Festina Lente2

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娘の宿題

3学期が始まって1週間、元気に小学校に通っているけれど、
娘は担任の先生と今一つうまくいかない。
先生の言わんとするところはよくわかるけれど、
娘は1年生の先生に書いていたように、
素直に自分の気持ちを書いたり言ったりしない。
それは私の対応のまずさかもしれないと、不安になる今日この頃。
私に対してもそうだし、わざとではないだろうけれど、
何かと隠すことが増えてきた。そういう精神年齢になってきた。


自分でもはっきり言う。説明文を書くのはいいけれど、
自分の気持ちを書いたり言ったりする文章は苦手だと。
それで、親子の間でも行き違いになることは多い。
疲れているとこじれて揉めたりする事も増えた。
保育園の時には無かった親子間のもつれ。

            

連休の間、娘は学校から宿題を出された。
「小さいときの自分をさがしてみよう」
それで、夫婦であれこれ娘と話をして、いろんなエピソードを
ノートにメモを取らせて、そこから自由に書いてごらんと
娘に任せてみたら、こんなそっけない宿題の出来だったので、
かーちゃんとしては、いささかがっかり・・・。


宿題には書くためのヒントとして、
「おかあさんが気をつけていたこと、たいへんだったこと、
 おなかの中のようす、おかあさんやかぞくの気もちなど」
「生まれたときのようす、おうちの人の気持ち、
 名前のゆらいなど」
「どんなおせわをしてもらったかな、あかちゃんのころのようす、
 たいへんだったこと、うれしかったこと、一番の思い出など」
「すきだったあそびやおもちゃ、とくいだったこと、
 なかのいい友達、あなたのようす、思い出など」
「楽しかった思い出・できてうれしかったことなど」と
添え書きがしてあったのだけれど・・・

できる子は休日に作られる (AC MOOK)

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学力を伸ばす家庭のルール―賢い子どもの親が習慣にしていること

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☆生まれる前…お母さんは薬をのまないように気をつけていました。

☆生まれた時…身長・体重・2週間おくれでうまれてきました。
       秋生まれなので(省略)
☆赤ちゃんの時(0〜2才)…松山にドライブに行って、
ぼっちゃんれっしゃにのりました。その後、3にんでおそろいの
ゆかたをきて、どうごおんせんに入りました。


☆ようち園やほいく園のころ(3〜6才)
…夏におん水プールでたくさんおよいだし、図書かんへ行って、
ビデオやほんをかりて、夕方にはそうか公園でいっぱいあそびました。
☆小学校1・2年のころ…一年生の三学きに、ビニールのたこを作りました。
とばしてみたらそんなに高く上がらなかったけれどちょっとはあがりました。
ほかは、コンピューターをはじめて学校でつかって、自分で書いた絵を
六年生のひとがプリントしてくれたことです。
あとは、一年の冬休みにサンタさんがDSと百人一首のカセットと
もう一つカセットをくれたので、今では百まいぜんぶがとれるようになって、
「かるた五ばんしょうぶ」でも中きゅうをクリアしたことです。

         

・・・これだけ? 今まで色んなことを日常生活でも話して、
親としては伝えて来たつもりだったのに、これだけ?
おなかの中に居る時や生まれる前の話、生まれてからのこと、
物心付いていなかったから忘れちゃったの?
それとも、何か話し方が悪かった・・・?。


確かに、3歳の夏からは転勤で海で泳げなくなった。
仕方なく草加ではプールと公園で図書館で遊んだ。
保育園の年長さんの後半はとーちゃんの入院で、
半年間楽しい思い出が無かった。
小学校に入学してからは、保育園時代の仲のいい友達とも別れ、
また転勤・引越しと別居結婚の間で落ち着かなかった。


けれど、ここまで自分の感情を抑えた(書けないのか?)
醒めたレポートとは、思わなかった。
嬉しい・悲しい・面白い・楽しいの形容詞、
わくわく・どきどき、はらはらのオノマトペ
見事に無い。淡々と事実関係のみ。
単純に感情に流されるかーちゃんとはよくも逆に育ったものだ。


一杯色々話し過ぎていて、どれを書いたらいいのか迷うのか。
何を題材として選べばいいか、考えあぐねるのか。
自分の気持ちを書くのは照れくさいのか。
おませで、それでいてずぼらで、なかなか本心を見せなくなった娘。
親の思う所とずいぶん変わってきたなあ、
そういう時期にさしかかってきたのかなあと思いながら、
やり直しのきかないたった一人の子育てなのに、
色々と手抜きしてしまった、自分の至らなさが恐ろしくなる。


間に合わないのだろうか、一時的なものなのだろうか。
はらはらどきどきする親とはずれて、
子供の気持ちがわからない、見えないことが増えてくる。
ただでさえ、半世紀近い年の差だから、
今時の親よりも「子供の世界」が、遥か彼方なのに。


自分の気持ちも親の気持ちも見事に付け加えない、
この「小さいころのじぶんをさがしてみよう」レポート。
君は、これを書きながら何を思っていた?
何を考えていた? 何を見つけた?
かーちゃんには、少しならず気がかりが増えてしまった。
宿題なんぞ、覗くんじゃなかった。
いや、そんな親ではいかんわなあ。でも、しかし、ああ。

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