Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

X−day

今日は私のX−day
たった1枚の診断書さえあれば、仕事から離れることができる。
転勤して4年以上、日記を書くことさえできなかった、
ものを考えたり書いたりすることさえ、記録を取ることさえも
その気力や体力を全て奪っていた事から、離れる。


たった1枚の診断書が私を自由にする。
ルーティンワークの医師は、私の名前を書き間違える。
再度、受付事務がワープロで訂正、打ち直している。
待合室で時間が経つ。
大切に年度末まで撮りためて置いた有給休暇を
消化することなく捨てることになる無念さ。


一枚の紙切れを持って、午後からの仕事をこなし、
伝えるべき事を伝え、引き上げのための荷物整理をする。
丁寧に荷造りすることはできないが、もはや疲れ切って
整理整頓の意味さえもわからなくなっている頭には、
片っ端から箱に放り込んでいくしかできなくなっている。
それでもいつまで経っても片付かない。
とっくに真夜中を過ぎてしまう。


私は何時、家に帰り着くことができるのだろう。
何もかも放り出して、諦めて。
あれほど打ち込んできた仕事さえも、この職場では
続ける事ができないと疲弊仕切って。

人が壊れてゆく職場?自分を守るために何が必要か? (光文社新書)

人が壊れてゆく職場?自分を守るために何が必要か? (光文社新書)

 

久し振りに記事を書く(書いているのは9月21日だが)。
朝早く目が覚める。
5時過ぎまでに目が醒めるのは、この年では当たり前。
娘の弁当、朝食を用意し、朝早く出勤。
しばらくはこんな時間に出勤することはないだろう、出勤。


部屋を見回す。
かねてより少しずつ片付けていたものを確認。
心を込めて手がけてきたもの、名残惜しいが、
もう、決心してしまったのだから、職場から離れる。
心も体も傷付けられるのは、もう沢山。


これ以上、教育的指導やアドバイスどころではない
底意地の悪い、仲間意識ではなく内輪意識ばかりの、
日常会話の無い、無味乾燥な上意下達の職場から、
頭数を揃えて作業要員としてのみ必要とされる、
これまでの経験や企画、キャリアや実績をないがしろにされ、
顔を見て声を聞いて相手の反応を確かめる「ホウレンソウ」さえもなく、
メモ用紙一枚で何もかも済まそうとする。


権力や縄張り意識の強い、融通の利かない、
モラハラパワハラの横行している職場に転勤するとは思わなかった。
そして、モラハラパワハラをしている人間は、
自分は正しいと持っているから、始末に負えない。
自分のやり方だけが全て、自分の意図に沿わない者には誹謗中傷。
連携ではなく、手足のように自由に動く駒が欲しいだけ。
伝統ある?職場の閉鎖的な仕事内容に辟易としながら、
自分の居場所を少しずつ見つけ、創り上げてきたのだが、
私の体も心も、耐えることが出来なかった。


非人間的に扱われる部署から異動できず、
ストレスに耐え、蕁麻疹に襲われ、喘息になり、不整脈
体が悲鳴を上げているのに、自分が耳を傾けずにどうする?
今日を限りに、30年以上続けていた仕事から一端リタイア。
休みを取って考える時間。
体も心も労る時間、私にはそれが必要。


融通が利かない、世慣れていない、我慢が足りない、
節操がない、無責任、甘ったれている、大人げない、
どんなふうに罵られようと、私は決めてしまった。
私はゆっくり眠りたい。
今日のクレームは何なのだろうとウンザリしたり、
必要以上に構えたり、怯えたり、苛々したりせずに、
ゆっくりと眠りたい。


そして、娘に笑顔を見せたい。
転勤してから、お母さんの笑顔は減ったと言われていた。
思春期の娘には、辛そうな顔ばかり見せていたかも知れない。
家族が集うことのできる様々なイベントで埋める非日常では、
私の日常の辛さを支えることができなくなった。


さようなら、辛かった職場。
さようなら、仕事。残念だけれど、中途半端で。
どうせ、私が欠けても「代わり」は来る。
職場とはそういうものだ。
TOPが失われた時も、組織だけは適当に動く。


まして、誰も引き受けたがらない部分を毎年あてがい、
私が幾つもの仕事をこなしていたとしても認められず、
何の未来に繋がらないのであれば、
私が此処にいる意味など、何があろう。
頑張ることで、引き受けることで、却って無駄に過ごした日々。


さようなら、今までで最低だった職場。
さようなら、30年以上続けてきた仕事。
私はゆっくり眠りたい。
とても、疲れた。
怒りだけが、燻っている。

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか? (Nanaブックス)

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか? (Nanaブックス)

職場のいじめ・パワハラと法対策

職場のいじめ・パワハラと法対策