Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

6年生2学期終わる

幾ら懇談が終わっているからといって、普通は親に通知表を見せるものでは。
仕事で帰宅の遅い事をいいことに「親の居ぬ間に洗濯」を覚えてしまった娘は、
疲れた親が親の務めを果たさず連絡帳にサインをしないのをいい事に、
早いうちから提出物、連絡プリント類、テストプリント、一切ものを見せなくなった。
確かに自分自身もこまめに親にプリントを渡す方ではなかったが、
こんな所まで逐一似るかと思うと、頭ごなしにも叱れず、
我と我が身に帰ってきた自分の行いに歯噛みするばかり。


そう、今日は2学期の終業式。本来ならばクリスマスイブのことが多いのだが、
カレンダーの周りで、いつもより早く冬休みが始まり、遅く終わる。
お陰で子供たちは大喜びだが、親はそうも言っていられない。
単身赴任、別居家族の常として、母親がしっかり子育てしなくてはならないのだが、
トイレの躾から服の着替えまで保育園に任せて大きくしてしまったので、
何となく子供がずんずん大きくなっていくような感覚に任せてしまい、
気が付けば小学校も学童に任せたお陰で、勉強に関する習い事もせず、
今更習いに行くのも・・・といった感じで、刈入れの聞かない枝のように、
背丈ばかりが伸びていく。ああ、一生に一度だけ与えられた子育ては、
親の期待や納得の行くものではないと分かっていても、
けじめの必要な日であるだけに、がっくり来る。


それでも、本日今年最後のピアノのレッスンのお迎え。
その後、約束していたクリスマスプレゼント。本人希望の某ブランド、
軽くて温かくて畳めば小さなポーチの大きさになるという、ダウンを買いに。
子供っぽい服装からあっという間に娘むすめした装いを着こなす。
さもありなん、慎重は155センチほど、足の大きさはかーちゃんと同じ。
もうどこから見ても中学生にしか見えないのだが、小学生。
来年は身長を抜かれるかもしれない。体重はそうそう感嘆には抜かされないだろうが、
こればかりは自慢できることではないか。


よく親子で洋服を取替えて着ているという話を聞いたりもするが、
このぐらい大きくなると、そういうこともできる家もあるのかと。
私の若い頃の服と言うべきなのか、スリムだった頃の服は着られるだろうが、
如何せん時代が違いすぎる。ヒートテックなる薄手の軽い服も、
フリースなどという温かい軽い素材も無かった時代、せっせと手編みした20代。
自分の服やお洒落を自分で賄うのが当たり前と思っていた時代。
娘は作るよりも、買うものだとしか思っていない。


今年読むようになったブログには、編み物を載せている人がいて、
そのうっとりするような縄編みのカーディガンなど、売り物にしか見えない。
どれほど時間が掛かったのか、あれこれ詮索してしまいたくなるほど、
手の込んだ編みこみ模様に、手編みに入れ込んだ頃を懐かしむ。
娘に編み物を教えるほど得てでもなし、かといって、編んだ所で、
最近手持ちの毛糸の服など、自分自身でさえもなかなか着ない。

着こなし上手のニットのふだん着

着こなし上手のニットのふだん着

編みものワードローブ

編みものワードローブ


見せてもらえない連絡プリント、切られなくなった洋服、
編んでいない毛糸玉の山、まだ使ってもいない昨年の福袋の品々。
家には不用品がありすぎる。というよりも、あるのに買ってくる自分が悪い。
言い換えれば、捨てて新しいものを使えばいいのに、何時までも使っている。
思い切って捨てて新しいものに換えない、けちけちの勿体無がり。
なのに、つまらないところでパーッとお金を使ってしまう。
結局今日も、職場の忘年会よりも娘とクリスマスの買い物に夜を費やし、
帰宅して、いつもより早い冬休みの到来を味わう。
といっても、親に休みはないんだが、嬉しいことに明日から三連休。


とはいえ、休日に職場に顔を出し、あれこれ雑用を片付けているうちに、
来週になり再来週になり、新年を迎え・・・。
何時になったら取り掛かるのか年賀状。毎年遅れ気味、今年は更に遅れ気味。
節電節約ではないけれど、義理で送るのはやめたくなってきた。
例年送る予定、もしくはこういう時い送るものと思っていた習慣を、
今年は改めてスッパリと、書かずに済ませてしまおうか。


宮城県人2世であるが、喪中はがきを書かねばならぬような近親の不幸は免れた。
しかし、原発の影響を受けて転居余儀なくされた親族は少なくない。
関西に住んでいても、日本国内で起こった惨事の影響を受けずに済むはずもなく、
長い冬休みが始まったからといって、特別楽しい予定もなく、
娘と過ごす時間も少なく、かーちゃんは自分一人でいる身を持て余し、
少しばかり、切なく寂しい気持ちになったりもするのだが、
大人のプライドで冬至からクリスマス、年末までを乗り切ろうと、
ささやかに決心。


娘の小学校生活がどんどん残り少なくなっていく。
娘の成長に比例して少なくなる小学校時代。
私はそれに見合うだけ親として成長しただろうか。
仕事面では達観といえば聞こえはいいが、諦観を会得し、
要領といえばてきぱきの度合いが強いが、手抜きとなり、
同様に、娘も元気よく正しく明るく子供らしくの世界から、
適当になまくら返事をしてその場をごまかし、
ばれないと思って親をたばかり、その場しのぎで誤魔化す、
ライトノベルを読みすぎの、オタクの掛かった小学生に育ってしまった。


あと三ヶ月もすれば、卒業式が済んでいるというスケジュール。
ああ、信じられない。今年も残り少し。
今しばらく、カレンダーに逆らって、小さな子供だった君を抱きしめたい。
サンタクロースを信じていた、かーちゃんの布団にもぐりこんできた君を、
思い出の中ではなく、今、抱きしめて見たいのに。
何を考えているかわからないことが多い、今日この頃。
色んなものを贅沢に貰って、のんびり大きくなった一人っ子。
毛糸の服なんてなかなか着てくれない今時の子。 

背丈も手足も伸びた娘を見ながら、自分自身が年越しする、
中学生の親になる心が前も出来ないまま、
年だけをとり年越し、なんてこと。
そんな思いで冬休みの三連休を迎える。
今日は12月22日。クリスマスはもう目の前。

永遠の定番ニット

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