Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

寒い寒い一日

同僚と出張、せっかくだからランチの店を検索。
なのに、探し当てた店は予約で一杯で入れなかった。
残念。駐車場付きを探したのに。
乗せてもらって出向いているので、駐車場代は折半。
別の候補の店でランチ。同僚と一緒のランチは本当に珍しい。
転勤者が増えて、今年は一緒に食べる人も減った。
検索しただけあって、安くて主菜が2種類選べて美味。
お得感一杯で腹ごしらえした後、午後は外回り。
本日「外」はきつかった・・・。
木枯らし一号に吹き飛ばされそうに。


帽子に、毛布のようなぬくぬくのマフラーに包まっていたけれど、
木枯らしは半端じゃなかった。いきなり12月1月の気温。
周囲を見渡せばみんな寒さ対策抜かりなく・・・あれ?
最近の高校生は埴輪のようなスタイル。
どうして制服のスカートの下に体操服のズボン?
おまけにこのスカートがカフェエプロン丈と変わらない、
超ミニスカートなのでズボンでも履かないとお尻丸見え。


ファッションというかお洒落心も、寒さ対策の前には形無し?
最近のタイツは昔よりも厚地でデニール数も高いのに、
どうして履かないのかなあ? 昔はその手の女子高生のスカートは、
ずるずるに長かったもんだけれど、最近はどうやら短くして、
体操服のカラー長ズボンをズルズル履き、足元はつっかけなのか。
おまけにカラフルな毛糸の帽子。あれが登下校スタイル?
って、この昼下がりにこの格好でうろうろ? やれやれ。


巷に出ると、白日の元であんまり見たくないものも見る。
10年後、娘がこんなファッションの真似して欲しくない。
若い子のファッションを見ると、私の頭の中は既に母親モード、
PTAモードに切り替わってしまい、オールドファッションド。
幼稚園・小・中・高ときちんと制服で過ごした感覚に戻る。
男子にはまだ、白い襟カラーと学生帽があった時代。
女子はスカートの襞の為、寝押しをした世代。
着崩した制服には嫌悪感が走る、固めの頭。


しかし、いつから人は崩れていくのだろう。
本の縦横並びさえ、机の上さえも文房具を置く場所を決めていた私が、
今はいい加減の極み、物をどこへ置いたのか、とんちゃくなく
忘れることさえしょっちゅうだというのに。(単に年のせい?)
人はいつからきちんとした当たり前の感覚を忘れてしまうのだろう。
忘れるのか、失うのか、逃れるのか。それとも擦り切れてしまうのか。
何かを求めているのか、無意識のうちに。
何かと差別化したがるのか、無意識のうちに。
何かを象徴しているのか、無意識のうちに。


チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ


出張から帰ってきて、久しぶりにTV版『チーム・バチスタの栄光
おお、結構大詰めに入って着ているじゃないか。
「犯人はお前だ」って、犯人はどうやって殺人を?
あ、原作とは違う方法で殺人。これはありなんだ・・・。
バチッと音がしてスワンガンツ火を吹くまでの、AI。
このドラマだからこそ、時間かけるかける画像診断場面。


というか、別の方法でも殺そうと思えば密室殺人可能をアピール?
それとも手術の危険性をアピール? 医療機器の改造・誤作動の可能性を?
実際ああいうことは出来るのかな? それにしても手術跡を開いて見るって、
本当にあんな感じ? 随分あっさりとしかみないもんなんだね。
映画と異なり話のテンポ、展開が遅くて苛立つ。


話の展開を引き伸ばしているので、そこでアップにしますか、役者の顔。
うーんとためてためて、引き伸ばして、次はどこに繋げますか。
全員アップで強調しますか。それで、どう引っ張って・・・。
原作も読み映画も見て、なおかつドラマを久しぶりに見てみると、
主人公が泣きすぎるのが気持ち悪いし、白鳥がハンサムなのがいけない。
それに比べて悪役氷室がかっこよすぎる。


この場合、ドラマで美味しい役なのは氷室だから、まあそれもいいか。
それにしても、「子供は殺さなかった」「子供は殺せなかった」の場面、
もう少し、どうにかならなかったのか。
その後の、「次回に続く」の氷室の見せ場に乞うご期待。
氷室がどんなふうに擦り切れて壊れていったのか説か、
元々こういう素地だった説か、誰かの代わりに手を下した説か、
どう持っていくつもりなのかな。来週も見られれば見よう。


小説の中の展開は結構好きだった。自殺しようとして失敗した氷室。
「あんな奴殺しちゃえばいいんだ」と呟く白鳥。
人の命のやり取りをカーニバルに喩えるシーンも。
カーニバルは、謝肉祭。誰の肉に何の感謝を捧げるのか。
意味深だなあ・・・なんて思いながら読んだ頃が懐かしい。
あれ、もう新刊が出ているんだ。結構多作な人だなあ。
まだ、『ひかりの剣」も読んでいないのになあ。
今まで暖めてきた構想、物語周辺のエピソード、
一気に書き下ろしているって感じ。


子供でも楽しめる『医学のたまご』の主人公とその父親、
実は『ジーン・ワルツ』で種明かしのように、母親と出生譚。
プラスもう一人いるはずの子供。女の子。
これからまた何かの物語で活躍させるんだろうな。
『二人のロッテ』みたいに。朝ドラの『だんだん』みたいに。
双子は物語では美味しい素材だから。


登場人物が沢山出てくれば、エピソードも絡みも複雑になる。
続きものは中だるみがあっても、ファンになると全体像把握の為に
パーツが欠けるのが許せなくて、どうしても読んでしまう。
販売攻略、販促としてはなかなか上手い手。
医療ものに関心を持たせ、法医学に、法律に、政治に、教育に、
「青春の嵐」と「成長譚」を盛り込んだシリーズもの。


ああ、実写ドラマより読書の方が何倍も楽しい。
老眼鏡、読書用眼鏡を買ったものの、それほど読書は進まない。
なのに木枯らし一号が吹いてしまった。夜更けは冷える。
暖かい布団が恋しいと思いながら、炬燵猫になる。
持ち帰り仕事ばかりで、読書三昧は程遠い夜。

イノセント・ゲリラの祝祭

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ひかりの剣

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医学のたまご (ミステリーYA!)

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