Festina Lente2

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医者を梯子

おはようさん、また月曜日がやってきたね。
久々に?予定のある月曜日、
4週間ぶりのクリニックと憩室炎の点滴と、
梯子しなければならない。


別に医者を梯子しているからといって、
ドクターショッピングをしているわけでもない。
クリニックと内科と、別々だから仕方ない。
クリニックに医師は何を考えているかわからないし、
暖かい言葉を貰えるわけでもない。
ビジネスライクな、紋切り型の会話しかない医師。
それでも仕方ない、受診する限りは。


「怒り」が感情の中心にあること、憩室炎が再発したことを述べると、
「体全体が起こっている感じなんだね」と、」初めて納得できる
コメントがきた。
突き詰めて考えると「怒り」に集約される。
人に、自分に、色んな物事に対して様々な理由から、
真正面から向けることのできなかった、「怒り」。


そして、すぐに総合病院の平日の内科に向かう。
また、異なる医師がカルテを確認して、昨日と同じ点滴。
セフメタゾールナトリウム。
うーん、今日は落とすの早すぎない?
もう少しゆっくり落として欲しいんだけれど。
点滴の雨だれ、見つめながら目を閉じると
何故か山奥の急流の綺麗な川の流れが見える。
そんな夢を見ながら、点滴のベッドの上で転た寝しているのか、
私は。

 

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山のリア王

大阪まで出向いて演劇、1年半ぶりぐらいか。
『山のリア王』という題名からして、元ネタは『リア王』。
悲劇だとわかっていても、生の舞台、
内容を戦後の紀伊、山人、マタギの世界に置き換えて、
老いた長と3人の娘、欲得ずくの争いと渦巻く人間模様。


そして、失われる純粋な魂、気高い志、自然への畏敬、
人々の結びつき、主従の絆、何もかもが押し流されていく。
舞台がイギリスだろうが、日本だろうが、
王侯貴族だろうが、土着の人々の話だろうが、
骨格は同じ、悲劇は変わらない。


その後、久し振りに家族以外の人間とお喋り。
あっという間の3時間。下腹の痛みも消えたかのように思える、
人の顔を見て他愛ない噂話、世間話、憂さを晴らす、
気を許して、安心してくっちゃべる時間。


そう、こういう時間と人との付き合いを持たなかったリア王
道化に諭されても、忠義の人の真心も届かなかった、
頑なに老いていったリア王
上辺だけの虚ろな言葉を信じた哀れな王。
気付いたときには何もかも手遅れだった、失った跡だったリア王


そんなふうになりたくないと、ふと思った夜。

リア王 (新潮文庫)

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ライマン:歌劇「リア王」(コッホ/フランクフルト・ムゼウム管/ヴァイグレ)

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憩室炎で救急受診の日曜

全く痛みは治まらず、薬は効いているんだかいないんだか。
もっとも、本来憩室炎の炎症は悪化しないように、
(もしも炎症が広がったら腹膜炎で目も当てられない)
入院、24時間点滴の絶飲食で管理される。
通院の1回のみの点滴と服薬ではお話にならない。


本日、日曜の救急担当医は内科、胃腸科だったらしく
昨日の循環器専門医とは異なり、触診、及び、
過去のカルテを見てフルマリンよりももっと良い点滴、
(溶かす量も多かった)
及び、飲み薬も追加してくれた。
何よりも説明が丁寧で、分かり易かった。
それだけでも、不安は幾分減るというものだ。


食欲はあれど、気持ちは悪い。
このアンバランス。食べられないからお腹は空くが、
1かいの点滴では水分は取れない。
経口補水だけでは栄養は不十分、しかし、
内臓に食べ物を入れるということは、胃も腸も削られる、
そう、痛みは内臓を食物が無理無理通っていく、
傷口をこそげながら通過していく、そんな感じ。
そして、それがお腹だけではなく、骨盤から下腹部へと続く。


以前の憩室炎は腹部上部へ盛り上がるように痛みが走ったが、
今回は逆、下へ下腹部へ左から右へと伸びるように痛みが走る。
ガスが溜まっているまでは行かないが、
体が口から下まで1本の管から成り立ち、
その管があちらこちら綻びて、大変な感じ。


もっとも、破れていたらこれよりもっと痛いのだろうが。
何とか歩いて、運転して、救急日曜診療で受診している段階で
入院ができるはずもなく。
以前は、受診後、歩けなかったから即入院だったのだ。


まんが めざせっ! 総合診療専門医 (総合診療専門医シリーズ)

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友人から病気見舞いの金木犀のお茶が届く。
ごめんよー、絶不調の寄り合いアパートの如く難渋している私。
抗生物質が効いてくれて、多少なりと痛みが経ればいいのだが。


そのクラビットも夕方飲み損ねて、(一口の水分が少なかった)
喉に張り付きなかなか取れず、
溶けてちゃんと胃の腑に落ちていってくれたか、
一騒動の夕食時。嚥下機能も落ち込んだのかと焦った。


1週間前に家人と訪れた高野山
録画のブラタモリで復習しようと思っていたのに、
それどころではなくなってしまった。
落ち込んでいる暇もないくらい、痛い。


入院・絶飲食・静注生活だけは避けたいが、
家にいると親と娘のことが気になる。
寝たきり安静にはなれない。
家事は、何処にも切れ目がないので、
身体の養生に関しては負のスパイラル。やれやれ。


感染症プラチナマニュアル 2017

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憩室炎再発

昨夜から急に調子が悪くなった。
背中から左下腹部、骨盤、差し込む痛み。
この痛み、膀胱炎ではない。
内臓をえぐるような、押すと戻ってくるような痛み。
跳ね返ってくる痛み。
嫌な予感。
木金の昼間、体がだるくて仕方なかったのは、
精神的なものではなく、肉体的な変調だったのか?


微熱だが、35度台が平熱の私には37.4度は十分な熱発、
鈍痛ではあるが、我慢できない下腹部痛で救急へ。
案の定、今までにも入院したことのある憩室炎の前駆症状らしく、
少々胃腸科内かに心許ないのか、循環器専門の救急担当医は、
以前の胃腸炎のカルテを見てフルマリン点滴。
いや、胃腸炎じゃないんだけれど・・・。
いいのかな、それで。弱いような気がするけれど。


こういう時に限って事もあろうに秋分の日。
出物腫れ物所嫌わず、日も選んでくれない。
土曜日が祝日で検査をして貰えない。
クラビット本日と明日分貰って帰宅。
何度目、再発じゃない、再再再再・・・。


昨日一昨日はだるくてずっと家に居たのだが、この予兆だったのか。
明日は友人から誘われた大事な観劇の予定が入っているのに、
せめて熱と痛みが取れてくれたら。
心身共に抵抗力が落ちているのだろうか、
そんなに無理をしただろうか?
暴飲暴食なんてしてないよ? 
思い当たることあれこれ、捜してみるのだが。
動かないから普段より食べず飲まずの在宅時、それがまずかったのか、
駄目だ。ああ、痛い。
駄目だ。

 

下り坂の金曜

昨日娘がセンター試験の申込書なるものを持ち帰ってきた。
振込作業は私の仕事になるのだが、受験料はともかく、
これを経験したことのない親が緊張してしまうなあ。
両親を連れてお彼岸のお参りもせねばならぬし、
テキパキ動けるかしら。


1日動くと1日寝込んでしまうようなリズムになっているが、
今日は何とか動ける日のはずだから頑張ろう。
「らじるらじる」で聞く青春アドベンチャー
ぼくらの宇宙船」を聞いていると、
かつての少年ドラマシリーズを思い出す。


朗読の谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」の
関西弁を交えた読みがとてつもなく面白い。
耳から読書、思いのほか新鮮で楽しいなあ。
心に染み渡るような人の声に飢えているんだなあ。


瘋癲老人日記 (中公文庫)

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TVとラジオの木曜

最近聞いたニュースでちょっと嬉しかったこと2つ。
新聞記事で安藤忠雄氏が
中之島公園内の大阪市立東洋陶磁美術館に隣接する土地に
「(仮称)こども本の森 中之島」構想を。
建築費用や運営費用は安藤氏が呼びかけ人となって
民間から寄付を募る。
大阪は橋本政権に大阪府立国際児童文学館を潰されたから、
実現すれば嬉しい。


今朝のNHK認知症の人が働く
注文をまちがえる料理店」の話題。
間違えられても笑って受け容れることがルールだとか。
活き活きとコミュニケーションを取りながら働く人の姿が印象的。
老母も家から1歩でも出てくれればいいのだが。


人の声を聞くことがない生活になってしまったので、
らじるらじる」を聞きながら
(というか、聞き逃しで気に入った番組を聴きながら)
お気に入りのSNS を見るようなってきた。


別冊太陽255 安藤忠雄 (別冊太陽 日本のこころ 255)

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認知症の人のための認知活性化療法マニュアル: エビデンスのある楽しい活動プログラム

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娘の高校最後の体育祭

本日水曜日、雨の降りそうな曇り空の大阪。
娘の高校は体育祭。
小学校中学校は見る機会もあったけれど、
高校は一度もなかったので、今日は少し参観してこよう。
高3はこれが済んだら受験まっしぐら。
あ、来週は遠足(BBQ)だったっけ? 


早いもので不惑で授かった娘がこんなに大きくなって受験生とは。
私たちの時代よりも不確定で、先の見えない時代なのに
悟り(諦め)世代なんて言われちゃって、大変。
でも、かーちゃんは君に恵まれたお蔭で人生が明るく豊かになったよ。
あと1週間で君の誕生日だね。
とーちゃんもかーちゃんも何とか頑張るよ。


ぼくらの体育祭 (角川つばさ文庫)

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写真集 少女たちの体育祭―女子高生120人のときめきメモリーズ

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