Festina Lente2

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たそがれの月末

ブルーマンデーという言葉を久しぶりに思い出した。
でも、今日はそれなりに予定の仕事を抱えて朝から気忙しいものの、
嫌々仕事に来た朝ではなかった。なのに、重なるときは重なる。


職場内での辞令交付、・・・今日だったのか。途端に憂鬱になる。
私が何の役職を引き受けたかで、周囲の反応が変わるだろうから。
おまけに、字を間違えられている。私の名前は良く間違えられる。
就職時にも辞令はやはり間違っていた。こういう因縁なのだ。
しかし、即座に訂正を願う。ただし、周囲に人のいない時に。


今日で殆ど終了するはずの物件。それにしても最後までこの状態。
さすがに達観する事ができる年齢になっても、眩暈がするような状態。
その責任者と、終業間際になって担当者一同が唖然とする出来事。
チームが幾つもあり、担当者が数名いても非常事態は常に起こる。
フォローするのが当たり前だと信じて仕事してきた者にとっては、
今の職場は余りにもむごい。


よんどころない事情があっても、その事情の追及だけに終わって、
事態を処理・収拾する方向に会議が進まないということを、
この職場に来て、何件も目の当たりにすることになった。
総論賛成、各論反対。総論反対、各論反対。総論反対、各論賛成。
何がしたいのだ? 何もしたくないのだ。丸投げして、平気なのだ。
出てくる意見は、「私は絶対しない」

いつも「忙しい」を言い訳にする人たち (ヴィレッジブックス)

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若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

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現場責任者や、担当部署の最も年長のまとめ役となるべき人間が
適材適所に仕事を振ろうと検討するのならば、まだ話はわかる。
よんどころない事情の「死に体」に、
鞭打ってもどうなるものでもあるまい。
いい年をした者が「こんな事態になって腹が立つ、
         だから何もしたくない」と
最初から会議を潰しては何のために集まっているのかわからない。
どういう職場なのか。


感情を吐露するその人間は、何の実害も受けてはいない。
むしろ、周囲に実害の種を蒔いている。
自分が蒔いた種を責任を持って刈り取るのが嫌で、
させなくてはならないことを自分でし、
注意しなければならない煩雑さを避け、
適切な指示や指導が行き渡らないようにしてしまった。
そのことに関しては「自分の方針」と言い切る。
実にご立派なことだ。

                 


手を貸すのも嫌、担当部署としてのまとまりを作るのも、
体裁を取り繕うだけになるから嫌、例え自分と自分のチームに
時間的なゆとりがあっても、関係ない。他のチームの為に、
責任を持って仕事をしなければならない理由は、無い。
よって、手を貸そうという人間が勝手に話し合えばいい。
それが彼の結論。この仕事を長くやってきた最も年長者の。


この職場には、年長者が「持ちつ持たれつだからね」と言う空気が無い。
どういう生き方をしてきたのか、仕事の仕方をしてきたのか、
どういう職場を渡り歩いてきたのか、わからない。
それとも、みなここに来て潰れていくのか。
ここでの「顧客に慕われる」というのは、「親しむ」というのは
都合のいいように利用したり、責任を持たずに相手をすることなのか。


自分の理想にしがみついて固持する事が悪いのではない。
視野を広げてバランスを保てない仕事をし、
その波及することに思い及ばず、弾劾・非難・攻撃だけ行うのは
非生産的で、周囲に与える影響が強い。
やむをえない事情はいつでも勃発する。
出物腫れ物、所嫌わずなのだ。
自分がその立場に立つことは、一生無いと言い切れるのか?


余りにも、気遣いや思い遣りから程遠い職場、仕事。
意思表明が怒りや不満だけであること。
そのために彼の居場所がどんどん無くなっていること。
この悪循環。守るべきプライドを嘲られる日々。
義務の放棄と権利の主張、それ以前に・・・。


「みんなそれぞれ年度末でしんどいでしょうが、
 それぞれ1、2時間の負担で済みます。ここは一つ、
 協力し合って頑張りましょう」という一言が無い。
ここに転勤してきてから「誰がやってくれますか?」の打診だけ。
いつも丸投げ。全体の会議は時間の無駄だから、
してくれる人に頼むのだという。
しない人は、したくない人。いつまでも出来ないと逃げる人。


ブルーマンデー
この状態から抜け出るために動くのは、いつものメンバー。
この職場は女性が元気だ。
家庭を抱えて、なおかつ支えることを忘れない。
お互いが支えあわなくては、脆いことを知っているから支えあえる。


ブルーマンデー
個人の心の動きが更に深く見える時は、更に哀しい。
自分と重ね合わせて、反面教師にしなければならないのだろう。
苦いすり合わせ、これから始める仕事のためにも。
よりによって、こんな時に、こんな日に辞令交付。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

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議論のレッスン (生活人新書)

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