Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

美術館と牡蠣食べ放題

想い出が一杯詰まった学舎の一角。いっぱい通って本を読んだのに、
もう記憶の彼方になってしまった娘。仕方がない。4才前の記憶。

      

    

  


懐かしい場所で懐かしい人に再会、快晴の空の下、
無くなってしまった旧名所に出向く。
鳴門のお城の見える所にあった恰美術館。
芹澤?介の作品が蒐集・展示されていた格調高い美術館。
私のお気に入りの場所だったが、採算が取れず閉館。


    

    

  


そして、ガレの美術館になってレストランも出来て・・・と聞いていたのだが、
おそるおそる訪ねてみると閑古鳥無く寂しい場所となっていた。
ガレといってもたったこれだけの展示では。

    

    

  


広い贅沢なスペースを占める展示物の点数が寂しさを募らせる。
展望台からの長めは相変わらず、とても美しく・・・。
却ってそれが哀しすぎて。


    

    

  


良いものを持って来ていても、都心ならいざ知らず、
デザインも、ガラスも、何もかもそぐわぬまま、
レストランも営業していない様子。
いつ閉館してもおかしくない状態だった。
お城はかつては鳥居龍蔵の業績を展示した博物館だったが、
今は徳島市内の文化の森の一角に展示物は移転。
今更城跡まで行ってもと眺めるだけに。
椿の花咲く小高い丘を、再び海を目指してドライブ。


    

  


家人がこのたびを企画してくれた目的の1番目は、「牡蠣食べ放題」。
宮城の牡蠣の種から始まった養殖が根付いた鳴門。
知る人ぞ知る牡蠣の名所。かつて陶板焼きで蒸し上がった牡蠣の、
今まで味わったことのない余りの美味さに、家人は店の噂を聞き、
一度家族で来ようと予約を入れてくれていたのだ。
それにしても、どこで食べるの?
まるで工場のように味気ない建物と、これがテーブル?


    

    

  


バケツで運ばれてきた牡蠣が、テーブル全体が鉄板というシロモノの上に、
ざぁっと撒かれるように広げられて、天井からプレス機のような蓋が覆い被さり、
待つこと10分ほど。蓋が上がってもうもうと水蒸気が立つ中、
美味しそうに蒸し上がった牡蠣がたんまりと・・・。
周りの人たちはMYスダチ醤油や調味料を持ち込んで、
・・・アルコールも持ち込み可らしいですが、どんちゃん盛り上がって、
戦場のような牡蠣食べ放題風景。
負けじとこじ開け柔らかいプリプリの身を、がぶり。


    

    

  


美味しい! 美味しい! 海の水のお陰で塩っ辛いくらい。
スダチやレモン、ゆず胡椒なんぞが似合うかも。
ああ、ドライブで無ければ思いきり飲みたい!
あっという間に足元のバケツに牡蠣殻がたまっていく。
こんな食べ方を知ってしまったら、都会のオイスターバーなんぞに
行けるはずがない。チマチマと1個ずつ注文して食べるなんて、ね。
シメには鳴門若布の味噌汁と炊き込み御飯、あーあ満腹。
ちなみに地名の「うちの海」がお店の名前。