Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

元朝参り

あけましておめでとうございます。


さて、元日の真夜中、幸い風も止み穏やか。
家人の実家から車ですぐの神社に、元朝参り。
暗い夜道を登っていくと、力強い新年の奉納太鼓の音。
松明の明かりに映えて、雰囲気を盛り上げている。

  

心の中に燃え盛る炎、言うに言われぬ明暗の中にはぜる。
薪に這い、纏わり付き、怪しく煌き散る火の粉。

一つは地元、お城下の公園内にある神社。
地元産業の味噌会社がウサギ汁と甘酒を振舞う。
神社でお参りした後は、お神酒も頂いた。
家人宅の玄関に飾る、かわいい親子のネズミの置物も買った。

今一つは偶然通りかかった、神社。
こちらは、地元で有名な夏の花火大会を主催する神社。
天照大神スサノオノミコトの二柱の神を祭る、
市内最古の由緒正しい神社だそう。
鳥居前の大きな提灯が美しい。



本当は2人きりでお参りしたかったけれど、義母も一緒に3人で。
でも、思いがけず天空人(てんからっと)祭りで出会った方と、
ウサギ汁のお振舞いの場所で出会って、再会を喜んだ。
こんな大勢の人手の中で、元朝参りに会えたらいいですねと別れて、
本当に出会えるとは何たる偶然。今年は幸先がいい。

気分良くお参りして、帰ろうとしたらきれいな御神燈に惹かれて、
お参りすれば、市内一番古い神社だった。
家人は七五三で来たことがあるらしい。
お稲荷様も、葵の御紋の一族の子孫繁栄を祈って祭られている。
こちらではおぜんざいを頂いた。


年取りの夜はこんなふうに家路に着いた。
皆様、いかがお過ごしになりましたか?
元日の午前中は、娘が無事生まれるよう祈願した神社へ。
長い石段を並んで参拝順を待っている間に、
お振る舞いには預かれず、残念。
例年にない大勢の参拝客だとか。
さて、娘の御神籤は大吉。

 


長年の軋轢を経て、なるべく心穏やかに過ごそうと決心。
いつものように集まった親族と共につつく鍋。
その夜、正直な体は胃の痛みとなって現れ、
まんじりともできぬ有様だったが・・・。
一人っ子で女の子しか産めなくてという、
理不尽な責めも受けず一日が終わったことは、めでたい。
大いなる進歩。


元朝参りの御神籤は大吉。ご託宣は、
「よもの海波おさまりて この春は心のどかに花を見るかな」
という、ありがたい内容。
「冬中は荒れてゐた風波もやうやく静かになった野山に
 草も萌え出で土堤の桜は雲を漂はしてゐる。
 実に長閑な春の気分がする。晴れ晴れしい吉運が来た。
 短気を戒め身を慎み何事も長上とよくよく相談して事をなすべし。
 成就すること心のままなり」


こう説かれては堪忍大事。「短気を戒めよ勝つ」ですからね。(笑)
でも、病気の欄は「おもしきをつけよ」で嬉しくなかった。
願望は「心ながくおもひてなせ叶ふべし」だから、
諦めずに頑張るっきゃない。


ということで、新しい年の始まりです。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ)

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