪能する間もなく終わっちゃったな。
チェロの一人舞台派は前回よりも静かな演奏だった。


お髭の管は、ハープのあの人は・・・。
あ、今日はパーカッションの人は余り不機嫌な顔じゃない。
今日のコンサートマスターの爆発した髪型はどうよ。
いかんいかん、音楽そのものよりも、
余りにもオーケストラとの距離が近いために、
要らんところばっかりに目が行ってしまうわ、私。
雑念の塊だなあ・・・。


あーあ、今日のソリストと来たら、ハンカチを指揮台に置いて、忘れていっちゃった。
あ、ちゃんと指揮者の人が持っていってあげている。
アンコールの挨拶、規律を促すしぐさ、
大きな太鼓に掛けられた大きなカバー。楽譜を片付けに来る人。
スペインが舞台の曲はないねえと呟きながら帰る人。
え? カルメンはスペインじゃないの?
先ほどまでの喧騒はどこへやら、一歩真夏の外に出ると、
もう大きな楽器ケースを抱えて駅に歩いていく人。


音楽は、オーケストラは一瞬の集まり。
寝ぼけた頭で目をしばたいている間に、別世界。
初めと終わり、あれよあれよと時間が過ぎる。
まだ日が高い、日曜の午後。
ゆったり過ごした2時間足らずのお陰で食欲が戻る。
↓これはお寿司ではありません。ゼリーで出来たお菓子。


クラシックな午後のはずが、これで締めくくりとは?
これが三連休の中日(なかび)とは?
ったくもう・・・。

ビゼー:「アルルの女」&「カルメン」

ビゼー:「アルルの女」&「カルメン」