Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

三天神巡り

娘も小学6年生を迎える春が目の前。
子育ての楽しい時期、蜜月の時は疾く過ぎ行き、バトル寸前。
しかし、正月は親子3人で初詣兼三天神巡り
少しでも学問の神様にあやかって精進できますように。
第一社で「携帯用朱印帳」、第二社で「合格鉛筆」、
最後の神社で「合格祈願鉢巻」というものがもらえると知ったのは、
実際に詣でてから。私は朱印帳だけ頂けるもんだと思っていた。
受験生でなくとも、親子共々学問の神様に縁があるに越したことは無い。


阪急沿線三天神巡り は合格祈願をかねて行われるものだが、
まあいい、北野天満宮大宰府以外にも天神様がおわすという、
阪急沿線の天神様を昼から訪ね歩くことにした。
まずは有名な特急停車駅、長岡天神へ。
かつては長岡京があった場所が天神様の社殿、
学業成就を祈願する長岡天満宮として、大勢の参拝客を集めている。

  

  


菅公が大宰府へ配所の途中に立寄られた縁古で建立された由、
平安神宮の社殿を拝領移築して今の社殿があるとか。
飛び梅の逸話・伝説で有名な菅原道真公はその学才を妬まれ、
冤罪によって九州に配流された。
この辺のことはかーちゃんの『陰陽師』を読んでいる娘は、
何となくうっすらと分かっているらしい。

  

  


北野天満宮同様、丑年生まれの管公にちなんで牛が祭られている。
江戸時代の石造りのものはぼろぼろで、触ると崩れそう。
新しいものはさすがに金属製で、皆に撫でられつるつるになっている。
初めて長岡天満宮に来て思ったのは、周囲に池があり広々としていていい場所だということ。
北野天満宮や大阪の天満宮とは異なるロケーションの良さが気に入った。

  


さて、引いたおみくじはかーちゃん大吉、娘も大吉、家人は末吉。
相も変わらず去年から大吉を引き続けているかーちゃんは、
とーちゃんに「もう後は落ちるだけだね」という憎まれ口を頂いている。
さすがに連戦連勝だと嬉しいような怖いような。
神頼みにならないようしっかりしろと暗に含められているような。

  


さて、次に目指すのはこれまたはじめて降りる駅、阪急線上新庄
どう見ても、参拝客が沢山いるようには見えない小さな駅。
一体どこに天神様がおわすのか? しばらく地図を見て歩いて・・・
あれ? あの小さな神社がそう? どう見ても氏神様という感じ。
松山神社。あれ? 天満宮ではないんだね。
何でも管公が左遷される時にこの地を通り、松の美しいこの景勝地に感動して、
村民に絵姿を与え永代置くようにおっしゃったのだとか。
小松の天神さんと親しまれてきて、明治以降松山神社と改称したのだそう。

  

  


来てみるとあちらこちらに様々な神様をお祭りしていて、面白い。
小さいながら風情のある神社で、御土産も充実している。
裏に梅園があり、むろん今は咲いていないがその実を漬けた梅干を販売。
ご利益をお願いして実益を兼ねて購入。娘は願い事を書いて奉納。
引いた石神籤は虎目石。金運と集中力向上のお守りになるそう。
良かったね。
梅の花が見られるのはこちら→http://www12.ocn.ne.jp/~hkyo/matsuyamajinja.html

  

  


昼抜きで回っているのでさすがに寒い。屋台の人形焼とフランクフルトで一服。
最後は阪急宝塚線沿線、一旦十三へ戻って各駅停車で服部駅へ。
今日は何れも始めて降りる駅ばかり。初詣の廻り甲斐があるわぁ
さて、脚気に悩んでいた管公を癒したとされる服部天神宮
それ以前にも藤原鎌足の子孫、藤原魚名の話、渡来人秦氏の話など、
古来からの街道筋、交通の要所で由緒ある土地柄だったと見える。

  

  


そのせいか、足の神様として祭られていて沢山の草鞋が備えられ、
学問の神様天神様として祭られること半分、足の神様として祭られること半分、
神社内には豊中稲荷もあり、新年の戎祭りを控えているという賑やかな神社。
合格祈願の学生・親子連れと、身体健康健脚を願う年配者でごった返している。
管公は大宰府左遷の後亡くなった魚名を明日は我が身と思い嘆いて祭り、
現世の老若男女はその二人のご利益に預かろうと詣でる。
不幸を顧みる心根を持つ人を崇め奉り、ひいては自分を顧みる慈悲を乞うということか。

  

  


線香に火をつけ、賢くなるように煙を被る娘。
みんなで並んで社殿に拝礼し祈りを捧げ、三天神めぐり最後の朱印と鉢巻を頂き、
かーちゃんは自分の足のためにお守りを買い・・・。
今日一日で随分歩き回ったので、すっかりバテバテの私。
(疲れと足の痛みでどんどん機嫌が悪くなる)
沢山のお守りに唖然とするが、その御高いこと。
お参りって本当に物入り。寄進ほど大げさでなくても、
献金・免罪符でなくても、気は心とはいえお守りは高い。

  

  


それでも娘の年だから、卯年、うさぎの年だから、
足の痛みなんぞものともせずに
元気にぴょんぴょんとんで歩きたい気持ちだけはある私。
大きな絵馬の前で記念撮影。随分沢山の種類のうさぎが描かれていること。
ご神木の楠、個人の干支を拝むお社、戎様を祭る祭殿、
街中のパワースポットは古代から現代を繋ぐ賑わいで華やいでいる。

  

  


今日の三天神めぐりを支えてくれたのは、阪急阪神ニューイヤーチケット。
丸一日どれだけ乗っても大人1000円、子供500円。
お陰で最後は梅田まで出て、昼食兼夕食にありついた。
ふう、みんな御疲れ様でした。一番疲れたかーちゃん。
家に着いた途端、お布団へ直行。
今年こそ、足底筋膜炎に患わされない年にしたい。
皆様はどこへ初詣されました? どこが一番印象的でした?
良い一年でありますように。