Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

淡水の孔雀貝と蛙

3月30日、台湾で過ごす2日目。
恩師に連れられ故宮に入る前、軽めのランチ。
日本人好みの綺麗なお店、チェーン店。ちょっとお高め?
自分で選ぶ定食の形で、上品な味付けの食事が運ばれてくる。
徹夜明けで台湾にやって来た疲れが本格的に出てきた2日目。
寝不足のせいというよりも、この暑さ! 3月の台湾は既に25度。
まだ冬支度に近い服装では、薄着をしたつもりでも暑い。


    

   

    

    


娘のたっての頼みは「小籠包が食べたい」だったので、優先事項。
どこででも食べられるだろうとは思うけれど、これがなかなか。
有名な店でも? の時もあるし、哀しいのは熱々の汁が飲めず、
そこの皮が破れている状態で供されることもあること。
もくもくと娘が食べているところを見ると、満足したよう。
4人が4人とも思い思いにランチタイム。



ところが娘が頼んだタピオカジュースが・・・。
昨日デパ地下でタピオカジュースを飲んだ私、実は飲むのに難儀した。
黒いタピオカは思いのほか大きく、ストローで吸い上げるのは思いのほか大変。
狙いを定めて一個一個吸い上げる様は、ちょっとした見物。
うーん、お口の運動? 肺活量? そこまで大袈裟ではないにしても、
普段ストローで飲み物を飲むことなど滅多にない上に、
筋肉的な活動としては久しぶりな運動。飲むのに疲れる黒タピオカジュース。
恩師も思わず笑いながら眺めていた、曰く付き黒タピオカジュース。
スプーンですくって食べたほうが早い黒タピオカ…。


    

    

    

  


淡水の高台から景色を眺め束の間欧風の異国情緒を味わって、
小白宮・紅毛城と名付けられた当時の建物を見学、
そのまま真理大学のキャンパスを抜けて、ガジュマルだったかしら、
いかにも南国を思わせる樹木、花など眺めて通りをゆるりと下っていく。
何故か、結婚式の前撮りをしている場面に出くわす。


    

    

    

  


そこにはかつての宣教師の教会が、博物館とティールームを兼ねていた。
先ほど通った真理大学はマッカイ氏が創設したもの、
彼は北台湾の教育と医療の父と称された人物だった。
恩師が何度も人を案内してきても閉まっていたという記念館を運良く見学。
それにしても、道ばたに建てられたこの巨大な頭の像は・・・。
敬意を表すというよりは、むしろ・・・。


    

    

    

  


そして、翌日行こうと思っている龍山寺と同様、道教の神様も祭るお寺が。
やはり日本の寺院と余りに違うので、思わず中に入ってまじまじ。
日本では目にすることのない占いに使う道具も。
ここで恩師の説明を聞いておいて良かった。予備知識を仕入れておいたお陰で、
実際この街中の寺よりもずっと大きい龍山寺での風景を見ても、
お参りの所作など何をしているのかわかった上で、見学することが出来たのだ。


    

    

  


さて、故宮から淡水、土産物を無くして意気消沈。高台から水辺に下って行くと
水槽というかガラス張りの檻の中で跳ね回る蛙、そして見たこともない緑色の烏貝。
淡水名物の孔雀貝だそう。これは是非食べなくては・・・。
早速景色のよく見える2階に陣取って、ランチでもなく晩ご飯でもない、
軽く台湾ビールを飲んで、故宮淡水界隈見学の疲れを癒すひととき。
(娘はグアバジュースでぱくぱく)
ニンニクのよく効いた貝と蛙は美味しいのなんのって。
美しい夕日を愛でながら、孔雀貝と蛙を食して日没。


    

    


写真は私が写したものと娘が写したものを両方載せてみた。
先ほどまで生きていた蛙さんが、こうなるのかと気味悪がるかと思いきや、
タイフードフェスティバルで蛙の皮の唐揚げや、虫も食したことのある
下手物グルメの洗礼を受けている娘は、豪快な食べっぷり。
歩き回ってお腹空いたもんねー。夕風も心地よく、恩師と共に寛ぐ
不思議な不思議な時間。こんな時間って一生に何度も無い。
柔らかい風、暮れていく景色。思い切って行動を起こせば、
仕事の憂さと喧噪から遠く離れて、いつもとは違う景色と時間。
家族と過ごすだけではない、貴重な時間。
淡水の最後は恩師お勧めの西瓜ジュース。

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