Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

想定外の犬

実家の父が、貰い手のない雌犬を貰って来てしまった。
今までずっと、以前飼っていた犬とそっくりな、(大人になったら)
耳のぴんと立った(雑種の)日本犬を探していたのに、
よりにもよって私の嫌い(苦手)な、毛のふさふさしていない、
中型犬にもならないかもしれない、耳の垂れた犬を。


1年半も探していたのだから、もう少し粘ればいいのに。
(老父には待つ時間も勿体無いのかもしれないが)
今までずっと捨て犬や貰い手の無い犬を引き取ってきたせいか、
好みのタイプの犬をペットショップで購入するという発想のない老父。
届出を出して連絡を受けて出向いてみれば、どういう情報なんだか、
ちっともこちらの希望でも何でもない犬を、どうして妥協して貰ってきたのか。


1時間半も掛けて市内まで出向き、
このままだといずれは処分されてしまうかもと、情が移ったのか。
確かに飼えば情は移るだろうが、我が家で洋犬は鬼門。
今まで代々、長生きをしたことがない。
予防注射も餌も散歩も申し分ないと思うのだが。


他所で大きくなって飼えないから庭のあるうちでと譲られた
血統書付きのボクサーなんぞは、飛びかかってくるとすぐにおしっこを漏らす。
家族が帰宅すると嬉しくて近寄ってくるのだが、その強面にも関わらず、
たいそう弱気で人が来ると逃げるので、番犬にならない。
懐くには懐いたが、すぐに病気になってしまった。


毛の長い、長過ぎる洋犬は散髪をしても暑さに弱い。
我が家で元気に10年以上生きた歴代の犬たちは、全て日本犬の雑種。
それも、捨てられて拾われた雌犬たちばかりだった。
雄が長生きできない家なのかもしれない。
早世したわんちゃん達は、何故か雌。
日本の人口構成に対応しなくてもいいと思うのだが。


そんなこんなで話を聞いて、様子を見に行くといたいた、
初めての家におっかなびっくり。
今まで貰われてきた子犬たちは、捨て犬であってもよほどかわいがられていたのか、
すぐに尻尾を振って近寄ってきたのに、全くそんなそぶりは見られない。
ただただ怯えて、かわいげ無く怯えまくりの状態。
観音竹や蘭の鉢植えの陰に隠れて出て来ようともしない。


餌と水だけはきちんと摂っているようだが、どれだけ懐いてくれるのか。
初日だから、子犬だから仕方がないといえば仕方がないかもしれないが、
欲しかったふかふかの毛の犬でも日本犬の血を引く犬でもないので、
どうしても積極的にかわいがることが出来ない。
コリーやスピッツ、テリヤ系の毛並なら洋犬でもいいのだけれど、
毛足の短いつるりとした感じの室内犬、洋犬は個人的に好みではないのだ。


そう、我が家は捨て犬(主に雌が多い)を拾ったり貰い受けたりして、
避妊手術を施し飼っていた時もあったが、先代のシロと先々代のシロは、
スピッツ秋田県系の雑種、長生きして大往生。
沢山の子ども達を産んで育てて、子犬達はやたらめっぽう賢かった。
動物でさえも親と一緒に育つと、こうも違うのかと思うくらい。
なので、引き取り手を探して貰って貰い、みんな養子先でかわいがられた。


この手の犬、おそらくビーグル系の雑種?
親に育てられず、すぐに捨てられて保護されたならば
何にも教えられておらず、何もわかっていない、
ちょっとばかりお馬鹿さんかもしれない可能性大。
それでなくてもビーグル系の犬は、しつけがしにくいやんちゃと聞く。


どこかの家で、今流行のビーグル犬を飼って、
雌だからと捨てられてしまったのだろう子犬。
でも、子犬のふかふか丸々としたかわいらしさはどこにもなく、
痩せぎすの居心地の悪そうな、怯えたきょときょと目だけが印象的な、
我が家第一日目の夜の子犬。こちらが労わってやらねばならないのだろうが・・・。


飼えば情は移るだろう。何よりも、老父に張り合いが出るだろう。
娘も初めて子犬から見るわんちゃんなので、シロよりもかわいがるかも。
(何しろ娘が生まれた時、シロは自分と同じ大きさの子犬達を育てていた)
近寄ると逃げるので、フラッシュをたくと余計に怯えるはず。
今晩は写真も撮らず、ひとまず退散。何だかつまらない。


犬の匂いも、子犬だからそうなのか、犬種によって違うのかもしれないが、
全く違う馴染みのない体臭。やはり、以前飼っていた犬が懐かしい。
明日は少しは実家の庭に、人間に慣れてくれるか。
子犬らしく元気に遊んでくれるようになるか。

子犬がわが家にやってくる! 犬とココロが結ばれるとっておきの暮らし方

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スヌーピーのしあわせは…あったかい子犬 ”(Happiness is a Warm Puppy)

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この日の午前中、出張中に泊まっていた家人宅を掃除。
残り物ブランチで出張先に直行直帰。暴飲暴食をした覚えもないのに、
どういうわけか、眠気と同時に、背中から刺す様な痛み、
胃の周辺の痛み、三つ巴でやって来て焦ったのなんのって。
背中の痛みは十二指腸潰瘍の時に経験済み、
左の胃の痛みも同様、しかし・・・。普通は胃の痛みは食後にやってくるもの、
右の十二指腸の痛みは空腹時にやってくるもの、一体どちらが本命?
というか、気を付けて痛みが出るような気晴らしは
していなかったはずなのに、何故?


もしかすると食中毒? 何か傷んでいるものでも食べた?
家人の御弁当と自分の昼ごはんは同じおかず。
たまたま昨日デパ地下で買った御惣菜、
閉店前の投げ売りを買ってきたけれど、それがいけなかったか?
鱧のフライ、天麩羅の盛り合わせ。油分が悪かったのだろうか。


心理検査の概要は頭から抜けてしまい、どこへやら。
まったくもって、この急激な痛みはどこから?
最近、足の痛みは強くても、胃腸の痛みは少なかったので、ちょっと?
そういえば、昨日ちょっと胃液が逆流して、あれ? と思ったっけ。
胃腸の調子、いつの間にか悪くなっていた?


仕事も終わって、一休み。ちょっと様子を見てみよう。
えーと朝と昼を一緒に食べたので、何か少しお腹に入れてみよう。
この時には既に、胃の痛みも背中の痛みも消え、
体にはだるさだけが残っている。心の中で、何かがぷつんと切れる音。


八軒家浜沿いの店で、シャンディガフとオードブルのセット。
キャラメルソースのシフォンケーキ。コーヒー。
・・・痛みは消えている。ガラガラと荷物を引きずり一日歩き回り
体は疲れているが痛みは引いている。
あの発作的なキリキリした痛みは、何だった? 
単に出張に対する強力な拒否反応?


娘の顔を観に、出張を終え実家に戻ると家に子犬が。
話に聞いていたのと違う子犬がやって来ていた日。
予想外の痛みと、想定外の子犬。
毎日はこんなふうに過ぎていく。
もう、8月は三分の一終わろうとしている。

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