ナラティブセラピーの夜

普段余り勉強することのない内容を、久しぶりに。
一時期、一生懸命その手の本を読んだり考えたりしたことがあったけれど、
つらつら現実の生活を顧みるに、そんな時間は殆ど取れず。

おまけに今の職場の状況は厳しい。行くも帰るも別れては。
人事面がどう影響するか、結局は何もかもこれが成り行きと、
腹をくくって新しいことに取り組むしかないのだけれど･･･。
ホント心身共に疲れる。
仕事のことは書かないようにしようと思えど。

けれど今、今日の講義・研修は即実践、即役に立つものではなく、
様々なことに揺さぶられている今を、ほんの少し忘れるために、
一本取りすがった藁のようなものかも知れない。
興味関心と実益とは全く無関係、現実の職場で活用するにも微々たるもの、
夏炉冬扇の如き知識と家人にあざ笑われつつ。

でも勉強したくて仕方がないのも事実。
元々言葉を扱うことが好き、ナラティブの世界、ものの考え方が好きだった。
でも、学問として探求する時間も余裕もない現実の生活、
自分が知りたいこと、深めたいこと、
興味関心のある世界を追究する学徒でもなく。

ただただ、偶然のよすがに頼って顔を出してみる数時間。
講師の先生のアットホームな雰囲気にほっとする。
インフルエンザを長引かせ、どっと風邪で休み、
身も蓋もない人事異動の余波で凹んだ気持ちを、しばし癒される。
笑顔で話しかけられて、本当に心和んだ。
すさんだ思い、職場でのやりきれない思いが一瞬払拭されたような、
不思議なことに本当にそんな気がして、ほっとした。

その時の言葉一つ一つが頭に刻み込まれているわけではないのだけれど。
いつの間にかじんわり効いてくる、そういう類のものかも知れない。
本日の勉強会、研修、学び。落ち込んだ心への2時間分カンフル。