Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

この日のTVから

またアップする予定の記事が消えているので、
日曜のテレビ雑感。


笑点・・・お爺ちゃんの幽霊「すぐに後を追うって言ったのに
    20年も経つじゃないか」
    お婆ちゃん「すぐに川に身を投げたんだけど、
    助けてくれたのが今の亭主だったのよ」


ちびまるこちゃん・・・妹(下の子)の特権でお母さんの膝を
          欲しい侭にしている。お姉ちゃんは切ない。
娘はすかさず、「お姉ちゃんになっても甘えたいんだね」という。
そうだよ、妹が居たら自分だけお母さんを占領するなんて
できないんだよ。お姉ちゃんだから我慢しなくちゃね。
というと、ゴマすりよろしく、「あー、一人っ子で良かった」と
のたまう娘。ああ、君は何て世渡りが上手なんだろう。


それにしても、私はまるこのお姉ちゃんに感情移入したよ。
姉の意地とプライドから、優等生で頑張るお姉ちゃん。
甘えたいかな・・・と甘酸っぱい気持ちになった途端に、
もしも、お母さんに抱っこされたら、
「赤ちゃんのお化け」になるなんて、横槍を入れられて、
気持ちがささくれ立ったお姉ちゃん。


マイペースの妹に振り回され、苛々して、
「あんたみたいな妹が居ること自体、恥なのよ!」と
叫んでしまうお姉ちゃん。
私、思いっきり感情移入しました。
ああ、私が一人娘しか儲けることができなかったのは、
無意識の成せる業なのでしょうか?
幾つになっても、血を分けた間柄はきれい事ではない
思い出で一杯なのを、日曜アニメで思い知らされるとは。

ちびまる子ちゃんの四字熟語教室 (満点ゲットシリーズ)

ちびまる子ちゃんの四字熟語教室 (満点ゲットシリーズ)

ちびまる子ちゃんのことわざ教室 (満点ゲットシリーズ)

ちびまる子ちゃんのことわざ教室 (満点ゲットシリーズ)



TVの中は小さなお祭りのようなものだ。
チャンネルを変える毎に、別世界が広がる。
日常の中のハレとケ。ただ、その切り替えに気付かないだけ。
勉強もせず、ボーっとTVを見ていると、
それだけで普段の生活からかけ離れている部分、
知らない生活、世界が滲出してきて意識を揺さぶる。


夜。北野武の「座頭市」の映画を観る。趣味ではないが・・・、
金髪も、スプラッタな勧善懲悪時代劇も、趣味ではないが・・・
仕事で見たタップダンスグループが出演しているとかで、
どんなものかと見ていたら、結局endingまで観る羽目に。
このシーンだけ見るのなら、「ジャズ大名」の方を取る。
はるかに良質で、見た後気分がすっきりする。


別にジャズに造詣が深いわけでは無いけれど、
映画と音楽とストーリーの進行に無理が無く、
なんとも言えない面白味お可笑しみの中で、
音と動き、登場人物の表情と演技の妙。
好きだったなあ。


座頭市」のタップダンス、モブシーンは
荒んだストーリーの緊張を緩和させる緩衝材として
endingに持ってこられたに過ぎない。
単調で漫画チックな殺陣シーンを消去する仕掛け、
みたいなものだ。そんな風に感じた。
まあ、わかり易いステレオタイプの映画だから、
他の北野作品に比べて、受けたんだろうけれど。


真夜中。小沢征爾、指揮してるよ、「皇帝」
と思ったら、いきなりピアニスト、音、外した!?
エ? うーん・・・。そのまま寝ました。
そう、こんな風に久しぶりにTVを見たら、
小さな祭りを渡り歩いている、そんな感じ。
夜、TVが祭の主役? なのが哀しいけれど。
   

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番