Festina Lente2

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予防注射の待合室にて

予防注射。初めての内科で予約して、やっと獲得した予防注射。
インフルエンザをこれで撃退できれば嬉しい。
娘と両親には毎年注射してもらっているのだが、
私は2年ぶり? 3年ぶり? 人にやいやい言っておいて、
自分自身は適当にやり過ごしてきたのは、何故かな?
たぶん新型インフルエンザがはやった時に、そのただなかにあって、
ちっともかからなかったせいかもしれない。
若い人ばかりがバタバタと倒れて、中年過ぎの子の年齢はぴんぴんしていた。
その過信があったのだが、11月に仕事でばてて免疫力が落ちたせいもあり、
ここは娘と一緒に注射をしておいた方が無難かと。


そう、安全策安全策、不安要素は残さない。
娘は毎週プールに入って泳いでいるから、体力的にもたぶん大丈夫だし、
体格的にも大きめなので、痩せてひょろひょろしている子よりは丈夫かも。
何しろ育ちざかり、ダイエットなんか考えないらしい。
元気にご飯をお代わりし、朝寝坊しておかずを食べなくても、
ご飯にお醤油を垂らしてかき込んでいく有様。
具沢山の味噌汁と宮城のお米で育った娘は、暖房の入らない、
足温器だけの寒い部屋でちゃんちゃんこを着て宿題をしている。


寒さに強いように鍛えてはいるものの、さすがにインフルエンザは怖い。
娘は予防注射の場で、泣いたり騒いだりしたことのない子だった。
幼少時からそういう点では親に苦労を掛けたことはなく、
今回も素直に「予防注射は受けるもんだ」という認識。


それにしても、駅前に新しくできたクリニックビル。
ビルそのものは建っていたのだが、学習塾と銀行と美容室以外、
なかなかテナントが埋まらずにどうなるかと思っていたら、
念願のクリニックフロアができて、ある意味ほっと一安心。
私たちは駅と駅の間に住んでいるので、時間的にも場所的にも、
どちらの駅にも馴染みの医者がいた方が、助かると言えば助かる。
それに私たちの敬愛すべきホームドクターは年を取った。
彼が開業して以来家族全員お世話になってきた胃腸科内科、
私の就職年数分、先生は開業医として頑張ってきた。
でも、もうお年だ。


年齢の割に子供が小さい私は、次のかかりつけの医師を探さねばと思っている。
代替わりしてくれる若先生がいればいいのだが、ホームドクターの要、
細君でありベテラン看護師でもある奥さまは、「機械の検査結果だけに頼る息子」と、
厳しめの批判を、都度都度口にされる。どんなお医者様かお会いしたことはないが、
父親の医院を継ぐ気はないのかもしれぬ。ともに働くことなど考えもせず、
本当にぎりぎりいよいよとなるまで、このクリニックに来ることはないか、
早晩、先生に何かあった時は、ここはたたまれてしまうだろう。
駅が巨大化すると同時に、駅ビルの中には幾つも内科が入った。
馴染みの客、患者でなければ、駐車場を持たないここにはあまり来ないのかも。
老舗医院として名が通っているものの、直の駅ビルではないし。


そんなことを考えながら、初めての内科でアンケートに記入、検温、
いつになるかと呼ばれるのを待つ待合室。

小児科待合室のおかあさんへ!!

小児科待合室のおかあさんへ!!

幽霊待合室

幽霊待合室


お向かいに小児科があるのに、この内科は室内小児科仕様。
ミッキーマウスのジグソーパズルに、ミッキーが星のクリスマスツリー。
誰の趣味何だか? ちょっと笑えるインテリア。
確かに内科にも子供は来るだろうけれど・・・。
お正月明け、部屋のインテリアが変わったら、雰囲気は大人バージョンに?
クリスマスの間だけかわいい模様替え?
見慣れぬ待合室を眺めながらあれこれ考えてしまう。


先生は思いのほか若い人で、これもびっくり。
職場でも年齢が上になってきている自分としては、
子供は小さいけれど、感覚的に若い人を見ると少し引く。
自分より若い人の方が世代的には増えているとはいえ、
50歳以上は5500万人を超える人口層。
駅前に開業するのはもう少し年配の方というイメージが。


しかし、幸いなことに一目見て安心できるような物腰の柔らかい人。
新患を獲得して馴染みにするためには営業としては、まず成功路線。
声のかけ方(外来の患者への接し方)、発問の仕方、診察の仕方、
触診や打診はないが、聴診はあり、喉もちゃんと見てくれた。
まずまず。注射時の声掛けもOK。
娘は少し痛そうな顔をしたが、私は何とびっくり! 痛くない。
注射が痛くなかっただけに、一層気分がいい。


久しぶりのインフルエンザの予防注射だからと敷居が高かったのだが、
二人で5000円也のお値段に比べれば、遥かに雰囲気の良かった内科。
ここでカルテを作ったからには、何かあった場合ここにも来られる。
ちなみにこちらは呼吸器内科が専門らしい。
それはそれで、心強いものがある。
往診も可とあるが、幸か不幸か、私の家では往診の経験はない。
といっても、この8年間に私を含めて家族は10回ほど入院している。
全くありがたくないこの回数、医療にお世話になりつつも、
嬉しくない記録を樹立。


そんな我が家だから、気心知れた相談先を確保せねばならぬ。
町医者は、行きつけは、ホームドクターは話しやすくなければ。
そして、通いやすくなければ。
間遠になった時は、要注意。
本当に家族全員健康なのか、忙しさに取り紛れて、
ほったらかしになっているのではないかどうか。
今回のように、インフルエンザの予約を取り損ねて、
あちらこちら探しあぐねて辿り着いた、新しい内科が、
どんなお付き合いのできるお医者様なのか、これから。

神経内科 待合室の絵

神経内科 待合室の絵

患者さんを迎えてから見送るまで―歯科医院のホスピタリティ

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