Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

飲んで食べて大津追分まで

仕事と気分転換とお付き合いが渾然一体、大人の社会見学。
営業しているのかされているのか、そんな中途半端な気分。
こういうものを体験するのは初めてなのだが、
こういう仕事、職場もありなのだろうと参加してみることに。
目的地は宇治源氏物語ミュージアム
そこに行き着くまでに、ビール工場の見学あり。


そう、今までも家族で行った事のある、この工場。
またまた来てしまいました。でも、3度目ともなると、
案内してくれるおねーさんの説明が詳しいか、手抜きか、
わかってしまうところが笑えます。このグループが、
どんな風に扱われているか、混み具合で調節しているのか、
旅行会社の手配でそうなっているのか、
今まで来た時は試飲が3杯、今回は2杯。はてさて。


今ちょいと飲んだばかりだというのに、あれに見ゆるは太陽の塔
この近くのホテルでランチバイキング。
大層上品でおいしゅうございました。
和風のメニューが多く、一口大の小さな素材が多いのが嬉しい。
女性にとっては品数多く食べる方が、達成感のあるバイキング。
どでかい小分けにできないメニューは、若者向け。
おじさんおばさんには気の利いたランチタイムとなった。


さあ、お昼を過ぎたばかりなのに目の皮がたるんで来た、
なのに、え? まだ食べますかって・・・。
見学先に入っていたのは「おたべ」で有名なお店

 



ここは追分という場所。京都ではなく大津市、つまり滋賀県
工場見学もできるし、もちろん全種類のおたべの味見ができる。
季節柄、栗・柿味などもあるし、知らなかった味が山ほどあって、
若者向けにも年配向けにもそれぞれ楽しい品々。
昔ながらのニッキ味ばかりを連想していた私には、
目からうろこのお客様をあの手この手で引き寄せる多彩な味。
おたべ「夕子」の底力。企業努力は凄いなあ・・・。


もちろん沢山味見をさせてくれるのはお土産を買って欲しいから。
なので、口直ししてもらうためのお茶お水、抱合せ販売の豆菓子、
お漬物などもさりげなく一緒に置いてある。
(長芋のわさび風味が美味しい)
しかし、せっかく「追分」というこの地に来たからには、
生産ラインの見学コースの奥にある歴史資料展示スペースで、
峰坂山の麓、旅人や荷物の運搬に栄えた要所の背景を学ばねば。


大津といえば有名な大津絵。ユニークな画風で知られ、
お土産やさんでもよく見かけるが・・・。

 

 


ここが算盤(そろばん)発祥の地だとは知らなかった。
というか、産地だね。今で言うなら電卓生産地。
昔人間の私は習い事として珠算塾に通ったから懐かしい。
大津は日本式のそろばんのルーツ。大津算盤
かつては「算盤といえば大津、大津といえば算盤」と全国的に名を馳せたらしい。
あれ、五つ玉が二つある。ああ、昔の算盤の形。


 

 


中国製のものは玉(ぎょく)で作られ、何だか玉(たま)が重そう。
薬屋さんのものは丸薬が載せられるようになっている匙付き。
メモ用紙が挟めるようになっている算盤も。
色んな工夫されたデザイン、その算盤の材料の木の種類も豊富。
こういうものを見るほうが私の性に合っている。
やっと大人の社会見学らしくなってきた。


追分。道の分岐点。大津市追分。京街道を歩く、
足で歴史を確かめる人には楽しい場所。
左の道を行けば即、京都市山科区
右を行けば東海道三条大橋、左が京街道
やっと食べ物から解放されて、本来の目的、
見学の地へ、宇治へいざ。

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

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街道を歩く 京への道 (新撰 京の魅力)

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