Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

土砂降りでもすっきり

病院から帰ってきた途端に、朝から降ったり止んだりだったはずの
小雨は、樋から溢れるほどの土砂降りになった。
珍しく6時前に仕事から上がり、歯科でメンテナンス。
入院中に、歯のお手入れをサボったでしょと指摘される。ばれたか。
小一時間かかった。でも、お口の中すっきり。
それから、金曜日に会い損ねた主治医の所へ。
初診から1ヶ月以上かかって、初めて診察室でお会いしましたね。


やっと、「痛くなったらすぐにおいでね」じゃない会話だった。
いわゆる治療目標と段階的な見通し・展望と、
病気への対処について。こんな感じの内容かな?


癌などとは違って、悪い所をすぐに切って治すことはできない。
良性でありながら、特に有効な治療法も予防法も無いので、
経過観察しかできず、強いて言えば、気長に付き合うしかない病気。
食事にしても、今まで通りの生活ができるのをラッキーだと思って、
炎症が起きて痛くなるかならないか、「もしかしたら」とか、
「また」とか、気にしすぎずに、大らかにに構える事が肝要。
お酒も腸には関係ないから、適量なら大丈夫。(飲み助ではないよ)
これ以上、何か言ってあげられればいいけれど、
もう言えることは無いのだ、とのこと。
別の病院に行っても、おんなじことを言われるよと笑っていた。

何だ、せんせー、普通に話せるんじゃないかあ。
入院中だって、1分以上3分未満だったのに。
主治医と初めて10分弱、会話?ができた。画期的。
(最初っから、「じゃ」で終わらせずに、説明してくれれば、
 検査の直後だって無闇に不安にならずに済んだのに)


起序のメカニズムについては不明なので、
気に病むだけ無駄。(らしい)
それよりも、治療内容に関する「不満」ではなくて、
痛みが続いて、「不安」が高じて落ち込んでいることに
やっと気が付いてくれたって感じ。
(T先生から、何か聞いたのかな?)
「何が言いたいか、言いたいことはわかってるけれどね」と
言われちゃったよ。ほんとかねえ?


痛みに関しては個人差が大きい。
主観による痛みのコントロールは、不可能。
痛みが余りひどい場合、炎症が前回のように何回も腹膜炎を
繰り返すようであれば、解消するために
(生活の質を維持するためにって奴だな)
バランスの問題で、外科的治療に踏み切る。
(術後の癒着云々の問題は、別の次元で考えるって奴だな)
その際の意思決定は、本人の問題。


できれば、右側の検査ができていないから造影剤で
調べた方がいい。痛みの部位が変化したり、
出血があれば、別の病気も疑って再検査する。
できれば再度、胃カメラを取った方がいいかもしれない。
考えすぎると別の病気を招くことになるから、
考えすぎない方が、いい。
(うん、わかっているんだ。でも、本で読んだり調べたり
 知識があっても、面と向かって言われる方が
 ずっと安心できるんだ)


これ以上悪化するか、痛くなるか、いつどうなるか
全くわからないから、もし何も無ければラッキーだと考えて
生活するようにとのこと。
「長い目で見ていくしかない病気」だから、
そのつもりで、いるようにとのこと。
とにかく痛みが出たら、早めに来ることってか・・・。
・・・やっぱり、「ロシアンルーレット」みたいな病気だなあ。
当たりが出たら、おまけつきみたいな棒付きキャンデーだ。
味はやたら苦いけれど、ね。


でも、いい。これですっきりした。
何も見せてくれなかったけれど、どこも診てくれなかったけれど
どんな気持ちでいたかは、診て貰ったから、いい。
私は原因を探したり、次の病院のことなんか考えない。
それをうるさく言う親よりも、何よりも、
一刻も早く仕事を片付け、睡眠時間を確保したい。
今日は何時に眠れるか。
後の生活は、自分の責任範囲。これで、すっきり。

痛みと身体の心理学 新潮選書

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