Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

六甲高山植物園 

(本日の記事から写真をクリックして、オリジナル写真を表示にすると
大きくなるはずですから、お試し下さい)


昨日は日長一日ごろごろしていて、ちっとも出かけようとせず、
夕刻、涼しくなってからの外出。
万博公園イルミナイトで気分は上向きになったものの、
私が声を荒げて発破を掛けないとなかなか始動しない我が家の休日。
「涼しい所がいい」という家人のために、六甲山に出向くことに。
紫陽花の季節もとうに過ぎてしまったというのに、ぶつぶつ。
さて、家族で六甲といえば直近の思い出は夏山開きの思い出。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20090607



本日は、まだ見ていない高山植物園に出向くことに。
しかし、私の考えが非常に甘かったことに気付く。


確かに下界よりは涼しかったのだが、「高山」植物園なのだ。
何故に高山かというと、六甲山が高い山だからと思っていたのだが、
植物園自体が山なので、見学して回るということはプチ山歩き。


        
  


大腿骨骨折のリハビリ続く家人と、足底筋膜炎のかーちゃんはそれなりの覚悟で、
涼やかな景色の小道を行きつ戻りつしながら、花々を眺めることに。
元気に走り回れる?のは娘のみ。


    
  


子ども達は池の鯉の餌やりに興じている。
これこれ、水に枝を突っ込んではいけません。
幼い子ども達は何でも餌になると思って放り込むが、
いくら悪食(あくじき)の鯉でも緑の葉っぱをむしゃむしゃはない
睡蓮の楚々とした美しさとは対照的に、鯉の食欲は本能剥き出し。


    
  
シロホトトギスにコバギボウシ、次は? これは夏萩。


    
  
小さな滝の下には鷺草が咲いていたが、上手く接写できなかった。
小さなサボテンのように見えるのは、ヒダカミセバヤ、というらしい。

この白いのは何だったっけ?  サワヒヨドリというものかな。
キツネノカミソリはみんな向こうを向いている。
ふしぐろせんのうに、これは山アジサイの仲間かな。

    
  


ブログのお仲間、諸先輩方は植物に詳しい人が多い。
「何事にも先達はあらまほしきことかな」で、ご一緒して頂ければ、
色々教えて頂き、蘊蓄、それぞれの植物について色々学べただろうに。
そんな思いに囚われながらの、→六甲高山植物園散策。
HPでは今の時期に咲いている花、見所、様々紹介してくれているが、
実際に咲いている所を見ると、優れたカメラワークで撮られた最高の一枚とは異なり、
「こんな花だったの?」と期待はずれなことも。


    
  


予想より小さくかわいらしくもなく、目立たない花(例えばエーデルワイス)。
鷺草も同様で、言われてみないとわからないような所に咲いている。
みんながコオニユリやウバユリ、キツネノカミソリや桔梗のように、
分かり易い目立つ色や形で咲いているわけではない。
手入れのされた山の地形を利用したコースのあちらこちらに、
隠れるように咲いている花だって当然ある。
人がそれぞれであるように、花もそれぞれ咲き時、咲き方、咲きようがある。


    
  


花そのものは人に見られるために咲いているわけではないから、
そんな奥で咲かなくても、もう少し手前で咲いて欲しい等と、
人様の都合やカメラアングルなどお構いなしに、咲いたり枯れたり。
自分から近づかなければ、何も見えない。
(近づいてみれば、老眼鏡を持ってくるのだったと思ったり)
野に捨て置くべき花をわざわざ群れ咲くよう配置したとしても、
好き勝手な方向を向いて咲いている小さな草花は、一国一城の主のよう。


    
  



水仙とはいうものの、水仙のイメージにはほど遠い太く長い茎、
ピンクの花の色に驚きを覚えながら、やっと植物園の頂上に当たる休憩所へ。
その名もエーデルワイスという喫茶店で一休み。
登って来た植物園の木々の緑を長めながら、
一昨年、六甲カンツリーハウスに来た時とは全く風情の異なる、
成長した我が子をしみじみと見遣る。


    
    


4年生と6年生ではこうも雰囲気が変わってしまうものか。
もう、子どもではなく少女、「娘」の風情に感慨ひとしお。
そんなかーちゃんの感傷もどこ吹く風で、家人と娘は
アルプスの少女ハイジ」のイラストのお皿でケーキセットをパクつく。


    
  


下りは別コースになっていて、土日は子ども向けの自然工作教室も。
もっと早起きして出かけてきていれば、夏の工作の宿題も困らずに
エコな材料をふんだんに使って、ここで出来ていたというのに。
のんびり構えて何の準備もしていない娘に、実はかーちゃん苛々している。
小便小僧の噴水の下には、実はモリアオガエルのオタマジャクシが。
どんどん下って、クリンソウハンゲショウを眺めて行きは登りで下りは早い。


    
  


涼しい植物園を息を切らして急いで戻ってきたには訳がある。
お隣のオルゴールミュージアムは夏の特別開館、展示中。
是非とも今日のプログラムを聴いて帰ろうというわけ。
というわけで、目指すはホール・オブ・ホールズ六甲。


六甲高山植物園 (花の絵本)

六甲高山植物園 (花の絵本)

六甲随筆

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