託してみた - Festina Lente2

半年以上関わってきた、イベントの日。
何百人もに観せるお金もかかるイベントだから
少々気を遣ったつもり。実は、年度始め担当部署の異動があって
関われなくなっていたから、引き継いだ後輩に付き添って、
本当は最後まで心配しながら観ていた。1度も席に座らずにね。
細かい所は当日の流れにも影響されるから、
打ち合わせ通りに行かない部分、
詰め切れていなかった部分、思惑と異なってしまった部分、
多々あったけれど、大きなアクシデントも無く終わって良かった。

各パートからの小さなクレームもあれど、まあまあの部類。
今まで幾つか手がけてきた中で、始めての企画内容だったので、
こちらとしても公演内容に色々注文をつけて、随分かな？とは思ったが、
最初に観せて貰ったものより遥かに内容が濃く、
　　　　　　　　　　　　　　　　締りのあるもので良かった。
フルラインナップですよ、勝負掛けますよとおっしゃって下さったのが
本当にありがたかった。これでこっちの「お客さん」達がもう少し、
いい反応のできる「観客」であれば、言う事、無かったのだが。
ま、多くは望むまい。
向こうもこういう客層を相手にすることは、余り無いはず。
参入して1年も立っていないはずだからね。

後輩は、こういう仕事は初めて手がけたとのこと。そうだろうな。
私だって10年以上前だもの。特殊な仕事だし。1年通しで、
見えない所で、孤独に準備していかなくてはならないしね。
その道のプロの人に話を聞いて、
　　　　色々打ち合わせをしないといけないしね。
で、ねぎらう意味もあって帰り道、久々お茶しました。
もちろん、私がご馳走しましたとも。
かつて私が上司にしてもらったように、ね。
そうです、後輩よ。今度は君の番なのです。
多分、この職場でこの仕事に直接私が関わることは、もう無いと思うから。
来年の企画は1から立てて、もしもまた、
この訳のわからん職場の異動の嵐に吹き飛ばされたら、
しっかり引き継いで下さいよ。

イベント企画を出来るだけ多く検討すること。
主催者としての希望・イメージ・客層の状態を出来るだけ伝えること。
費用は限られているので、交渉は値切る。（笑）
企画内容の自由度が高ければ高いほど、
　　　　　　　　　　　　　こちらの要求を出来るだけ入れる。
わからないことは、徹底的に質問して訊く。
「初めてなので、教えてください」「よそではどんな反応でしたか」と
出来るだけ食い下がって、情報を直接受け取ろう。舞台裏なんだから。
評判については、他所からも聞いておこうね。

って、言うのは簡単だけれど、「どうして質問できるんですか」
「どうして色々公演内容について、コメントできるんですか」って
うん、それはねえ。何にでも興味を持って、恥ずかしいなんて思わず
訊いてみる、ただその「シンゾー」とタイミングです。
だって、専門外の、知らない世界の知らない話なんだから。
一から何でも聞いてみるしかないでしょ。
自分の感想を言ってみるしかないでしょ。
そして、どうなんでしょうねえ、って振ってみるしかないでしょ。
失礼に当たるかもしれないけれど、教えて下さいって訊かなければ
毎回違う内容なんだから、検討のしようが無いでしょ。
（って、こんなことを細かく全部話せたらいいんだけれどね･･･）

大丈夫。「舞台」が変化するように、「貴女」の「仕事」も変化しますって。
ほら、もう、貴女は次の企画をどうしようって言って、帰って行った。
そうです、貴女が決めるのよ。企画と予算は貴女が握るのよ。
頑張れ！